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ORICON NEWS
“永遠の清純派女優”はなぜ生まれにくいのか?
タレントに求められる“親近感” 高度の清廉性を保つのが難しい時代
「今の時代、清純派はどこかでそのイメージからの脱却が求められます。清純派女優ということは、逆に言えば清潔感のある役しかできない→男女関係のドロドロは演じられない→役の幅が狭まる、というデメリットもありますし、各種スキャンダルが発覚すると普通の女優以上にダメージが大きい。さらに今は芸能人がSNSで個人発信する=プライベートをさらすのは、(この人、意外と庶民的なのね)的な視聴者の親近感を高める=タレントイメージを上げる“必須条件”にもなりつつありますし。それにバラエティ番組に女優さんが番宣で出る場合も、清純派のイメージを壊さないように大人しくしていると、『この女優さん面白くないわね』と逆にイメージダウンになってしまう。今ではきれいなルックスでぶっちゃけキャラの方がイメージがいいし、制作側も使い勝手がいいんです」(ドラマ制作会社スタッフ)
女優としての成長過程で求められる清純派からの脱却
「この清純派のイメージを、壊すことなく最高の形で卒業したのが、堀北真希さんでしょう。彼女こそ現在最高峰の清純派女優で“スキャンダル処女”だったわけですが、突然の結婚も好意的に受け取られ、女優としてもワンランクアップしました。女優の結婚がいい方向に転がった珍しいパターンかもしれませんね」(前出・スタッフ)
10代後半〜20代前半の女性として一番輝いている時期にデビューすれば、若い男性は恋い焦がれ、中高年男性は自分の娘のような目で見守る。その結果、その女優に“清純性”や“処女性”を求めるのは自然なことだろう。そんな流れを崩したのはアイドル出身の女優だが、奇抜な言動がアイドルの枠をこえたキョンキョン(小泉今日子)のように、現在では、そういった“引き出し”の多い女優、もしくは沢尻エリカ、最近だと菜々緒的な悪女キャラの方が需要があるのかもしれない。しかし男性の多くは、清純派女優がいかに女優としても、女性としても、成長していく姿を見守っていきたいものだし、“数十年に1人の逸材”と呼ばれるような清純派女優の誕生の瞬間に立ち会いたいものだ。