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北欧スリラー映画『イノセンツ』、元ネタになった大友克洋の漫画『童夢』の作中カット
 世界中に多くの熱狂的なファンを持つ大友克洋の傑作SF漫画『童夢』からインスピレーション得たと監督が公言する北欧(ノルウェー)スリラー映画『イノセンツ』(公開中)。映画の元ネタになった『童夢』より、超能力を持つ悦子がブランコに乗るカットが到着した。

映画『イノセンツ』(公開中)の元ネタになった『童夢』より、超能力を持つ悦子がブランコに乗るカット(C)大友克洋/講談社

映画『イノセンツ』(公開中)の元ネタになった『童夢』より、超能力を持つ悦子がブランコに乗るカット(C)大友克洋/講談社

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 『童夢』は、日本の郊外のマンモス団地で起こる連続不審死事件を巡るモダンホラー。『イノセンツ』も郊外の団地が舞台で、主人公のイーダたち少年少女4人が団地のブランコに乗るシーンが登場し、『童夢』からの多大なる影響を感じさせる。

映画『イノセンツ』(公開中)にも団地とブランコが登場(C)Mer Film

映画『イノセンツ』(公開中)にも団地とブランコが登場(C)Mer Film

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 『イノセンツ』のエスキル・フォクト監督は、大友の漫画原作のアニメーション映画『AKIRA』(1988年)を観たことがきっかけで、大友が描いたほかの漫画の英訳版がないかを探し、90年代に『童夢』にたどり着いたと明かす。そして、ヨアキム・トリアーと共同脚本を手がけたホラー映画『テルマ』(17年)を制作する際、子どもが生まれていたフォクト監督は『童夢』を読み直し、当時よりもさらに大きな衝撃を受け、子どもには大人にはわからない秘密の世界があり、そんな大人にはわからない子どもだけの世界で起こる物語を映画にしてみたいと思ったという。

映画『イノセンツ』(公開中)場面写真(C)Mer Film

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 フォクト監督は、特に『童夢』の最後のクライマックスシーンが素晴らしいため参考にしたと明かし、「誰にも気づかれないだろうと思ったのですが、日本公開で皆にバレてしまいますね。日本の皆さんが気に入ってくれることを願います」と話していた。

 『童夢』から超能力、子ども、団地というキーワードを受け継ぎつつ、北欧特有の澄み切った夏の陽射し、風のざわめき、水面の波紋などを取り込んだスタイリッシュな映像美も見どころの『イノセンツ』。同映画を観てから漫画『童夢』を読む、またはその逆順で両作品の比較を楽しむの一興だ。

 『イノセンツ』は、郊外の住宅団地を舞台に、夏休みに友達になった4人の子どもたちが、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚め、その新しい”力”を試す中、無邪気な遊びがとどまるところを知らずにふくれ上がり、過激になっていく、“衝撃の夏休み”を描いた物語。

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