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謝罪会見は“諸刃の剣”、対応次第で潮目が変わる
ビートたけしや勝新太郎ら、謝罪会見を“人間力”でプラスに転換
また1990年、下着にコカインとマリファナを隠し不法所持したとして、故・勝新太郎さんが米・ハワイ州で逮捕されたという事件があった。逮捕後の会見で勝さんは、「どうしてコカインがあったのかわからない」「もうパンツをはかないようにする」と発言。数々のとぼけた“迷言”や、勝さんの豪放磊落なキャラクターも相まって、世間も“あの人だったら仕方がない”と苦笑し、許してしまうような雰囲気であった。
たけしや勝さんの会見の例は、いわば彼らの“生き様”を見せたことにもなり、その後の芸能活動にも、それぞれの“人間力”をアピールする形でプラスの評価を与えたと言ってもいいだろう。「もちろん芸能人にとって謝罪会見なんてできればしたくないものでしょうが、自分の常日頃の活躍以上に注目が集まる機会でもあり、ある意味で一世一代の“晴れ舞台”とも言えるんです。その場の対応次第では、そのまま落ちていくこともあるし、逆にプラスの評価を得て、新しいキャラを開拓して仕事を増やすことすらある。芸能人のポテンシャルを見せる場でもありますね」(週刊誌芸能担当記者)と、いくつかの例は、確かに謝罪会見を踏み台にして仕事を増やしたとも言えるようである。
その後を左右する謝罪会見 対応次第では芸能生命の危機にも
端的に言えば、元サッカー日本代表・前園真聖が酔ってタクシー運転手に暴行した事件を起こした際、記者たちの質問に1つひとつ丁寧に対応し、真摯に反省していることが伝わるような謝罪会見であった。当たり前だが、誠意を込めた態度ということが一番重要なのであろう。もっとわかりやすく言えば、前園が先駆けともなったように、後々『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に呼ばれるような謝罪会見がベストだということかもしれない。
いずれにせよ、いろいろな問題に直面した際の、渦中の芸能人たちの立ち居振る舞いには多くの注目が集まる。対応の仕方によっては、好印象だったイメージも反転したり、逆に好感度が上がるなど、その後の芸能活動の潮目が変わるほどの影響をもたらすようだ。