荒木飛呂彦の人気コミックを実写化したドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズを成功へと導いた監督・渡辺一貴と主演・高橋一生。その名タッグが再び組み、完全オリジナル映画『脛擦りの森(すねこすりのもり)』を送り出すことが明らかになった。全国公開は4月10日。あわせてスタッフ&キャスト情報、特報映像、ティザービジュアルが解禁された。
本作は、岡山に伝わる妖怪伝承「脛擦り(すねこすり)」に着想を得た幻想譚。人里離れた深い森を舞台に、神秘的で美しく、そして残酷な“愛”の物語が描かれる。足に傷を負った若い男が、女の甘い歌声に導かれたどり着いた古い神社。そこには謎の男と、若く美しい妻が暮らしており、男は夢のように時の止まった時間を過ごすが――物語はやがて、妖しくも哀しい真実へと向かっていく。
監督の渡辺は、自ら岡山の森に足を運び、この地に残る言い伝えからインスピレーションを得て脚本を執筆。岡山は、放送局勤務時代に約4年間を過ごした思い出の土地でもあり、当時、山間の里村で、母屋の中で牛と共に暮らす老夫婦を取材中に体験した“不思議な感覚”が本作の原点になったという。「今が現代なのか、遥か昔なのか…自分が何百年前にも同じ場所に立っていた記憶が立ちあがり、しばらくその場に立ち尽くしていました。今でも、あの時の感覚は忘れていません」と語る。
主演を務める高橋が演じるのは、森の奥深くで暮らす<謎の男>。その存在感と、言葉を抑制した芝居によって観る者の想像力を掻き立てる演技は、本作の世界観と強く結びつく。高橋は本作について、「一貴監督とは長くご一緒していますが、芝居において余白を信じてくださる方です。脚本には、妖怪がどのように語られ、伝えられ、物語として残っていくのかという“継承”の感覚が通底していて、言葉を重ねすぎない世界の中で演じられることに、手応えを感じていました」とコメント。さらに、「すねこすり」が自身の一番好きな妖怪であることも明かし、「初めてこの妖怪を知ったとき、その正体の掴めなさや、どこか人の生活に寄り添う佇まいに強くひかれました。今回、一貴監督がすねこすりを題材に作品を撮ると聞き、不思議と腑に落ちました」と特別な思いを語っている。
謎の男と森で暮らす<謎の女・さゆり>を演じるのは、本作が映画出演2作目となる、弱冠16歳の新星・蒼戸虹子。物語の中で重要な役どころに抜てきされた蒼戸は、「真冬の岡山県、雪の降る幻想的な景色の中で私は一体どこにいるのか、現実かどうもわからなくなるような不思議な感覚に陥りながら、ゆっくりと流れる時間がとても、好きでした。そして渡辺監督の世界の中に、高橋さん、黒崎さんと一緒に居られたことも、私にとって特別なものでした」と撮影を振り返った。
足に傷を負い森に迷い込んだ<若い男>を演じるのは、黒崎煌代。昨年の「第78回カンヌ国際映画祭」監督週間に出品された『見はらし世代』で初主演を果たしたことでも注目を集めている新進俳優の一人だ。本作の出演について黒崎は、「岡山の素晴らしいロケーションで撮影された本作は、どのシーンも洗練された美しさと妖しさが漂っています。私にとって妖怪“スネコスリ”は、とても身に覚えのある感覚の妖怪でした。観ていただいた方にスネコスリがどう映るのか、今からとても楽しみです」と期待を込めた。
スタッフには、『スパイの妻』『ドライブ・マイ・カー』などを手がけたプロデューサー陣に加え、『岸辺露伴は動かない』シリーズでも渡辺監督、高橋と組んだ柘植伊佐夫が人物デザイン監修・衣装デザインを担当。特殊メイクは、『血を吸う粘土』で国際的評価を得た梅沢壮一が務める。撮影は、横溝正史作品のロケ地としても知られ、美しい緑に包まれた大自然と歴史的な建造物が現存する、岡山県の高梁市、新見市で行われた。
