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(更新: オリコンニュース

マツダ特集『ユニーク制度が成功のカギ? マツダ好調の秘訣とは?』

2年連続でクライマックスシリーズに進出した広島東洋カープ同様、現在“地域の顔”として好調な動きを見せているのが、自動車メーカー「マツダ」。気運が高まる同社の秘密を探るべく、広島の本社工場に潜入!

【その2】失敗は成功のもと! チャレンジ精神を称える「失敗大賞」

  • 「失敗大賞」受賞者に贈られる広島弁のメッセージ入りワッペン

    「失敗大賞」受賞者に贈られる広島弁のメッセージ入りワッペン

  • 2013年度下期の「失敗大賞」工場長賞を受賞した、本社工場 車体塗装検査係の(左から)佐藤華奈さん、齊藤有希さん、高岡康ニさん

    2013年度下期の「失敗大賞」工場長賞を受賞した、本社工場 車体塗装検査係の(左から)佐藤華奈さん、齊藤有希さん、高岡康ニさん

  • 2013年度下期の「失敗大賞」部長賞は「供給工程の改善」

    2013年度下期の「失敗大賞」部長賞は「供給工程の改善」

 シャンパンはワインの熟成が上手くいかなかったから完成した――というエピソードがあるように、チャレンジ精神が実を結んだ実例は多いもの。チャレンジ精神を大切にしているマツダには、その挑戦を称える「失敗大賞」という制度があるんだとか。

 この賞は、「枠の中に収まった仕事ばかりしていては、イキイキとした人は生まれない」と考える執行役員 本社工場長・圓山雅俊さんの提案で導入されたもの。年に2回実施される表彰制度で、挑戦する志の大きさなどを選考基準として、「マネージャー賞」、「部長賞」、そして最高位の「工場長賞」を選出。受賞者には「じっくりいこうで」、「しんぱいないで」など、広島弁のメッセージ入りワッペンが贈られるんだそう。

■自己実現しやすい環境が現場のモチベーションをアップ

 前下期の工場長賞は、世界一の赤を目指したこだわりのカラー“ソウルレッド”や、マツダのデザインテーマ“魂動デザイン”を採用した新型車が続々と量産されるようになり、難易度が増した塗装の検査工程チームの改善。メンバーのみなさんは、分度器を使用して確認する角度を測るなど、180以上もの箇所を検証したものの、数字ばかりの手順書となってしまったため、その改善は失敗に終わってしまったといいます。しかし、約3ヶ月をかけてコツコツとデータ集計を行ったその努力が評価され、工場長賞が贈呈されました。現在は、匠の技と研修生の“目線”を動画で記録し、それを並べて比較するなど、その失敗は品質向上にしっかりと活かされているそう。

 部長賞は、車体製造部による供給工程の改善。これは、けん引台車から作業台への“コンテナ移動”の際、作業者にかかる手間と重量を軽減するための施策で、メンバーは台車に乗り降りせずコンテナ入れ替えができるよう工夫したり、台車と作業台の連結部を見直すなどさまざまな改善を実施しました。すると、もともと約20キロかかっていた負担が15.5キロまで軽減。しかし、最終目標が5.6キロだったために失敗大賞が贈られました。いまだに改善は続けられているそうで、現在は10.2キロまでに。「表彰されることは大きな励みになっています」と語るのは、車体製造部のアシスタントマネージャー・笹谷宏俊さん。充実した表情がとても印象的でした。

【その3】お助けマン現る! 困った時に頼れるリリーフ制度

  • 呼ばれたリリーフが「ありがとう」と声掛けするのがマツダ流

    呼ばれたリリーフが「ありがとう」と声掛けするのがマツダ流

  • さまざまなエリアの仕事をこなす、リリーフが常備するアイテムはこんなにも!

    さまざまなエリアの仕事をこなす、リリーフが常備するアイテムはこんなにも!

  • 従業員からの呼び出しがない時も、リリーフは常に生産ラインを見まわっています

    従業員からの呼び出しがない時も、リリーフは常に生産ラインを見まわっています

 車の製造は、連携プレーがものを言うもの。ミスや作業遅れで生産ラインが止まってしまうとそれはとても非効率だし、さらなるミスを招きかねません。品質を保つには従業員が困った時に“頼れる存在”が重要と考えるマツダでは、リリーフと呼ばれる救世主が働いています。リリーフの主な役割は、従業員たちの“SOS”を助けること。多数のエリアの仕事を熟知しこなしていく高度なスキル、そして仲間たちから信頼を得る人間性も求められるリリーフは、まさにスーパーマンのような存在。本社工場では現在、668名が働く生産ラインで60名のリリーフが活躍しています。

 さらなる品質向上を目指し、今年4月からはリリーフを呼んだ従業員ではなく、“呼ばれたリリーフ側”から率先して「(頼ってくれて)ありがとう」と、感謝の言葉を贈るという新たなルールを導入したんだそう。その理由は、【1】呼んでもらうことで不良品の発生を未然に防ぐことができるため、【2】呼びやすい環境を作るため、【3】落ち込んだ従業員を励まし、その後の失敗を防止するため、の大きく分けて3つ。

■「ありがとう」の声がけで、より作業のしやすい環境に

 この取り組みを考案した、第2組立課の末廣誠二マネージャーは、「作業が遅れて、ムリをしてその遅れを取り戻そうとすると安全、品質に影響する可能性があるため、みんながムリをせず、安全で確かな仕事ができるようにと思ってはじめました。呼んだら怒られるかも…という不安を取り除いたことで、リリーフを呼ぶ合図の黄ランプの点灯率があがりました」と、早くも施策の手応えを感じている様子。

 でも、新しいルールの導入に戸惑いはなかったの? リリーフ歴5年目、第1車両製造部の松田秀晃さんに聞くと、「最初の内はなぜ?と思っていたんですが、ありがとうを言うようになってからは、みなさん細かく申告してくれるようになって。そのおかげで、後工程に良い車が送れるようになったという実感もあります」と、爽やかな笑顔で答えてくれました。些細な取り組みが、明るく働きやすい環境を作っているようでした!

関連リンク

【秘密 その1】全従業員で取り組む改善制度
【秘密 その2】挑戦称える「失敗大賞」
【秘密 その3】困った時に頼れるリリーフ制度
【フォトギャラ】普段は見れない内部に潜入
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