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平愛梨インタビュー『理想はもっとしっかりしたい』

日本映画史上「最も怖い」とされる『呪怨』シリーズの最終章『呪怨−ザ・ファイナル−』に平愛梨が主演した。素では極度の怖がりという彼女が“呪いの鎖”に巻き込まれる物語に身を投じて……。女優としてバラエティとは違う顔を見せてくれたが、その裏で彼女に起こったこととは?

<<動画インタビュー>> “天然”オブラートに包まれて!?

ずっと悩んでいました

――ガチで怖がりだそうですね。
夜寝るときも灯りをつけていないと怖いし、おばけ屋敷はもちろん、映画館の始まる前の暗さもダメなんです(笑)。普通のドラマでも、倉庫とかで撮影したときは、スタッフさんにお手洗いにも付いてきてもらいました。

――『呪怨』主演が決まったときも、複雑な気持ちだったとか?
私も憑りつかれると思いました(笑)。製作発表の後も自信がなくて、クランクインを迎えるのが怖くて「どうにか延びないか」と考えたり、事務所の社長に本当に私がやるのか確認しようとしたぐらい、ずっと悩んでいました。

――でも、女優としてはチャンスですよね。
何年にも渡ってシリーズ化されている有名な作品で、大役をいただいたことは本当に嬉しかったです。きちんと演じなければと、責任感はすごくありました。
――『呪怨』の予備知識はどれぐらいあったんですか?
みんなが「怖い怖い」と言うから、観るものじゃないなと(笑)。あのパンツ姿の男の子を想像するだけで怖くて、ひとりでいられなくなって。台本も妹が起きている時間にしか読めませんでした。

――何か怖さ対策はしました?
母が台本を読みやすいようにと、可愛いワッペンの付いたカバーを作ってくれました。母なりの俊雄くんと伽椰子さんの絵が描いてあって、口裂け女みたいに舌がベローンと出ていて。スタッフさんからは「こっちのほうが不気味」と言われましたけど(笑)。あと、台本に母が手紙を入れてくれて「完成を祈ってます」と書いてあり、心の支えになりました。

役に入り込み過ぎて!?

――落合正幸監督が深夜ドラマでの愛梨さんの芝居が印象的で、怖がりと知らずにオファーしたそうですね。
とても光栄でした。落合監督は怒ることがなく、紳士な演出をされるのが印象的でした。今回は「ホラーを撮るといろいろな現象が起こる」と言われて、私に起きた不思議な現象を話したら、「ほらね。それだよ」みたいな感じでした(笑)。

――どんな現象が起きたんですか?
信じてもらえないかもしれませんけど……撮影期間中、昼下がりに自宅のベッドでボーッとしていたんですね。そうしたら、カーテンに『呪怨』に出てくるような渦ができて、その渦が大きくなって、急にシマウマの頭がドンと飛び出てきたんです!

――マジですか!?
「えっ!? えっ!? えっ!?」となって、起きているから夢じゃないし、すぐ妹のところに走りました。「私の部屋にシマウマが出てきた!」と言ったら、妹はパソコンをやりながら「『呪怨』で疲れているんじゃない?」って(笑)。確かに、撮影中は寝られなかったので。寝るんですけど「今は夢? 現実?」みたいになって。シャワーを浴びていても声が聞こえて怖かったり……。

――それは愛梨さんが女優として役に入り込んでいるせいもあるのでは?
台本の活字が自分のなかにすっと入ってきちゃうんです。恋愛ものなら、活字のなかの相手に恋ができます。『呪怨』だと自分が本当に怖い状況にいる気持ちになっちゃって……。すぐ感情移入しちゃうんです。

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