解禁された特報映像は、人里から離れ、空気も冴え渡るような森の中を彷徨う二人の男の姿を静かに追い、甘く妖しい女の歌声が観る者を森の奥へと誘う。そして、大きく口を開けた洞窟の入り口。「あなたに出逢える日を、焦がれていました」という一言で締めくくられるミステリアスな余韻が印象的だ。苔むした岩場に佇む祠を描いたティザービジュアルも、美しくも不穏な世界観を際立たせている。
古くから語り継がれてきた「すねこすり」の伝承から生まれた新たな物語は、妖怪譚や恐怖ドラマの枠を超え、美しくも恐ろしい、恐ろしくも哀しい、哀しくも忘れ得ぬ愛を描く。
■主演:高橋一生(謎の男役)のコメント(全文)
『脛擦りの森』は、妖怪・すねこすりをモチーフにしたオリジナル作品です。初めてこの妖怪を知ったとき、その正体の掴めなさや、どこか人の生活に寄り添う佇まいに強くひかれました。今回、一貴監督がすねこすりを題材に作品を撮ると聞き、不思議と腑に落ちるものがあり、この物語に関わることになりました。
一貴監督とは長くご一緒していますが、芝居において余白を信じてくださる方です。脚本には、妖怪がどのように語られ、伝えられ、物語として残っていくのかという「継承」の感覚が通底していて、言葉を重ねすぎない世界の中で演じられることに、手応えを感じていました。
撮影中は、観る方が物語の中に迷い込んだような感覚を持てるような空気の中で、スタッフの皆さんと試行錯誤を重ねながら、挑戦的な時間を過ごしました。また、すねこすり発祥の地とされる岡山の風土に身を置けたことも、この作品にとって欠かせない体験だったと思います。
劇場でこの世界に触れていただける日を、楽しみにしています。
■出演:蒼戸虹子(謎の女・さゆり役)のコメント(全文)
真冬の岡山県、雪の降る幻想的な景色の中で私は一体どこにいるのか、現実かどうもわからなくなるような不思議な感覚に陥りながら、ゆっくりと流れる時間がとても、好きでした。そして渡辺監督の世界の中に、高橋さん、黒崎さんと一緒に居られたことも、私にとって特別なものでした。映画をみている内にいろいろな境界線がなくなっていくような、そんな感覚をご覧いただいた方もきっと体験いただけると思います。たくさんの方にご覧いただければうれしいです。
■出演:黒崎煌代(若い男役)のコメント(全文)
『脛擦りの森』に若い男役で参加させていただきました、黒崎煌代です。岡山の素晴らしいロケーションで撮影された本作は、どのシーンも洗練された美しさと妖しさが漂っています。私にとって妖怪“スネコスリ”は、とても身に覚えのある感覚の妖怪でした。観ていただいた方にスネコスリがどう映るのか、今からとても楽しみです。ぜひ物語に身を委ね、劇場で神秘的で妖しい『脛擦りの森』の世界を味わっていただきたいです!
■監督/脚本:渡辺一貴のコメント(全文)
日本には数百以上の「妖怪」が棲んでいると言われています。妖怪とは、人知を超える現象や不可思議な事象に昔の人が名前を付けたもの。自然への畏怖、未知のものへの恐怖が産んだ、想像力の結晶なのだと思います。
本作のモチーフとなった“スネコスリ”もそんな妖怪の一つです。雨の夜。灯りのない暗い道を歩いていると、ぬかるみに足を取られて転んでしまう。「見えない何かに悪戯された」と思いこみ、皆に吹聴する…岡山県に伝わる妖怪“スネコスリ”の伝承です。
岡山は私が放送局に就職して、最初の4年間を過ごした大切な場所です。当時、山間の里村で、母屋の中で牛と共に暮らす老夫婦を取材したことがありました。田の神に感謝し、牛の神に祈りを捧げ、日々を送る。数十年間変わらない静かな暮らし…。その取材中に不思議な体験をしたのです。ある春の昼下がり、撮影の合間に私は田んぼの畦道でぼんやり佇んでいました。その時一陣の風が吹き、雑木林がざわめきました。瞬間、不思議な感覚に包まれたのです。今が現代なのか、遥か昔なのか…自分が何百年前にも同じ場所に立っていた記憶が立ちあがり、しばらくその場に立ち尽くしていました。今でも、あの時の感覚は忘れていません。
