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椎名桔平、元エリート裁判官の弁護士役で主演 裁判小説『事件』連ドラ化

 俳優の椎名桔平主演で、戦後日本文学の重鎮・大岡昇平の裁判小説(創元推理文庫庫)が『連続ドラマW 事件』として連続ドラマ化され、8月よりWOWOWで放送・配信される。

椎名桔平主演『連続ドラマW 事件』8月よりWOWOWで放送・配信

椎名桔平主演『連続ドラマW 事件』8月よりWOWOWで放送・配信

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 椎名がWOWOWのドラマで主演を務めるのは、『連続ドラマW 神の手』以来、約4年ぶり。本作では、過去に裁判長として自身が下した判決がトラウマになりながらも、抜群の洞察力と機知に富む弁舌で、裁判という空間と誠実に向き合い、殺人の罪を問われている被告人と被害女性のみぞ知る事件の裏に潜む孤独と絶望、その闇の真相を痛みを伴いながらもたぐり寄せていく元エリート裁判官の弁護士を演じる。

 「『間違わない人間なんていない。間違えれば、やり直せばいい』その言葉にようやくたどり着いた菊地の心情を一つの拠り所と考えて演じました。法廷ミステリーとしてだけでは無く、人間賛歌の作品としても、ぜひ皆さまに観ていただけたらうれしく思います」と、コメントを寄せている。

 原作は、当初「若草物語」というタイトルで新聞に連載された後に出版され、1978年「第31回日本推理作家協会賞」を受賞。同年に映画化された際は、丹波哲郎永島敏行松坂慶子大竹しのぶ渡瀬恒彦らスター俳優が共演し、数々の映画賞を受賞した。

 今回のWOWOWドラマ版では、舞台を昭和から令和に移し、原作小説の執筆当時には未導入の裁判員裁判制度での心理戦を描写。生まれ育った環境から飛び出そうと葛藤する人々を通して、閉塞した今を生きる人々の孤独や苦悩と同時に社会の闇を残酷にえぐり、その先に光る繊細な希望を人間ドラマとして濃密に描く。

 「原作は半世紀以上も前の小説ですが、そこに描かれた人間模様は今も色あせない魅力にあふれています。多くの人が詳しくは知らない裁判の制度や手続きが、驚くほど緻密に書かれていて、そのドラマチックな展開に心が躍りました。脚本に関しては、500ページ余りの原作を、その推理要素の面白さを損なう事なく全4話にまとめ、時代背景を現代にする上で、とても上手く裁判員制度や成人年齢引き下げによる影響を取り入れていました」と、椎名。

 物語は、ある資材置き場で刺殺体が発見されたことから始まる。被害者は地元で細々とスナックを経営する20代女性。ほどなく19歳の青年が殺人及び死体遺棄の容疑で逮捕された。青年の弁護は、ある裁判を機に過去にとらわれ、“真実”に背を向けた元裁判官の弁護士・菊地大三郎(椎名)に託された。

 青年の自白もあり、すぐに判決が下る単純な裁判だと思われたが、検察での取り調べから一転、裁判で青年は殺意を否認する。青年のことを調べるうちに、再び“真実”と対峙する菊地。やがて法廷では意外な事実が次々と露見し、裁く者を惑わせる。果たして青年は、本当に「人殺し」なのか――― 。

 菊地の役づくりについて椎名は、「タブレットを使用してメモや現場写真を撮る事を思いついたり、少しパーマをかけたヘアースタイルを考えたりできました」といった外見だけでなく、「元裁判官で現在は弁護士である菊地は、裁判官時代の5年前に自ら下した判決について、今も自問自答を繰り返している人間です。刑事事件を裁く責任の重さを改めて感じさせられるキャラクターであり、50歳を過ぎた彼が事件を通して成長する姿に、自分の人生を重ねてみたりもしました」と、話している。

 日本で裁判員裁判が始まって14年、普段事件などとは無縁だと思っている誰もが、裁く側に立つ可能性がある今だからこそ考えるべきテーマを、圧倒的なリアリティを追求した原作をもとに現代の時代背景を存分に加味して描き切る。監督を務めたのは、『連続ドラマW インフルエンス』『連続ドラマW 絶叫』などを手がけた水田成英。

 「半年以上、裁判所に足を運び、40件程の裁判を傍聴した経験を、画やせりふの細部に生かしました。傍聴中、検察の話を聞くと極悪人に見えた被告人が、弁護士の話を聞いていたら同情したくなることがありました。このような、実際の裁判を傍聴しているような感覚を『事件』でも表現できればと思っております」と、コメントしている。

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  1. 1. 椎名桔平、元エリート裁判官の弁護士役で主演 裁判小説『事件』連ドラ化
  2. 2. 椎名桔平主演『連続ドラマW 事件』北香那・望月歩・秋田汐梨・高橋侃・貴島明日香ら出演
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