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平祐奈インタビュー『いけない道?普段できないことをやりたい』
同年代女優の出演映画は刺激になる
平本当に早いです。まだ高1の気分です(笑)。あっという間で頭がついていきません。高校生になってから『案山子とラケット』『JKと雪女』をやった、『JR SKISKI』でニュージーランドに行った、ニューヨークにも行った……とかいろいろありましたけど、ゆっくり振り返る時間もないので、何をいつやったかはスケジュール帳を見ないと思い出せません。
――1年前に撮った『ぼくが命をいただいた3日間』でも、今の祐奈さんと印象がだいぶ違うし、顔立ちがどんどん大人っぽくなっているのでは?
平周りからも「大人っぽくなった」とよく言われますけど、中身は変わっていなくて。両親には「まだ赤ちゃん」と言われていますし、ただ髪が伸びただけじゃないですか(笑)? 今も神社で遊ぶし。
平映画館にも行きます。高1のときにひとり映画デビューして、同じ日にひとりカラオケもデビューしました。しかも、クリスマスの日に(笑)。両親が兵庫の実家に行って、お姉ちゃんも地方だったので、誰も家にいなくなって。「じゃあ、いいよ」ってひとりで行ったんですけど、ひとりカラオケはお母さんに「危ないから」と言われたので、もうやめました。
――映画を観ると、女優さんとしては刺激も受けます?
平それはありますね。同年代の子が出ていると勉強になったりもします。
――『海街diary』も観ました?
平観ました! 素敵でしたね〜。是枝(裕和)監督の映画はいつも、人柄が映像に滲み出ている感じがします。(広瀬)すずちゃんも四姉妹の皆さんもすごく自然体で、心が豊かになりました。
――すずさんは同い年で友だちなんですよね?
平すずちゃんは作品ごとにいろいろな顔を見せてくれて、いち視聴者として「この表情は可愛いな」とか「力強くてすごいな」とか思います。
悪いことも…役だったら何でも挑戦できる(笑)
平ありますね。フランス映画の『ニキータ』を観て、「強い女性のああいう生き方もあるんだな」と思ったり。いけない道なのかもしれませんけど、役だったら何でも挑戦できるじゃないですか。普段できないことを、役を通してたくさんやりたいです。悪いことをしたり(笑)。
――現実では高3のうちにやっておきたいことは?
平車の運転免許が取りたいです。というか、取ります! 絶対に!! 小さい頃からずーっと、兄たちが18歳になって免許を取るのを見てきたから、憧れがあります。「ついに私の番も来るか!」という感じ。ずっと“なめ猫”免許を持っていたんです。
――80年代に流行ったなめ猫ですか? そう言えば、『ぼくが命をいただいた3日間』でも、悠介の父の昔の部屋にポスターが貼ってありました。
平そうなんです。その免許が家にあったんです。たぶんお兄ちゃんたちが買ったんだと思いますけど。運転免許に憧れがあったから、小さい頃はそのなめ猫免許をカバンに入れていました(笑)。教習所は18歳になる3ヶ月前から通えるんですよね? すぐ行きたいです。
平家族では、お父さんは運転がうまくて安心できます。お兄ちゃんたちはお父さんほどではなくて、お姉ちゃんは危なっかしい(笑)。私もゴーカートは大好きで、遊園地では必ず乗っていました。ニュージーランドに行ったときもすごく楽しいゴーカートがあって、みんなで競走したら、私はずっとぶつけていました(笑)。
――免許取れますかね(笑)?
平まず免許を取ってから運転はがんばります(笑)。でも、東京で運転する自信はないので、田舎に行って乗るとか。あと高3といえば、大学進学もしたいので学業にも力を入れないと。仕事も勉強も楽しみながらがんばりたいです。
(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:逢坂 聡)
ぼくが命をいただいた3日間
監督:工藤里紗
出演:若山耀人 平祐奈 高橋和也 伊藤裕子 松原智恵子
2016年3月5日(土)より公開
(C)吉本興業
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