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リア・ディゾン以来の黒船襲来? ダコタ・ローズはブレイクするか?

 大きな瞳、透きとおるような白い肌、“リアルバービー人形”とも言われている米国出身の美少女モデル、ダコタ・ローズ。『行列のできる法律相談所』や『PON!』、『ダウンタウンDX』(各日本テレビ系)に出演し、その“外国人まんま”のルックスから繰り出される流暢すぎる日本語、トークの面白さも手伝って話題となっている。ここで気づくのは、彼女が久しぶりに登場した“純粋な”外国人女性タレントであるということ。ダコタ・ローズは、かつて“黒船”とも呼ばれたリア・ディゾン以来の外国人スターとしてブレイクできるのだろうか?

ハーフタレント枠の拡大で、縮小した外国人女性タレント枠

  • “リアルバービー人形”とも言われている美少女モデルのダコタ・ローズ (C)ORICON NewS inc.

    “リアルバービー人形”とも言われている美少女モデルのダコタ・ローズ (C)ORICON NewS inc.

 リア・ディゾン以降、外国人女性タレントをあまり見かけなくなったのは、単純に同じような外見を持つ“ハーフタレント”がこぞって登場してきたからだと思われる。ベッキー、ローラ、SHELLY、ダレノガレ明美……彼女たちは、外人っぽいルックスながら、ほとんど日本で育ったようなもの。日本語も普通に話せ、トークも面白いことから、テレビでも重用された。では、ダコタ・ローズはどうか? 純粋な外国人の口から普通に日本語を話されると、ハーフタレントにはない微妙な違和感があって、それがまた面白いのもたしか。ダウンタウンに「整形じゃないの?」と突っ込まれて、「整形してねえわ!」などとすぐ切り返すところもなかなかのもので、トークに関しても及第点をつけられるだろう。

 人気タレントになるには同性からの支持も必要だが、そもそも彼女は、日本風のメイクや髪形をした自撮りの写真・動画をブログやYouTubeにアップして、注目を浴びたことをきっかけに来日。2012年の『東京ガールズコレクション in 名古屋』にモデルとして登場し、雑誌『Popteen』の専属モデルや、益若つばさプロデュースのブランド「CandyDoll」のイメージモデルになるなど、すでにモデルとしては大活躍している。2013年には、『ダコタ・ローズのすべて』という、メイクやヘアアレンジを中心とした写真集も出版され、女性からの支持はすでに得られている。

限られた“椅子”だけに、ハーフタレントと上手く関われるかがカギ

  • ダコタ・ローズ (C)ORICON NewS inc.

    ダコタ・ローズ (C)ORICON NewS inc.

 トークもイケるし、女性からの支持もある。あとは男性からの支持だが、前述のリア・ディゾンでいえば、かなりきわどいグラビアで男性の圧倒的人気を得たところからスタートし、彼女がグラビアに登場した雑誌は完売するという伝説まで生んだ。その後、歌手デビューを果たし、2007年には『紅白歌合戦』(NHK総合)に出場するまでになったのだが、ダコタ・ローズの場合はどうだろうか。女性にとってのカワイイ=男性にとってもカワイイ、とは必ずしもならないし、やはり競合するのはハーフタレントの存在だ。美人で、面白く、キャラ立ちもしているハーフタレントはたくさんいる。ましてや、そのハーフタレント枠の“椅子”には、次々と新しいタレントが参入してきているのだ。

 ダコタ・ローズは、そうしたハーフタレントとどう差別化をはかっていくのか。よほどのルックスやスタイル、突出したトーク技術などがあれば別だが、実際は各タレントにそれほどの差はないだろう。ダウンタウンの松本人志が「ハーフのことを下に見てるでしょ!」と突っ込んでいたが、そのあたりを上手くネタにして、ハーフタレントとも絡んでいけるなら、バラエティ番組でも新たな“外国人女性タレント枠”を獲得することができるのかもしれない。

(文:五目舎)

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