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西田敏行主演『星守る犬』完成披露試写会 中村獅童の古傷に触れる

 俳優の西田敏行が9日、都内で主演映画『星守る犬』(瀧本智行監督、6月11日公開)の完成披露試写会で舞台あいさつを行った。村上たかし原作のベストセラーコミックを、お父さんと愛犬ハッピーの哀しくも幸せなロードムービーとして映像化。西田は「人間、愛さなければ幸せになれない。愛をもう一度、我が胸に取り戻していただきたい」と作品に込めた思いを語った。

映画『星守る犬』の完成披露試写会に出席した西田敏行 

映画『星守る犬』の完成披露試写会に出席した西田敏行 

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 西田が演じる“お父さん”は、折からの不況で勤めていた町工場をリストラされ、さらに妻にも三下り半を付きつけられて熟年離婚。一人と一匹であてのない旅に出る。東京を出発し、福島・いわきから宮城、岩手、青森と北上し、北海道・名寄で最期を迎えるまでを描く。昨年夏の撮影で、“お父さん”の旅路をたどった西田は「震災前の美しい日本の景色をご覧いただき、これから私たちが為さなければならないことへの思いを新たにしていただいたら幸いです」と話した。

 “お父さん”の足跡をたどる市役所の職員・奥津役の玉山鉄二は「30年間で一番“熱い”夏を経験しました。東北ロケでは地元のボランティアの方々に大変お世話になりました。多くの人に東北の素晴らしさを感じてもらいたい」と、映画が被災地の復興につながることを祈った。原作にはないキャラクター・有希を演じた川島海荷は「悲しい結末だけでなく、生きる希望を伝えられる映画になったと思います」と話した。

 舞台あいさつにはほかに、“お母さん”役の岸本加世子、“お父さん”が立ち寄るコンビニのオーナー役で出演する中村獅童、奥津の祖父役の藤竜也、瀧本監督、原作者の村上氏が登壇。劇中挿入歌の「三百六十五歩のマーチ」を観客と一緒に大合唱する演出で、映画の完成を祝った。瀧本監督は「3歩進んで2歩下がってもプラス1歩を信じていた時代の歌。今は2歩進んで3歩下がる、マイナス1歩の空気が漂っている気がする。それでも、なお、歩けと言いたい。そんな映画です」。

 岸本は「西田さん演じる“お父さん”と離婚した瞬間から、元気にキレイになっていく。女の人はなんて強いんだろうと思いつつ演じました。監督の演技指導が的確で、それが実体験によるものだったと聞いて、納得していました」とエピソードを明かすと、「おかげさまで、再婚しました」と瀧本監督。さらに中村が「僕の再婚話ですか? ひまわりも胸に迫るものがある」と応じて、観客をドッと笑わせた。同作を象徴するシーンでひまわり畑が登場するが、中村と前妻の竹内結子が共演した映画『いま、会いにゆきます』にもひまわり畑で撮影されたシーンがあった。

 今作のひまわり畑は北海道名寄市のサンピラーパーク(40万本)とMOA名寄農場(70万本)で撮影され、CGを一切使用しない本物の迫力をスクリーンに再現する。ロケ地には地元の有志により記念碑が建てられるという。

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  • 映画『星守る犬』の完成披露試写会に出席した西田敏行 
  • 映画『星守る犬』の完成披露試写会に出席した中村獅童 
  • 映画『星守る犬』の完成披露試写会に出席した(左から)瀧本智行監督、藤竜也、岸本加世子、西田敏行、玉山鉄二、川島海荷、中村獅童、原作の村上たかし氏 
  • 映画『星守る犬』の完成披露試写会に出席した玉山鉄二 
  • 映画『星守る犬』の完成披露試写会に出席した川島海荷 
  • 映画『星守る犬』の完成披露試写会で行われた舞台あいさつの模様 

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