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視聴者も“バカ負け”? 六股報道の狩野英孝はなぜ許されるか?
加藤の強烈なキャラと売名疑惑から、逆に世間は狩野擁護へと傾いた
こうなると、いさぎのよさでもイケメンぶりを見せつけたとも言え、スピードワゴン・井戸田潤は、「狩野は(自分で)イケメンって言っているくらいなので、モテないとしょうがないでしょ。いっぱいモテていいじゃない」とフォロー。オリエンタルラジオ・藤森慎吾も「素直に拍手したい」と言い、“チャラ男キャラ”を奪われても、「あれは英孝さんにしかできない」と“完敗宣言”までしたのである。あの梅沢富美男でさえ「彼は独身だから、遊んでもいいんだよ」と援護した。
また今回は登場キャラが濃すぎて、狩野の浮気自体が霞んでしまった感もある。加藤紗里も無名だっただけに、逆にファーストインパクトが強烈で、ちょっとでも触れたら火傷するようなフェロモンがいっそう目立っていた。実際、先の『ロンドンハーツ』放送後、有吉弘行はラジオ番組『有吉弘行SUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で、「俺は絡みたくないね」と本音を吐露。また『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ系)でも、番組の冒頭で司会の上沼恵美子が狩野に“公開説教”し、「開いた口がふさがらない」「(加藤は)ウソつきやで。売名行為やで」「こんな女、別れなさい」と厳しい言葉を浴びせたのだ。世間の批判の矛先も自然と加藤に向かったわけだが、破局した現在、狩野は加藤のおかげでバッシングを逃れたとも言え、加藤も知名度を上げることができたので、いわば“両成敗”といったところか。
交際相手が清純派タレントであれば、スキャンダルは命取り
さらにポイントとしては“タイミング”もあげられる。狩野は2014年に離婚し、独身。そして視聴者にとっても、ドロドロかつヘビーな事件が続いた合間だったというタイミング。『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも、松本人志が狩野問題に関しては「どうでもいい」と言い、芸能レポーターの井上公造氏も「箸休め」と称したが、実際視聴者のほうも、そろそろ安心して楽しめる“出来事”を欲していたようなタイミングだったのだ。だからこそ、騒動を必要以上にバカバカしくチープに捉えた結果、世間が逆に“バカ負け”したということなのかもしれない。
また、狩野が以前から女好きの天然キャラであったことは皆が知るところで、狩野もそれを全面的に認めた上で謝罪した。そういった意味では、清純派で誰からも愛されるベッキーが、微妙な謝罪をしたことでかえって火に油を注いだことに比べると、まさに正反対の結果になったわけである。してみると、今回は芸人・狩野が普段から見せている“天然ぶり”が最大に功を奏したとも言えるだろう。芸能人は自分のイメージからブレないことがいかに大切かを思い知らされるが、たとえそれがどんなイメージであっても、本来の自分のキャラであるならば、あくまで正直に貫き通すところに“許され力”が働くのかもしれない。そういう意味では、“絶妙なタイミング”を持ち合わせている狩野だけに、今後も何かしらの話題を提供してくれることだろう。