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太川陽介×蛭子能収 スペシャル対談『いまだにわからない… × ほとんど何もしていない』
いつも一緒にいるコンビだと思われている
太川まず、ビックリしたよね。
蛭子本当ですよ。これを1800円払って観に来ていただけるのだろうか……。
――いやいや(笑)! 舞台は台湾になっていますし、内容もすごく楽しかったですよ。
蛭子そうですか? それならよかった(笑)。
――それにしても、この作品は本当に多くの人に支持をされていますが、たくさんの反響が届いているのではないですか?
太川街中で声をかけられることが増えたよね。なにより、別の旅番組のロケをしていても、「蛭子さんは一緒にいないんですか?」って聞かれるんですよ。すっかり僕たちコンビだと思われているよね。
蛭子僕も街中を歩いていると「バスだ、バス!」って言われますよ(笑)。でも、僕も太川さんもお互いのプライベートには一切触れないよね。
太川うん。お互いの連絡先も知らない。
蛭子でも、1年に3回、この番組があったとしたら、4日は一緒にいるから3×4で、えっと……年に18日くらい一緒にいるんだ。
太川その掛け算だったら12日でしょ。ああ、前乗り(ロケの前日に現地の近くで泊まること)や、旅の撮影が終わった翌日を含めてね。
蛭子そうそう。普通の友人より多く会っているかも。
太川しかも一緒にいる時間が長いぶん、濃いからね。早朝から夜寝るまでずっと一緒だから、自分の性格を隠しようがないんですよ。きっと、常にお互いの裸をさらしているようなもんだよね。
――太川さんだけが知っている蛭子さんは、どんな姿ですか?
太川蛭子さんはね、突然燃えるんだよ。いきなりテンションがあがるの。でもそのスイッチがどこにあるか全然わからない! 急に走り出したり、突然やる気を出したり……。何がきっかけかいまだにわからないんです。
蛭子能収の映画的なアクシデントは…
太川……台湾では、スイッチはずっとオフだったね。
蛭子……そうですね(笑)。台湾といっても、いつもと全く変わらなかったからなぁ。
太川変わったのは国と、撮影カメラが4Kになったくらい。あとは何も変わっていない!
蛭子映画をみたんですけど、映画的なアクシデントは俺が転んで痛がっていたところかな。
太川映画は起承転結が必要だからね。まさにあそこは転ぶだけに“転”だったね(笑)。
蛭子でもあれはけっこう痛かったんですよ!
――そういった試練を乗り越えての旅だったんですね。
蛭子そうなんです。……なんて言ったりして(笑)。
蛭子太川さんはね、とにかくご飯にこだわるよね。昼食とひるめしと夕食と……。
太川朝食と昼食と夕食ね(笑)。
蛭子そうそう。そこはきちんと摂らないとって、いつでもどんなときでもちゃんと気にしているんですよ。
太川いやいや、これは自分のためじゃないんだよ。みんながそろそろお腹がすいているだろうと思って仕切るの。僕が食べたいわけじゃないよ。
蛭子まぁ、食べられないときもあるからね。
太川そう。あとはマドンナに対しての礼儀。お腹がすいて機嫌悪くなったらお互いイヤでしょ?
蛭子そうだったのかぁ。僕は腹減っても機嫌悪くならないけどね。
太川たしかに蛭子さんはならないね。