世界最高峰の映画賞、映画芸術科学アカデミー主催の「第96回アカデミー賞」授賞式が現地時間10日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて行われた。13部門でノミネートされていたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が作品賞を含む7部門を制した。 授賞式の模様を生中継したWOWOWの番組にスタジオゲストとして出演した、カリフォルニア在住で現地アメリカの情報にも精通している映画評論家の町山智浩氏は、今回のアカデミー賞を「『オッペンハイマー』は原爆、『ゴジラ-1.0』も原爆と戦争、(長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した)『実録 マリウポリの20日間』はロシアとウクライナの戦争、(国際長編映画賞。音響賞を受賞した)『関心領域』はアウシュビッツ。いま、まさに世界で何が起こっているのかを象徴する、ハリウッドのメッセージだったと思います」と総括した。
2024/03/11