アイドルが「恋愛禁止ルール」を破ったことで裁判にかけられる物語、映画『恋愛裁判』。アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンター・山岡真衣を演じた齊藤京子は、元アイドルという自身の経験をどう役に重ねたのか。役作りの裏側と、本作に込めた思いを明かした。
――作品のオファーを受け、題材や物語を聞いたとき、どんな点に一番惹かれましたか?
【齊藤】最初は私自身が元アイドルだったということもあって、すごく衝撃的な題材でしたし、「どう思われるかな」という不安は少しありました。でも、フラットに脚本を読んだら、「これは面白い」と思わず引き込まれていました。アイドルパートがとてもリアルで、元アイドルとしては、「そうそう」と共感する部分がたくさんありました。そして一本の映画を通して、真衣が少しずつ変化し、成長していく姿が丁寧に描かれていると感じました。この物語の主人公に役者として向き合うことで、自分の新しい一面を見てもらえるのではないかと思い、挑戦することを決めました。
――劇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」としてライブシーンやミュージックビデオの撮影はいかがでしたか?本格的すぎて、実在するアイドルグループのようでした。
【齊藤】この作品の撮影に入ったのが、卒業(2024年4月)から半年後くらいでした。卒業コンサートの後、歌やダンスをパタリとやめてしまっていたので、「毎日こんなだったな」と思い出しつつ、アイドルに戻ったような感覚もありました。そのリアルさが、そのまま作品の魅力になっていると思います。
――半年のブランクは問題なかったですか?
【齊藤】アイドルになる前に8年間ダンスを習っていて、アイドルとして8年間活動して、合わせて16年間やってきたことなので大丈夫でした。
――ご自身の経験もある中で、新たに「山岡真衣」というアイドルを演じるうえで、意識したことは?
【齊藤】まずは山岡真衣らしさをしっかり追求することでした。そのうえで、元アイドルだった自分や、かつて所属していたグループを連想させないようにしたいという気持ちがすごく強くありました。今までにしたことのない髪型にしたり、この作品で初めて髪を染めたりと、外見からも切り替えて、完全に山岡真衣として没頭できるよう意識しました。
――外見以外の役作りで挑戦的だった点は?
【齊藤】深田監督から、「お芝居をしている感を出さない、小さなお芝居」を求められたことですね。画面の向こうに届けるのではなく、「ここでの会話」として自然にやる。声の大きさも含めて、とても勉強になりました。作品や監督によって求められるものは違ってくると思うので、その都度きちんと向き合っていけたらと思っています。
――中学時代の同級生・間山敬(倉悠貴)と再会したことをきっかけに物語は動き出しますが、真衣の行動や選択をどう思いましたか?
【齊藤】脚本を初めて読んだときから、真衣の自分の意思を曲げない強さが印象的でした。この作品は、アイドルが恋愛をする話というよりも、恋愛禁止のルールに縛られたアイドルという存在の息苦しさや、置かれた立場の厳しさを描いていると感じています。だからこそ、真衣が自分で考えて、自分の意志で主体的に選択できて、よかったと思いました。
――ポスタービジュアルの写真がまさにそうですが、裁判シーンは、メイクが全然違っていて、別人のようでした。
【齊藤】裁判のシーンは、アイドルシーンを撮り終えたあと、空気がガラッと変わって、まるで別の作品を撮っているような感覚でした。お世話になった社長やマネージャーが左側にいて、その視線や傍聴席からの圧、正面には裁判官がいる。裁判シーンは心苦しかったですが、法廷ならではの空気感があったからこそ、自然に表現できた部分もあったと思います。「楽しくアイドル活動をしていたのに、なんで今ここにいるんだろう」と、リアルに感じながら演じることができました。
――真衣が抜けた後の「ハッピー☆ファンファーレ」の活躍ぶりと、それを眺めることしかできない真衣の姿が、切ないですよね。
【齊藤】自分自身、卒業したあとの日向坂46の活躍を見てきたので、真衣の気持ちがわかるといいますか、「自分はもうここにはいないんだ」と実感するシーンは、自然と涙が出てしまうほどつらかったです。しかも、真衣の場合は脱退という形なので、悔しさや割り切れなさも大きかったはず。そう考えると本当に胸が苦しくなります。
――観客にとって、この映画をどういう距離感で観てもらえたらうれしいですか?
【齊藤】アイドルの恋愛禁止というルールは、みんな知っているけれど、深く考える機会はあまりないと思います。この映画が、考えるきっかけになればうれしいです。アイドルはキラキラした一面だけではないこと、その裏側や職業としての現実を知ることができる作品です。アイドルファンの方にも、そうでない方にも、アイドルの立場になって観ていただいて、自分だったらどうするだろう、と考えるのも面白いのではないかと思います。SNSとの向き合い方も、きっと変わると思います。
――卒業後、短期間で多くの作品に出演されていますが、今後の目標は?
【齊藤】去年は、カンヌ国際映画祭に参加するなど、夢にも思っていなかったような、素晴らしい経験をさせていただきました。本当に特別な一年だったからこそ、今年はそれを上回る年にしたいという思いがあります。さらに前に進むためにも、頑張りたいと思っています。
撮影:山崎美蔓(※崎=たつさき)
ヘアメイク:木戸出香
スタイリスト:藤井エヴィ
――作品のオファーを受け、題材や物語を聞いたとき、どんな点に一番惹かれましたか?
