俳優の井浦新（50）、水原希子（34）、永瀬正敏（58）、甲斐さやか監督が18日、東京・テアトル新宿で映画『徒花‐ADABANA‐』の公開初日舞台あいさつに登壇した。

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　自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持つ「それ」が登場する。もし自分に「それ」がいるなら、という質問が。答えに困窮する井浦と水原に対して、永瀬は「俺はあるよ。たぶん、すっごいトマト好きな人だと思います」とすると、理由について「トマト大嫌いだから」と説明して会場には笑いが起きた。

　「そんなことでいいんじゃない？」と永瀬は2人へ優しく語りかけたかと思えば「2人とも完璧だから…。トマトも食べられるでしょ？（自身は）ケチャップは好きなんだけどなぁ」とボケを付け加えた。思わぬ展開に井浦も水原も「やめてください」と苦笑いでツッコんでいた。

　本作は、甲斐さやか監督の最新作となる日仏合作映画。ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに自分と同じ見た目の「それ」の保有が許された。「それ」は、自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持ち、純粋で知的であった。「それ」と対面した主人公・新次は、次第に「それ」を殺してまで、自分は生きながらえるべきなのか、心が乱されていく。