日本育ちのミャンマー人映像作家ティンダン監督の短編映画『めぐる』が、3月6日より全国で順次公開される(光石研らが出演する『エイン』と同時上映)。2021年4月、クーデター後のミャンマーで取材中だった監督が、市民の抗議デモを支持したなどとして拘束され、約2年に渡って刑務所に収容されていたため、公開が遅れていた作品だ。 本作は、小さな行動が、見知らぬ誰かの運命を狂わせ、あるいは救っていく様を描く群像劇。就職活動中の女子大生めぐみ(生越千晴)は、大切な入社試験の面接の日の朝も、いつもの悪夢にうなされていた。その夢とは、放課後の教室で行われる妹・奈緒(姫愛奈ラレイナ)への集団いじめと、奈緒が駅のホームへ向かう光景。寝坊しためぐみは駅へと走り、途中でスーツを着た男にぶつかりながらも、発車間際の電車に駆け込む。この駆け込み乗車によるわずかな電車遅延が、その後さまざまな人々の運命を狂わせることになる。
2026/01/25