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意外に知らない“炭水化物=糖質”という事実 依存型食生活の改善法とは?
上記の調査結果について浅野さんは「依存度が高い方の特徴として、男性の場合はラーメンや丼モノをチョイスしてしまう傾向が強いです。そこにライスをつけて“炭水化物&炭水化物”というセットにしてしまったり(笑)。女性でも同様に、パスタにパンをプラスしてランチする方も多いですよね」と、思わずこちらがドキッっとするような見解を明かし、さらに「逆にバランスよく栄養素を摂取しているという方の傾向として、単品メニューのお店よりも定食屋さんに行ったり、まず野菜をとりたいという思考が働く傾向が強いです。つまり、食事をする際に『とりあえずラーメン!』という思考ではなく、冷静なんです」と、炭水化物依存傾向の強い人とそうでない人の違いを語る。
前述の『脂肪と糖の研究室』による別の試験結果によると、こうした依存傾向の強い人には、「早食い」の人が多く、水やお茶などの「水分を殆ど口にせず」に、食事中には「お茶碗を持ったまま」で「ひと頬張りが大きい」食べ癖が多く見られたと言う。
「炭水化物というと、ご飯やパスタなどを思い浮かべますが、糖質というと、砂糖の入ったお菓子などを思い浮かべてしまう方が多いと思います。でも、実は炭水化物=糖なんです。そもそも炭水化物というのは、糖質+食物繊維のことですから、『ご飯は炭水化物です』という言い方も出来るし、『ご飯は糖質です』という言い方も出来ます。ちなみに、砂糖は、糖質の中の1つの種類、二糖類に属するものです」(浅野さん)
では、糖質、脂質、タンパク質という3代栄養素をバランスよく摂取する“理想的な食事法”はどんなものなのだろうか? 浅野さんは「やはり規則正しく食べることが理想です。この“規則正しく”というのは、時間を決めるということです。1日3食が基本とされていますが、回数ではなくしっかりと時間を決めて食事のリズムをつけて食べることの方が重要です。ですので、3食でも食べる時間が毎回バラバラではだめ。2食でも毎日時間が決まっていることがおすすめということです」と語る。
仕事に追われ昼食がとれず、夜になり空腹に身を任せ“ドカ食い”してしまう……そんな経験、誰しも心当たりがあるはず。だが、「お腹が空いたら食べる!!」というルーティンが、最も“NG”な食生活だと浅野さんは力説する。「冷静に食事を選ぶこと……という言い方も変ですが(笑)、一定のリズムをつけた食事をしていると、夜に激しい空腹や食欲で大量に食べてしまうことを自制出来、そのときどんな食事をするべきか、冷静に選ぶことができますよ。また、丼モノなどの単品メニューではなく、定食形式のご飯、おかず(お肉や魚)、味噌汁、野菜を食べることがなぜ大事かというと、噛む食感や食べるスピードが変わるから。人は、同じ食感だと早食いドカ食いをしますが、食感が変わると食べるスピードが緩やかになり、結果、満腹感を感じることが出来ます」(浅野さん)
『脂肪と糖の研究室』公式サイト(外部サイト)