【齊藤】最初は私自身が元アイドルだったということもあって、すごく衝撃的な題材でしたし、「どう思われるかな」という不安は少しありました。でも、フラットに脚本を読んだら、「これは面白い」と思わず引き込まれていました。アイドルパートがとてもリアルで、元アイドルとしては、「そうそう」と共感する部分がたくさんありました。そして一本の映画を通して、真衣が少しずつ変化し、成長していく姿が丁寧に描かれていると感じました。この物語の主人公に役者として向き合うことで、自分の新しい一面を見てもらえるのではないかと思い、挑戦することを決めました。
――劇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」としてライブシーンやミュージックビデオの撮影はいかがでしたか?本格的すぎて、実在するアイドルグループのようでした。
【齊藤】この作品の撮影に入ったのが、卒業(2024年4月)から半年後くらいでした。卒業コンサートの後、歌やダンスをパタリとやめてしまっていたので、「毎日こんなだったな」と思い出しつつ、アイドルに戻ったような感覚もありました。そのリアルさが、そのまま作品の魅力になっていると思います。
――半年のブランクは問題なかったですか?
【齊藤】アイドルになる前に8年間ダンスを習っていて、アイドルとして8年間活動して、合わせて16年間やってきたことなので大丈夫でした。
【齊藤】まずは山岡真衣らしさをしっかり追求することでした。そのうえで、元アイドルだった自分や、かつて所属していたグループを連想させないようにしたいという気持ちがすごく強くありました。今までにしたことのない髪型にしたり、この作品で初めて髪を染めたりと、外見からも切り替えて、完全に山岡真衣として没頭できるよう意識しました。
――外見以外の役作りで挑戦的だった点は?
【齊藤】深田監督から、「お芝居をしている感を出さない、小さなお芝居」を求められたことですね。画面の向こうに届けるのではなく、「ここでの会話」として自然にやる。声の大きさも含めて、とても勉強になりました。作品や監督によって求められるものは違ってくると思うので、その都度きちんと向き合っていけたらと思っています。
――中学時代の同級生・間山敬(倉悠貴)と再会したことをきっかけに物語は動き出しますが、真衣の行動や選択をどう思いましたか?
【齊藤】脚本を初めて読んだときから、真衣の自分の意思を曲げない強さが印象的でした。この作品は、アイドルが恋愛をする話というよりも、恋愛禁止のルールに縛られたアイドルという存在の息苦しさや、置かれた立場の厳しさを描いていると感じています。だからこそ、真衣が自分で考えて、自分の意志で主体的に選択できて、よかったと思いました。
――ポスタービジュアルの写真がまさにそうですが、裁判シーンは、メイクが全然違っていて、別人のようでした。
【齊藤】裁判のシーンは、アイドルシーンを撮り終えたあと、空気がガラッと変わって、まるで別の作品を撮っているような感覚でした。お世話になった社長やマネージャーが左側にいて、その視線や傍聴席からの圧、正面には裁判官がいる。裁判シーンは心苦しかったですが、法廷ならではの空気感があったからこそ、自然に表現できた部分もあったと思います。「楽しくアイドル活動をしていたのに、なんで今ここにいるんだろう」と、リアルに感じながら演じることができました。
――真衣が抜けた後の「ハッピー☆ファンファーレ」の活躍ぶりと、それを眺めることしかできない真衣の姿が、切ないですよね。
【齊藤】自分自身、卒業したあとの日向坂46の活躍を見てきたので、真衣の気持ちがわかるといいますか、「自分はもうここにはいないんだ」と実感するシーンは、自然と涙が出てしまうほどつらかったです。しかも、真衣の場合は脱退という形なので、悔しさや割り切れなさも大きかったはず。そう考えると本当に胸が苦しくなります。
――観客にとって、この映画をどういう距離感で観てもらえたらうれしいですか?
【齊藤】アイドルの恋愛禁止というルールは、みんな知っているけれど、深く考える機会はあまりないと思います。この映画が、考えるきっかけになればうれしいです。アイドルはキラキラした一面だけではないこと、その裏側や職業としての現実を知ることができる作品です。アイドルファンの方にも、そうでない方にも、アイドルの立場になって観ていただいて、自分だったらどうするだろう、と考えるのも面白いのではないかと思います。SNSとの向き合い方も、きっと変わると思います。
――卒業後、短期間で多くの作品に出演されていますが、今後の目標は?
【齊藤】去年は、カンヌ国際映画祭に参加するなど、夢にも思っていなかったような、素晴らしい経験をさせていただきました。本当に特別な一年だったからこそ、今年はそれを上回る年にしたいという思いがあります。さらに前に進むためにも、頑張りたいと思っています。
撮影:山崎美蔓(※崎=たつさき)
ヘアメイク:木戸出香
スタイリスト:藤井エヴィ
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- 1. 齊藤京子、映画『恋愛裁判』劇中パフォーマンス姿を初公開 最新映像&本ビジュアル解禁
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- 3. 齊藤京子主演、実際の裁判から生まれた問題作『恋愛裁判』yama書き下ろし主題歌と最新映像が解禁
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- 5. 映画『恋愛裁判』劇中アイドル曲が配信開始 齊藤京子の透明感のある歌声は健在 MVでは息の合ったダンス披露
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2026/01/23