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　漫画家・花沢健吾の人気漫画を映画化した『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の特別披露試写会が14日、都内であり、主演を務めたロックバンド・銀杏BOYZの峯田和伸、俳優の松田龍平、小林薫らキャストが舞台あいさつに登壇した。小林は「お父さんと仕事をしたことがあって、小さい頃の龍平君も知っているから感慨深いものがありますね」と今は亡き松田優作さんを引き合いに出し、大人になった龍平の成長に目を細めた。

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　同作は、小さなおもちゃメーカーに勤める彼女いない暦29年のダメ社員・田西敏行（峯田）に、憧れの同僚・ちはるとの恋のチャンスが到来するが、予期せぬ衝撃の展開が待ち受け命がけの恋に走り出すという“醜態”エンタテインメント。

　演劇ユニット・ポツドール主宰で脚本・演出家の三浦大輔監督は、自身初映画監督作となった同作の主演・峯田について「間違いなかったなって思います。僕も峯田君も人見知りで最初に全然話ができなくて、決まってから会ってお見合いみたいになっちゃったんですけど」と苦笑い。

　元々原作好きという峯田は、主人公役のオファーにも「花沢先生を前になんなんですけど、心のどこかで映画化して欲しくないと思ってた。言葉にならなかったです」といちファンとして葛藤があった様子。そんな峯田の演技を「うまいとかじゃないんだけど、参ったって感じ」と降参宣言した小林には、「（撮影で）バンデージを巻いてボクシングするんですけど、ほどけちゃって。小林さんが『俺がやる』って言って巻いてくれて、『峯田頑張れ』とは言われなかったけど、無言のそういうのが僕はすごく助かりました」と心温まるエピソードを力強く語っていた。

　舞台あいさつにはほかに黒川芽以、リリー・フランキー、花沢氏が出席。映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は2010年1月30日（土）より全国で公開。


　峯田和伸とチン中村｜黒川芽以｜銀杏BOYZ