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上野樹里、初めて尽くしの大河『江』でさらなる高みへ

 今年、女優としてさらなる飛躍が期待される上野樹里(24)。NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』で堂々の主演、歴史上名高い浅井三姉妹の三女・江(ごう)を演じる。大河50作目の「記念作品なのでいい作品にしたい」との責任感はもちろん「実年齢よりも幼いところから演じ、大人になり、そして子供を産んだりするのは未知の世界だけど、シーンを追うごとに、いろんな人と出会い、大人の江がきっと演じられる」と役者としても新たなステージに挑む。

大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』主演の上野樹里(C)ORICON DD inc. 

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 戦国武将・織田信長(豊川悦司)の妹にして絶世の美女と言われたお市(鈴木保奈美)の方の三女にして、後に徳川二代将軍・秀忠(向井理)の正室として三代将軍・家光を産んだ江。2度の落城や両親との死別を経験する波乱万丈な人生ながらも、流水のごとく世を渡り歩き、上野は「思うようにいかなかった人生だったのかもしれないけど、“どう生きたか”という過程が、素晴らしいものを持っている」と瞳を輝かせる。

 信長に興味を持って対等に話してしまう江の心情も「理屈とか関係なく、興味を持ってしまうから」とすんなり受け入れ「純粋な気持ちで人の本心を引き出していける。江の一生から、いろんな人の魅力を伝えていけたらと思っている」と、名だたる戦国武将たちの新たな一面を紐解くパイプ役もこなす。「歴史がわからない人にも、感情を追って楽しんでもらうため」に努力を惜しむことはない。

 2008年の大河『篤姫』(主演・宮崎あおい)も担当した田渕久美子さんの脚本には、江のイメージが掻き立てられてしょうがないという。「初めて田渕さんに会った時、『江は樹里ちゃんだから』と言われて、何を見てそう思ったのかと思った。けど、台本を見て、自分と重なるところがあったんです。他のキャストも、その人に当てはまるような感じで、おもしろい世界観だと思いましたね」。作品の持つ魅力に演者もすっかり魅せられている。

 何しろ上野自身も三姉妹の末っ子。「私は自由奔放で、自分のやりたいことを見つけては興味を持ってやっていく。責任とか考えずに、習い事とかもやりたいことをやった」と自分の生き方と江の生き方を重ねる。

 数々の役を演じてきたが、時代劇は初めて。セットのスケールの大きさやスタッフの細部にわたるこだわりには「大作映画のよう」と興奮を覚えた。所作や言葉遣いなど、初めて尽くしの収録に戸惑いもあるが、「実際に演技をしながら、現場で経験しながら覚えていければ。感情も入れていけば、染み付いてくる」と“天性の感覚”を武器に吸収していく。

 さらに1年以上にも渡る撮影も過去に経験がない。過酷な収録のイメージがつきまとう大河ドラマにも「ちゃんと休めるし、土日も休めるっていうOL感覚がある。全然、体力的に元気です!」とあっけらかん。「1年のスパンで送り続けるという重みは、民放ドラマとは違いますね。毎週、きっと楽しい1時間が送られると思いますよ!」。上野にとって何もかもが新鮮なステージは、彼女を自然と高みへ導いてくれそうだ。

 江の生涯を描く『江〜姫たちの戦国〜』は、1月9日(日)より放送開始(初回のみ73分拡大)。

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