• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

エアギターの次は口笛ブーム到来?

 音楽とひと言でいっても非常に幅広い。人気のある音楽というと、ロックやポップス、HIP HOPなどの音楽ジャンルがまず挙がるが、ダイノジ・おおちや金剛地武志の活躍で一躍人気を博したエア・ギターも音楽のたのしみかたのひとつといえるだろう。それに続いて、今注目を集めているのが、気軽に楽器(?)として楽しめる口笛だ。この4月にアメリカで行われた国際口笛大会では日本人が優勝。また、口笛もののCDもりリースされ、密かな人気を集めているが、今、口笛教室にも多くの受講者が集まっている。

 口笛に注目が集まりはじめており、ブームの到来を予感させる。昨年末にちょっとした話題となった、スウェーデンの3人組ギター・バンド、ピーター・ビヨーン・アンド・ジョンの「ヤング・フォークス」。タイトルだけではピンと来ない人も、ちょいゆるめのヘタウマな口笛が印象的なナンバーといえば、思い当たるかもしれない。FMなどで注目されたこの“口笛ソング”がなんと日本語カバーされた。カバーしたのはブラザー・トムとAimiによるユニットamtm。彼らが歌う「恋はビヨーン?No Mo-so No Love?」(4月25日発売)も当然、このまったりとした口笛が大フィーチャーされている。

 海の向こうからはとんでもない快挙の報が届いた。1970年から米国・ノースカロライナ州で行われている国際口笛大会“International Whistlers Convention”の第34回大会(4月20、21日開催)において、成人女性の部、10代の部、子供の部の各優勝者に日本人が選ばれたのだ。エアギターの優勝にもビックリしたけれど(そういえば、エアギターもお金がかからない楽器だ)、今回は、実施された4部門中3部門での“世界一”である(残る成人男性の部でも日本人が2位を獲得)。

 ちなみに、成人女性の部で優勝した分山貴美子さんは、現在公開中の映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の挿入曲の口笛パートの担当者。話題作にもさりげなくフィーチャーされているところがすごい。

 それにしても、日本人って口笛うまいんだな?と感心していたら、首都圏には“口笛教室”なるものまで存在し、どこも多くの受講生で賑わっているそうで、各メディアが取材で押し寄せるなど、すでにちょっとしたブームとなっているようだ。

 ではいったい、なぜ今、“口笛”なのか。“達人”講師の弁によると、楽しみながら腹式呼吸を続けられることと、顔の筋肉を使うこと、でさまざまな体質改善につながるとのこと。通常の呼吸よりも多くの空気を吸い込む腹式呼吸は、酸素がより多く身体中に行きわたらせることができるし、顔の筋肉を使うことでマッサージされているのと同じように、細胞が活性化され、老化防止、美顔効果に結びつくという。どこでも気軽に練習できるし、うたはダメでも口笛だったらうまく音程が測れる、という人もいるかもしれない。

 ユニクロのCMでも口笛の音色が印象的など、とにかくやたらとクローズアップされてきた、この“手軽な楽器”。エアギターの次は口笛が全国的に流行するかも。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索