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『PSYCHO-PASS サイコパス』キャスト&監督が舞台あいさつ 花澤香菜が本音「みんな、朱ちゃんに期待しすぎなんですよ!」

 声優の花澤香菜関智一野島健児佐倉綾音山路和弘塩谷直義監督が13日、都内で行われたオリジナルTVアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」のシリーズ最新作となる映画『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の公開記念舞台あいさつに登壇した。

映画『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の公開記念舞台あいさつ(左から)塩谷直義監督、野島健児、佐倉綾音、花澤香菜、関智一、山路和弘

映画『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の公開記念舞台あいさつ(左から)塩谷直義監督、野島健児、佐倉綾音、花澤香菜、関智一、山路和弘

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 本作では、常守朱役を花澤、狡噛慎也役を関、宜野座伸元役を野島、霜月美佳役を佐倉、雑賀譲二役を山路が務める。塩谷監督によって緻密に練り上げられた本作。見る度に発見がある作品で塩谷監督によると、100個ほど1度見ただけでは気付かないような仕掛けがあるそう。佐倉は「100個も?隠しすぎでは?」とツッコミを入れ、関が「うち1個は絶対に気付かないようなものもあるって」と加えて驚かせていた。

 改めて本作の感想を問われると花澤は「今回は朱ちゃんの物語と監督に宣言されていたので…」とぽつり。続けて「最後の最後のシーンで彼女の肩の荷が下りた。素直な気持ちが出てきたシーンが演じられてよかった。ホッとはしてないけど、いろんな感情がごちゃまぜになった。監督から『彼女は泣きたくて泣いているわけじゃないからね』とディレクションがあり、それを手がかりにやらせてもらいました」と振り返る。そして「みんな、朱ちゃんに期待しすぎなんですよ!」と花澤が本音を告白し会場もうなずいていた。

 関は「『PSYCHO-PASS サイコパス』といえばドミネーターという銃。あれを一期の時は持っていたけど、そこから今まで握ることのないままやってきました。10年経って再び朱ちゃんの元でドミネーターを手にして戦う。BGMも一期の時によくかかっていた曲がかかって、燃える展開で構えた途端に撃ち落とされた…。あれはカッコいいのか、笑ってしまうところなのか…」と笑う。確認を求められた塩谷監督は「カッコいいですよ!あれは僕が描きました」と裏話を披露していた。野島は「義手が役に立ってよかった」とにっこり。関が「スーパーロボットの仲間入りした」と同調すると、野島は「バージョンアップは髪型だけじゃない」と力説した。

 佐倉は「全体的に懐かしい雰囲気が帰ってきた。『このギスギス感!』というのがありました」と笑顔。「霜月がキャンキャン吠えているのも感覚が取り戻せなかったら、どうしようと不安だったんですけど、マイク前に立ったら、つらつら出てきた(笑)。ここが原点だったんだ、と思って」と『PSYCHO-PASS サイコパス』の現場を楽しんだという。そして「オジサンたちは朱に期待をしすぎ。シリーズが進むごとに朱ちゃんが超越した存在になる。それを考えるだけで涙が出てきました」と思いを口にした。

 笑いあふれる会見を見ていた山路は「今回、久しぶりに何人かで一緒に収録してうれしかった。でも、こういう普通の会話は現場では割りとしない。静かに『PSYCHO-PASS サイコパス』に向かっているけど、こういう面白い人ばっかりだとは。びっくりしました」と笑う。そして花澤に向けて「僕、何年か前に朱ちゃんと初めて接した時に何も知らないお嬢さんって感じが出ていた。それから、ずーっと色が残っている。よその現場では全然違うことをやっていて、スゴいしっかりしたことをやっている。本当にうまい子っているんだな、とつくづく思った。1番最後のシーンで腰が浮きました。最後に泣いた時は、こっちも泣かされてタオル1枚、ダメにしちゃいましたよ。花澤香菜にはやられました」と称賛。花澤は「ヤバい…」と目に涙を溜めて喜んでいた。

 最後に関は「今回の皆さんの応援がさらに加熱すると続編の話も出てくるんじゃないか、というウワサも聞いたり、聞かなかったり…。何も明確なことはないけど、応援があれば新しい『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズが見られると思う。ぜひ映画を楽しんでいただいて、今後も応援よろしくお願いします」とメッセージ。花澤は「試写で見た時は胸がいっぱいになってしまって…。10年間、朱ちゃんと歩んできた道のりを思い出して自然と涙があふれてきた。2回目、きのう大きなスクリーンで見た時は、もっともっといろんなことを楽しめました。エンディングテーマのEGOISTさんの『当事者』の歌詞が聴けば聴くほどしみてくる。本当に最後まで細かく楽しんでいただければ」と呼びかけていた。

 「PSYCHO-PASS サイコパス」は、人間の心理状態を数値化し管理する近未来社会を舞台に、正義を問われる警察機構を描いた物語。フジテレビのノイタミナ枠でオリジナルTVアニメーションとして、2012年にTVアニメ一期、2014年にTVアニメ二期、2019年にTVアニメ三期が放送され、2015年にはシリーズ初の劇場版公開、2019年には劇場版三部作が連続公開、2020年にTVアニメ三期の完結編として劇場公開された人気作品となっている。

■ストーリー
 2118年1月。公安局統括監視官として会議に出席していた常守朱のもとへ、外国船舶で事件が起きたと一報が入った。同じ会議に出席していた厚生省統計本部長・慎導篤志とともに現場に急行する朱だったが、なぜか捜査権は外務省海外調整局行動課に委ねられていた。船からは、篤志が会議のゲストとして呼んだミリシア・ストロンスカヤ博士が遺体となって発見される。事件の背後には、行動課がずっと追っていた〈ピースブレイカー〉の存在があった。

 博士が確立した研究…通称〈ストロンスカヤ文章〉を狙い、〈ピースブレイカー〉の起こした事件だと知った刑事課一係は、行動課との共同捜査としてチームを編成する。そこには、かつて公安局から逃亡した、狡噛慎也の姿があった――。博士が最後に通信した雑賀譲二の協力を得て、文章を手に入れるべく出島へ向かった一係だったが…。〈ストロンスカヤ文章〉を巡り、予想を超えた大きな事件に立ち向かっていくこととなる朱と狡噛。その先には、日本政府、そしてシビュラシステムをも揺るがす、ある真実が隠されていた。ミッシングリンクをつなぐ〈語られなかった物語〉が、ついに明らかになる――。

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