妖怪は昔の人々の自由で豊かな発想力が産んだ、オリジナリティあふれる創造物です。そんな妖怪のひとつ“スネコスリ”に新たな命を吹き込み、思い出の地である岡山で、映画を作ることができました。先達の想像力には遠く及びませんが…“スネコスリ”に感謝です。
本作は、岡山に伝わる妖怪伝承「脛擦り(すねこすり)」に着想を得た幻想譚。人里離れた深い森を舞台に、神秘的で美しく、そして残酷な“愛”の物語が描かれる。足に傷を負った若い男が、女の甘い歌声に導かれたどり着いた古い神社。そこには謎の男と、若く美しい妻が暮らしており、男は夢のように時の止まった時間を過ごすが――物語はやがて、妖しくも哀しい真実へと向かっていく。
監督の渡辺は、自ら岡山の森に足を運び、この地に残る言い伝えからインスピレーションを得て脚本を執筆。岡山は、放送局勤務時代に約4年間を過ごした思い出の土地でもあり、当時、山間の里村で、母屋の中で牛と共に暮らす老夫婦を取材中に体験した“不思議な感覚”が本作の原点になったという。「今が現代なのか、遥か昔なのか…自分が何百年前にも同じ場所に立っていた記憶が立ちあがり、しばらくその場に立ち尽くしていました。今でも、あの時の感覚は忘れていません」と語る。
主演を務める高橋が演じるのは、森の奥深くで暮らす<謎の男>。その存在感と、言葉を抑制した芝居によって観る者の想像力を掻き立てる演技は、本作の世界観と強く結びつく。高橋は本作について、「一貴監督とは長くご一緒していますが、芝居において余白を信じてくださる方です。脚本には、妖怪がどのように語られ、伝えられ、物語として残っていくのかという“継承”の感覚が通底していて、言葉を重ねすぎない世界の中で演じられることに、手応えを感じていました」とコメント。さらに、「すねこすり」が自身の一番好きな妖怪であることも明かし、「初めてこの妖怪を知ったとき、その正体の掴めなさや、どこか人の生活に寄り添う佇まいに強くひかれました。今回、一貴監督がすねこすりを題材に作品を撮ると聞き、不思議と腑に落ちました」と特別な思いを語っている。
謎の男と森で暮らす<謎の女・さゆり>を演じるのは、本作が映画出演2作目となる、弱冠16歳の新星・蒼戸虹子。物語の中で重要な役どころに抜てきされた蒼戸は、「真冬の岡山県、雪の降る幻想的な景色の中で私は一体どこにいるのか、現実かどうもわからなくなるような不思議な感覚に陥りながら、ゆっくりと流れる時間がとても、好きでした。そして渡辺監督の世界の中に、高橋さん、黒崎さんと一緒に居られたことも、私にとって特別なものでした」と撮影を振り返った。
足に傷を負い森に迷い込んだ<若い男>を演じるのは、黒崎煌代。昨年の「第78回カンヌ国際映画祭」監督週間に出品された『見はらし世代』で初主演を果たしたことでも注目を集めている新進俳優の一人だ。本作の出演について黒崎は、「岡山の素晴らしいロケーションで撮影された本作は、どのシーンも洗練された美しさと妖しさが漂っています。私にとって妖怪“スネコスリ”は、とても身に覚えのある感覚の妖怪でした。観ていただいた方にスネコスリがどう映るのか、今からとても楽しみです」と期待を込めた。
スタッフには、『スパイの妻』『ドライブ・マイ・カー』などを手がけたプロデューサー陣に加え、『岸辺露伴は動かない』シリーズでも渡辺監督、高橋と組んだ柘植伊佐夫が人物デザイン監修・衣装デザインを担当。特殊メイクは、『血を吸う粘土』で国際的評価を得た梅沢壮一が務める。撮影は、横溝正史作品のロケ地としても知られ、美しい緑に包まれた大自然と歴史的な建造物が現存する、岡山県の高梁市、新見市で行われた。
解禁された特報映像は、人里から離れ、空気も冴え渡るような森の中を彷徨う二人の男の姿を静かに追い、甘く妖しい女の歌声が観る者を森の奥へと誘う。そして、大きく口を開けた洞窟の入り口。「あなたに出逢える日を、焦がれていました」という一言で締めくくられるミステリアスな余韻が印象的だ。苔むした岩場に佇む祠を描いたティザービジュアルも、美しくも不穏な世界観を際立たせている。
