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ORICON NEWS
働くことを考えさせられる本・映画・音楽
名詩の数々が“どこへも行けない気分”を癒やしてくれる
『通勤電車でよむ詩集』(2009年)
「私は、通勤電車が嫌いすぎて勤め先から徒歩5分圏内の場所に越したりしているので、毎日満員の電車に揺られている全ての人たちを尊敬しています。そしてもう限界だと感じている方に、小池昌代さんが古今東西の名詩を編んだこの一冊をお薦めします。「のをあある とをあある のをあある やわああ」(本書収録『遺伝』より一部抜粋)心の中を黙々と掘り下げて、取り出し削り磨かれた詩人の言葉は、日常で耳にすることがない響きをもって読者の中の言い知れない孤独や不安と共鳴します。どこかに向かいながら、どこへも行けない気分になった時に頁をめくってみてください。」
エキサイティングな世界レベルの仕事はまるで少年漫画のよう
『イーロン・マスク 未来を創る男』(2015年)
「人類を火星に移住させることを人生の目標に掲げ、スペースX社のCEOを務めるイーロン・マスクの公認伝記。本人のインタビューをもとに少年時代、学生時代、初めての企業からスペースX立ち上げ、テスラへの投資と多岐にわたり2015年までのイーロン・マスクの全活動と今後の展望が書かれていて、とにかく読んでいてワクワクします。ビジネス書や伝記というより少年漫画を読んでいるような気分になります。世界レベルの個性、世界レベルのリーダーシップ、世界レベルのトライアンドエラー、この姿勢を読者がすぐに実生活に落とし込むのは難しいですが、読むと居ても立ってもいられなくなり週100時間働きたくなります」
88人+αのプロの仕事をギュッと凝縮
『世界はフムフムで満ちている』(2015年)
「あるコンビニエンスストアの店長はバイトの面接で唇を見る。ある似顔絵捜査官は70%くらい似ている絵を理想にしている。ある映画の背景画家は監督の「これから殺人事件が起こる、という空を描いてくれ」という注文に答える。ある分野において研鑽を重ね、文字通り一つの境地にまで達した人たち88人のインタビュー集。と言っても名前や経歴は書かれず、職業名と、著者がインタビューした中から最も“フムフム”と感じたであろうワンシーンがシンプルなイラストと共に、それぞれ見開きで載せられています。削って凝縮した上でさらりと流すこの感じ、この本にも達人の粋を感じます。世間の広さと仕事の奥深さを知ることができる一冊」
悩みを笑い飛ばすサラリーマン不条理4コマ
『C級BEST SELECTION (上)(下)』(2016年)
「仕事に対して悪感情を抱えまくり、その重さに耐えきれなくなっている方に、この素晴らしく下らない漫画を薦めさせてください。会社という小さな社会の中でサラリーマンが演じる不条理悲喜劇を描いた4コマ漫画。ビールでも飲みながら、この漫画を通して理不尽な上司を、ユーモアの欠けた職場を、話の通じない同僚を、自分を馬鹿にする後輩を、そんな諸々に悩んでいる自分自身さえ笑いとばしてしまいましょう。そうして現実逃避した先で迎える明日も悪くないものです」
リーディングスタイル株式会社
企画室 書籍統括
岡本 草太さん
現在リーディングスタイルプロジェクト全店で展開している一押しフェアは、全国的に話題となったさわや書店『文庫X』の公式アレンジ『WHITE BUNKO』。担当者のとっておきの「この一冊」を推したメッセージのみを記載したカバーで覆い、タイトルや著者名など値段以外の一切の情報を伏せて販売している。本企画は12月に第三弾を販売予定。
<リーディングスタイル株式会社>
スタッフが一点一点こだわってセレクトした、大人の知的好奇心を刺激する書籍と遊び心を刺激する雑貨を揃え、店内の書籍を試読できるカフェも併設するライフスタイル提案型のブックカフェを展開する「リーディングスタイル」。「マルノウチリーディングスタイル」はその旗艦店として東京・丸の内の商業施設「KITTE」4Fに出店。365日それぞれに推薦書物を展開する「バースデー文庫」などの企画は全国的にも話題になった。リーディングスタイルプロジェクトとして「solid&liquid TENJIN」「solid&liquid COMICOMI STUDIO MACHIDA」「スタンダードブックストアあべの」「BOWL富士見/海老名」なども展開する。
http://www.readingstyle.co.jp/