毎日使うキッチンスポンジ。「丈夫で長持ち」など耐久性を売りにするものもあり、中にはボロボロになるまで交換しないという家庭も。果たして、最適な交換タイミングはいつ? スポンジ研究歴20年、これまでに約8000個のスポンジの使い心地を試してきたスポンジ博士に話を聞いた。
■交換のサインは毛羽立ちや変色 劣化が進むと機能性もダウン
家庭用スポンジの交換時期は、問い合わせの多い質問の一つと話すのは、スリーエム ジャパンで長年『スコッチ・ブライト』製品の開発に携わるスポンジ博士・原井敬さんだ。原井さんが推奨する交換時期の目安は、1日に2〜3食の食事ごとに食器を洗うファミリー層ベースで、約3週間〜1ヵ月に一度。
「例えば4人家族で毎食使うのと、一人暮らしでたまにしか料理しない場合とでは変わってくると思いますが、目安として3週間〜1カ月をお勧めしています。期間だけでなく、不織布が毛羽立っていたり、スポンジ面が変色してきたら、交換のサインですね」(スリーエム ジャパン ホームケア&CHC技術部 原井敬さん)
他にも、臭いがしてきたり、ネットスポンジであればネットが破れてきたら交換が必要。劣化したスポンジを使い続けると、本来のパフォーマンスができず、機能性が落ちる。効率良く汚れ落としができていない状態だ。さらにそれだけでなく、「経済面と環境面でもマイナス」と同社リテールプロダクトマーケティング部の仲井智亮さんは指摘する。
「洗浄力の目安のひとつにスポンジの泡立ちの良さもありますが、劣化したスポンジは弾力と吸収力が低下し、泡立ちが悪くなります。そのため、洗剤の使用量が増え、財布にも環境にもよくない状態になってしまいます」(仲井さん)
使いこみすぎると衛生面だけでなく、様々なデメリットがあるようだ。メーカーや商品によっては、もう少し交換タイミングが長いものもあるが、3週間〜1ヵ月をひとつの目安にしたい。
■シンク内のコーナー保管はNG? 風通しのよさが清潔に保つカギに
スポンジを衛生に保つための保管方法も、気になるところ。すすいで軽く絞ったらシンクの中になんとなく置いている、除菌・殺菌効果を期待して、あえて泡をつけっぱなしのままにしているなど、家庭によって様々なのでないだろうか。
原井さんによると、基本的には洗ってしっかり汚れを落としてから保管するのがベストだそう。
「食材が残ってしまうと衛生的ではないので、洗剤も含めしっかり水ですすいだあと、よく絞ってキッチン周りの風通しのよいところに保管することをお勧めしています」
この時重要なのは、なるべくスポンジを立てて保管すること。横に寝かせてしまうと接地面が多くなってしまい、乾きにくくなる。複数個使う場合も、スポンジラックなどに立てて、間を開けて乾かすのがベターだ。
また、シンクの角に置きがちだが、これもできれば避けたい場所だそう。
「コーナーは空気の流れが悪く風が通らないので、できるだけ真ん中寄りがお勧めです。端に寄せたい気持ちはわかるのですが、左右に空きがあったほうが、衛生的に保つことができます」
■天日干しや煮沸するとどうなる? 実はやってはいけないNG項目
では、実はやってはいけないNG項目はあるのだろうか? 原井さんによると、天日干しと煮沸消毒が2大NGだそう。
「天日干しは一見、とても良さそうですが、ウレタンスポンジには厳禁です。日の光が劣化の原因になって変色してしまうので、お勧めしません。風通しのよいところに置いておけばある程度乾くので、それで十分ですね。煮沸消毒もスポンジがへたるので劣化が早まります」
