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人生を楽しむためのヒント 俳優・佐藤浩市

活躍する大人の男が持つ「こだわり」に迫る連載企画。
第1弾は俳優・佐藤浩市。実力派俳優としてはもちろん、芸能界でも無類のゴルフ好きとして知られている。オンオフ通じて、俳優・佐藤浩市の「人生を楽しむためのこだわり」とは――。

不条理なものほど面白い。その中でいかに戦っていくのか

こだわりの趣味やコレクションについて話を向けると、「プライベートでは腕時計もしないし、アイテムにこだわりも執着もない」と言い切る。芸能界でも無類のゴルフ好きと知られるが、そのゴルフも当初はやりたくはないのに始めたという。

「ゴルフを始めたのは、バブル期に人からワンセットもらって、無理やり始めなくちゃならなかったから。実はやりたくもないのに…というのが実際のところなんですよ。そのゴルフが面白くなったのは、一言でいえば“不条理さ”。幸運、不運といった部分が一番如実に現れるゲームだからね」

自分の思うようにならない不条理さが面白いという。ゴルフに人生を重ねるかのように、その魅力を明かしてくれた。

「人間って、ラッキーの数は数えないんだけど、アンラッキーの数だけは数える。ゴルフもそうなんですよ。ボールが林の中に入って、運よく木の根元に当たってフェアウェイに出てきた――なんてことはすぐに忘れる。でも、木の根元でそのままじゃ打てない…ということは強く心に刻まれるんです。

だから、ゴルフをやり続けているのは、勝つというよりは、どういうふうにスコアを出せるのか、どういうふうにマネージメントしていくのか、どうやってホールと戦っていくのか、ホールと戦いながらどうやって人と戦っていくのか。そういう面白さを追求しているんだろうね」

都合の良いことよりも、不条理の中でどうやって向き合い、戦っていくのかがゴルフの面白さだという。その向き合い方は、役者として常に新しいことに挑戦することにも通じるものなのかもしれない。

最新の主演映画『64-ロクヨン-』。役者30人のエネルギーを跳ね返すだけの 気負い・気合を画面に出したかった。

5月7日から2部作の全編が公開『64-ロクヨン-』では、県警察広報官・三上義信役として主演。重厚かつ壮大な群像劇の中で、豪華役者陣の中で存在感を発揮している。そこには、緊迫した空気を作るための仕掛けがあった。

「『64-ロクヨン-』は、人間の“気”がぶつかり合うという“アクション”。それが非常におもしろいと思って演じました。こういう群像劇の作品の中でセンターをやるという“気負い” “気合い”が画面に出なければ、たぶんロクヨンという映画をわざわざ2部作にして前後編で見せることが成立するかどうか…。そんなことを考えていました。

人間の、役者30人のエネルギーはすごい。それを自分が跳ね返せなければ、現実問題、三上という役も終わるし、僕自身も終わりだなって思った。瑛太ら若手俳優には、もう“ガーッって来い”とハッパをかけました。俺のセリフなんて聞こえないくらいガーッっと来いと。それは、自分自身を鼓舞させる意味もあったんです」

自らを追い込むように仕向け、演じる役の姿を引き出そうとするかのようだ。そこに役者としてのこだわりが見えてくる。

「役者としてのこだわりは、役を引き受けた以上、どうやって形にするのか、もしくは、相手が思ってもいなかった形を見せられるのかという点に尽きると思います。結局、我々の仕事のこだわりっていうのは、外に求めるものではなくて、内側に求めるものなんですよ。

こういう例よくないかもしれないけど…アイドルと共演する場合、僕じゃおもしろくない。じゃあ自分はどう演じるのか。主役として全体を俯瞰視しながらやる場合と、潤滑油としてきっちり歯車になる場合のポジションでいく場合、自分の“遊び”も含めて分けて考えています」

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