映画『8番出口』の演技で「第49回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した俳優の河内大和が19日、東京・渋谷のユーロライブで開催された映画『ハムネット』のトークショー付き上映会に登壇した。
本作は、不朽の名戯曲『ハムレット』がいかにして誕生したか、その史実を大胆に再解釈したマギー・オファーレルの同名小説を、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が実写映画化した話題作。
16世紀イギリスの小さな村を舞台に、薬草の知識に優れ不思議な力を宿した妻アグネスと、のちに劇作家として活動するウィリアム・シェイクスピアの出会いから始まる。やがてロンドンへ出稼ぎに出る夫を尊重し、3人の子どもを守り奮闘するアグネスだったが、一家に大きな不幸が降りかかる――という物語だ。
登壇した河内は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』をはじめ今クールだけで複数のドラマに出演するなど、映像作品で目覚ましい活躍を見せているが、これまでに80作品を超えるシェイクスピア劇に出演してきた筋金入りの“シェイクスピア俳優”でもある。
作品を鑑賞した感想を問われると、「まあ、泣きましたね。途中から最後までずっと泣いていました。僕はこれまで『ハムレット』にいろんな役で10回くらい出演しており、思い入れも強かったんです。シェイクスピアが我が子を亡くした経験から本作を描いたことは知識として知っていましたが、ここまで明確に描かれると、居ても立ってもいられなくなって……。涙が止めどなく流れる、初めての体験でした」と興奮気味に振り返った。
先日発表された「第98回アカデミー賞」で主演女優賞を受賞したジェシー・バックリー、そして夫役のポール・メスカルが見せる「沈黙」と「視線」の芝居については、「ラストで夫婦が何も言わずに見つめ合っている瞬間があまりにも素敵で愛おしく、『ああ、この夫婦はつながっているんだな』と感じました。視線のあり方や触れ方、手のつなぎ方…人間同士のつながりが本当に丁寧に描かれていて、見事でした」と絶賛。
ジェシー・バックリーの演技には、「どうやったらこんな芝居ができるのか聞きたいくらいです。シェイクスピアの妻がここまでフィーチャーされることは今までなかったですが、この奥さんがいたからこそ、彼はあそこまでの言葉を生み出せたのだと確信させてくれる。本当に“生きている人物”を演じていました」と敬意を表した。
また、ポール・メスカル演じるシェイクスピア像についても「シェイクスピアは未だに謎が多い人物ですが、僕は悲劇から喜劇まで書ける彼を、どこか愉快な人だと思っていたんです。でも、今回ここまでリアルな彼を見て、間違いなく言えるのは『誰よりも愛の強い人だったんだろうな』ということでした」としみじみ語った。
自身の経験からシェイクスピア作品の中毒性についても言及。「これほど突き落とされることも、これほど気持ちを浮上させてくれる戯曲も他にない。公演期間が終わるとへとへとで、その都度『二度とやりたくない!』と思うんです(笑)。でも少し経つと、またやりたくなる。謎が多いからこそ400年も演じ続けられ、時代ごとに新しい解釈が生まれる。その“余白の多さ”こそが魅力です」と分析した。
『ハムレット』の「To be, or not to be(生きるべきか、死ぬべきか)」などの名文句にも触れ、「言葉は人を絶望に陥れることも、希望に向かわせることもできる危険なもの。だからこそ、言葉に執着し続けた彼の言葉はいつまでも残り続ける。同じ作品でも、出会う時期によって感じ方が全然違う。そこには詩の偉大さを感じます」と熱弁をふるった。
最後に河内は、「この映画は絶対に劇場で見た方がいいです。閉ざされた空間で集中すると、他の映画にはない音がたくさん聞こえてきます。僕自身、魂を持っていかれた後に、空っぽの世界にストンと落とされたような稀有な体験ができました。ぜひ映画館で、この世界観に没入してください」と呼びかけ、トークショーを締めくくった。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
本作は、不朽の名戯曲『ハムレット』がいかにして誕生したか、その史実を大胆に再解釈したマギー・オファーレルの同名小説を、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が実写映画化した話題作。
16世紀イギリスの小さな村を舞台に、薬草の知識に優れ不思議な力を宿した妻アグネスと、のちに劇作家として活動するウィリアム・シェイクスピアの出会いから始まる。やがてロンドンへ出稼ぎに出る夫を尊重し、3人の子どもを守り奮闘するアグネスだったが、一家に大きな不幸が降りかかる――という物語だ。
登壇した河内は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』をはじめ今クールだけで複数のドラマに出演するなど、映像作品で目覚ましい活躍を見せているが、これまでに80作品を超えるシェイクスピア劇に出演してきた筋金入りの“シェイクスピア俳優”でもある。
先日発表された「第98回アカデミー賞」で主演女優賞を受賞したジェシー・バックリー、そして夫役のポール・メスカルが見せる「沈黙」と「視線」の芝居については、「ラストで夫婦が何も言わずに見つめ合っている瞬間があまりにも素敵で愛おしく、『ああ、この夫婦はつながっているんだな』と感じました。視線のあり方や触れ方、手のつなぎ方…人間同士のつながりが本当に丁寧に描かれていて、見事でした」と絶賛。
ジェシー・バックリーの演技には、「どうやったらこんな芝居ができるのか聞きたいくらいです。シェイクスピアの妻がここまでフィーチャーされることは今までなかったですが、この奥さんがいたからこそ、彼はあそこまでの言葉を生み出せたのだと確信させてくれる。本当に“生きている人物”を演じていました」と敬意を表した。
また、ポール・メスカル演じるシェイクスピア像についても「シェイクスピアは未だに謎が多い人物ですが、僕は悲劇から喜劇まで書ける彼を、どこか愉快な人だと思っていたんです。でも、今回ここまでリアルな彼を見て、間違いなく言えるのは『誰よりも愛の強い人だったんだろうな』ということでした」としみじみ語った。
自身の経験からシェイクスピア作品の中毒性についても言及。「これほど突き落とされることも、これほど気持ちを浮上させてくれる戯曲も他にない。公演期間が終わるとへとへとで、その都度『二度とやりたくない!』と思うんです(笑)。でも少し経つと、またやりたくなる。謎が多いからこそ400年も演じ続けられ、時代ごとに新しい解釈が生まれる。その“余白の多さ”こそが魅力です」と分析した。
『ハムレット』の「To be, or not to be(生きるべきか、死ぬべきか)」などの名文句にも触れ、「言葉は人を絶望に陥れることも、希望に向かわせることもできる危険なもの。だからこそ、言葉に執着し続けた彼の言葉はいつまでも残り続ける。同じ作品でも、出会う時期によって感じ方が全然違う。そこには詩の偉大さを感じます」と熱弁をふるった。
最後に河内は、「この映画は絶対に劇場で見た方がいいです。閉ざされた空間で集中すると、他の映画にはない音がたくさん聞こえてきます。僕自身、魂を持っていかれた後に、空っぽの世界にストンと落とされたような稀有な体験ができました。ぜひ映画館で、この世界観に没入してください」と呼びかけ、トークショーを締めくくった。
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2026/03/20