また、塩素系の漂白剤もNG。パッケージにも表示があるが、これも劣化を早める原因に。念入りにお手入れしたい時には熱湯消毒が良いそう。90℃ぐらいのお湯に5分程度浸した後、冷たい水にうつし、冷めてから水気をきって乾かす。正しい使用方法、保管方法で衛生的にキープすることが、うたい文句通りスポンジを「丈夫で長持ち」させる秘訣といえそうだ。
(取材・文/辻内史佳)
■交換のサインは毛羽立ちや変色 劣化が進むと機能性もダウン
家庭用スポンジの交換時期は、問い合わせの多い質問の一つと話すのは、スリーエム ジャパンで長年『スコッチ・ブライト』製品の開発に携わるスポンジ博士・原井敬さんだ。原井さんが推奨する交換時期の目安は、1日に2〜3食の食事ごとに食器を洗うファミリー層ベースで、約3週間〜1ヵ月に一度。
「例えば4人家族で毎食使うのと、一人暮らしでたまにしか料理しない場合とでは変わってくると思いますが、目安として3週間〜1カ月をお勧めしています。期間だけでなく、不織布が毛羽立っていたり、スポンジ面が変色してきたら、交換のサインですね」(スリーエム ジャパン ホームケア&CHC技術部 原井敬さん)
他にも、臭いがしてきたり、ネットスポンジであればネットが破れてきたら交換が必要。劣化したスポンジを使い続けると、本来のパフォーマンスができず、機能性が落ちる。効率良く汚れ落としができていない状態だ。さらにそれだけでなく、「経済面と環境面でもマイナス」と同社リテールプロダクトマーケティング部の仲井智亮さんは指摘する。
「洗浄力の目安のひとつにスポンジの泡立ちの良さもありますが、劣化したスポンジは弾力と吸収力が低下し、泡立ちが悪くなります。そのため、洗剤の使用量が増え、財布にも環境にもよくない状態になってしまいます」(仲井さん)
使いこみすぎると衛生面だけでなく、様々なデメリットがあるようだ。メーカーや商品によっては、もう少し交換タイミングが長いものもあるが、3週間〜1ヵ月をひとつの目安にしたい。
■シンク内のコーナー保管はNG? 風通しのよさが清潔に保つカギに
原井さんによると、基本的には洗ってしっかり汚れを落としてから保管するのがベストだそう。
「食材が残ってしまうと衛生的ではないので、洗剤も含めしっかり水ですすいだあと、よく絞ってキッチン周りの風通しのよいところに保管することをお勧めしています」
この時重要なのは、なるべくスポンジを立てて保管すること。横に寝かせてしまうと接地面が多くなってしまい、乾きにくくなる。複数個使う場合も、スポンジラックなどに立てて、間を開けて乾かすのがベターだ。
また、シンクの角に置きがちだが、これもできれば避けたい場所だそう。
「コーナーは空気の流れが悪く風が通らないので、できるだけ真ん中寄りがお勧めです。端に寄せたい気持ちはわかるのですが、左右に空きがあったほうが、衛生的に保つことができます」
■天日干しや煮沸するとどうなる? 実はやってはいけないNG項目
では、実はやってはいけないNG項目はあるのだろうか? 原井さんによると、天日干しと煮沸消毒が2大NGだそう。
「天日干しは一見、とても良さそうですが、ウレタンスポンジには厳禁です。日の光が劣化の原因になって変色してしまうので、お勧めしません。風通しのよいところに置いておけばある程度乾くので、それで十分ですね。煮沸消毒もスポンジがへたるので劣化が早まります」
また、塩素系の漂白剤もNG。パッケージにも表示があるが、これも劣化を早める原因に。念入りにお手入れしたい時には熱湯消毒が良いそう。90℃ぐらいのお湯に5分程度浸した後、冷たい水にうつし、冷めてから水気をきって乾かす。正しい使用方法、保管方法で衛生的にキープすることが、うたい文句通りスポンジを「丈夫で長持ち」させる秘訣といえそうだ。
(取材・文/辻内史佳)
2023/07/19