古くから語り継がれてきた「すねこすり」の伝承から生まれた新たな物語は、妖怪譚や恐怖ドラマの枠を超え、美しくも恐ろしい、恐ろしくも哀しい、哀しくも忘れ得ぬ愛を描く。
■主演:高橋一生(謎の男役)のコメント(全文)
『脛擦りの森』は、妖怪・すねこすりをモチーフにしたオリジナル作品です。初めてこの妖怪を知ったとき、その正体の掴めなさや、どこか人の生活に寄り添う佇まいに強くひかれました。今回、一貴監督がすねこすりを題材に作品を撮ると聞き、不思議と腑に落ちるものがあり、この物語に関わることになりました。
一貴監督とは長くご一緒していますが、芝居において余白を信じてくださる方です。脚本には、妖怪がどのように語られ、伝えられ、物語として残っていくのかという「継承」の感覚が通底していて、言葉を重ねすぎない世界の中で演じられることに、手応えを感じていました。
撮影中は、観る方が物語の中に迷い込んだような感覚を持てるような空気の中で、スタッフの皆さんと試行錯誤を重ねながら、挑戦的な時間を過ごしました。また、すねこすり発祥の地とされる岡山の風土に身を置けたことも、この作品にとって欠かせない体験だったと思います。
劇場でこの世界に触れていただける日を、楽しみにしています。
■出演:蒼戸虹子(謎の女・さゆり役)のコメント(全文)
真冬の岡山県、雪の降る幻想的な景色の中で私は一体どこにいるのか、現実かどうもわからなくなるような不思議な感覚に陥りながら、ゆっくりと流れる時間がとても、好きでした。そして渡辺監督の世界の中に、高橋さん、黒崎さんと一緒に居られたことも、私にとって特別なものでした。映画をみている内にいろいろな境界線がなくなっていくような、そんな感覚をご覧いただいた方もきっと体験いただけると思います。たくさんの方にご覧いただければうれしいです。
■出演:黒崎煌代(若い男役)のコメント(全文)
『脛擦りの森』に若い男役で参加させていただきました、黒崎煌代です。岡山の素晴らしいロケーションで撮影された本作は、どのシーンも洗練された美しさと妖しさが漂っています。私にとって妖怪“スネコスリ”は、とても身に覚えのある感覚の妖怪でした。観ていただいた方にスネコスリがどう映るのか、今からとても楽しみです。ぜひ物語に身を委ね、劇場で神秘的で妖しい『脛擦りの森』の世界を味わっていただきたいです!
■監督/脚本:渡辺一貴のコメント(全文)
日本には数百以上の「妖怪」が棲んでいると言われています。妖怪とは、人知を超える現象や不可思議な事象に昔の人が名前を付けたもの。自然への畏怖、未知のものへの恐怖が産んだ、想像力の結晶なのだと思います。
本作のモチーフとなった“スネコスリ”もそんな妖怪の一つです。雨の夜。灯りのない暗い道を歩いていると、ぬかるみに足を取られて転んでしまう。「見えない何かに悪戯された」と思いこみ、皆に吹聴する…岡山県に伝わる妖怪“スネコスリ”の伝承です。
岡山は私が放送局に就職して、最初の4年間を過ごした大切な場所です。当時、山間の里村で、母屋の中で牛と共に暮らす老夫婦を取材したことがありました。田の神に感謝し、牛の神に祈りを捧げ、日々を送る。数十年間変わらない静かな暮らし…。その取材中に不思議な体験をしたのです。ある春の昼下がり、撮影の合間に私は田んぼの畦道でぼんやり佇んでいました。その時一陣の風が吹き、雑木林がざわめきました。瞬間、不思議な感覚に包まれたのです。今が現代なのか、遥か昔なのか…自分が何百年前にも同じ場所に立っていた記憶が立ちあがり、しばらくその場に立ち尽くしていました。今でも、あの時の感覚は忘れていません。
妖怪は昔の人々の自由で豊かな発想力が産んだ、オリジナリティあふれる創造物です。そんな妖怪のひとつ“スネコスリ”に新たな命を吹き込み、思い出の地である岡山で、映画を作ることができました。先達の想像力には遠く及びませんが…“スネコスリ”に感謝です。
2026/01/22