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ハリウッドデビューのローラは“女優”としても成功するのか?
満を持しての本格女優デビューがハリウッド大作 自身を安売りしない戦略
もともと『Popteen』(角川春樹事務所)の読者モデルとしてキャリアをスタートさせたローラ。今ではモデルのみならず、バラエティでも引っ張りだこの人気タレントであることは周知のとおり。音楽活動などもしてきたが、ドラマや映画など、女優としてはほとんど目立った活動をしてこなかっただけに、いきなりのハリウッドデビューで、しかも大作の役を獲得してしまうあたり、ある種“ローラっぽい”というか“意表をつかれた”感がある。
これだけバラエティ番組等でひっぱりだこならば、これまでにも連ドラ出演のオファーが一度や二度はあったはずだ。だが、もしかしたらそこに乗って出演することで、“バラエティのローラ”との違和感が生じてしまい、失敗に終わってしまった可能性も否めない。満を持しての本格女優デビューがハリウッド大作ということでも“格の違い”を提示できるし、英語の台詞ならば、視聴者も違和感なく女優・ローラを見る事が出来る。事務所の方針だと思われるが、非常に戦略に長けていると言えるだろう。
“女優”として未知数なぶんだけ期待も高い
一方ローラは、バラエティの印象が強すぎることもあるが、“女優”としての実力はまさに“未知数”。しかも出演作がハリウッドの大作ということもあり、あのローラがいったいどういう演技を見せてくれるのか、ファンならずとも興味津々になるのも無理はないだろう。ひょっとしたらとんでもない名演技を披露するのではないかといった、未知数なぶんだけ期待も高まる。
実際、テレビではエキゾチックな美貌と“タメ口”をウリとした奔放さで好感度も高いローラだが、本格的な歌手を目指すため、レギュラー番組を降板してレッスンに励むなど、相当な努力家であることも知られている。確かにハーフならではのルックスなら、ハリウッドでも“映画映え”するだろうし、英語や演技などのレッスンを励めば、女優としてもそれなりの実力を発揮すると思われる。むしろそうした彼女の影の努力が、今大作で花を開かせる、と言ってもいいのかもしれない。
本来持つ“天真爛漫”なキャラクターが、演技上での“凄味”となる可能性も
いずれにしろ、そうしたローラの“個性”が活かされる千載一遇のチャンスであることは間違いない。映画『キル・ビル』でユマ・サーマンとの戦闘シーンが話題となった栗山千明のように、今作を通じてローラが世界的にも注目され、新しい日本の国際的女優が誕生する日も近いのかもしれない。
(文:五目舎)