これまで幾度となく、銀河のピンチを“なんだかんだで”救ってきた、ワケありメンバーだらけのガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの映画シリーズ3作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：VOLUME 3』が5月3日に公開される。本作は、ガーディアンズの“家族”の命をかけたラストバトルが描かれる最終章。“最強の落ちこぼれチーム”の前に“最凶の完璧主義者”が立ちはだかる。

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　ワケありメンバーが集結したガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの中でも、一際目をひくのがハリウッドの人気女優ゾーイ・サルダナが演じるガモーラ。全身緑の肌で覆われた美しき暗殺者で、シリーズ1作目から「アベンジャーズ」シリーズでも活躍してきた、ファンからも人気の高いキャラクターだ。

　実は、ゾーイは当初“緑メイク”が嫌で出演を拒否していたそう。「ジェームズ・ガン監督から熱烈に説得されて出演を決めたわ」と、出演秘話を明かしている。全世界で爆発的な大ヒットを記録した『アバター』シリーズのネイティリ役をはじめ、『スター・トレック』シリーズ、『アムステルダム』など、数々の話題作で観る人を魅了する人気女優のゾーイ。

　2014年に公開された1作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』からガモーラを演じているが、ゾーイは当時のことについて「ガモーラ役は、オーディションではなくオファーされたの。それどころか、ジェームズ（・ガン監督）から熱烈に説得されたことが今では信じられないわ。なぜなら、私はガモーラを最初は演じたくなかったの。『メイクは何時間くらい予想しているの？　4時間？　やりたくないわ』といった感じでね（笑）。でも彼は、『僕の話を聞いて。この役には君しかいないんだ。君が演じてくれればうまくいくんだ』とオファーしてきた。今では間違いなく、私の代表的な作品リストに加わることになったけどね（笑）」と、振り返っている。

　熱烈なオファーをするほどゾーイに演じてほしいと強く思っていたジェームズ・ガン監督は、「ゾーイはほかのキャストの誰よりも、自身が演じる役柄に大きな影響を与えたと言えるでしょう。脚本の草稿を重ねながら、私と共に、強さの中に弱さと欠点を併せ持つ、多面的な女性キャラクターへと進化させていったんです」と、ゾーイが演じるからこそ人気を集めるキャラクターになった、と熱弁。

　さらに、ピーター・クイル役のクリス・プラットも「ゾーイはパワフルで献身的な女性さ。彼女のような人物と一緒に仕事をすることは本当にすてきなことなんだ。彼女は毎日完璧に準備してきて、いつでもロックンロールできる状態でやってくるよ。そして素晴らしい仕事をする。ゾーイは、彼女にしかできない独特の艶とセクシーさとシックさをガモーラに注ぎ込んでいるんだ。ほかの誰かがこの役を演じているところを想像するのはとても難しいね」と、絶賛している。

　そもそもガモーラは、宇宙を暗躍するサノスに育てられた暗殺者で、ガーディアンズの仲間と出会ったことで少しずつ心を開き、リーダーのクイルとは恋人関係にも発展した。「アベンジャーズ」シリーズでもサノスと対峙するなど圧倒的な身体能力を見せるも、『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』でサノスの犠牲となり命を落としてしまう。『アベンジャーズ／エンドゲーム』でガーディアンズは“過去のガモーラ”と再会を果たすが、そのガモーラはまだガーディアンズと出会う前で彼らとの記憶はなかった。

　そして、本作はそんなガモーラを「ガーディアンズ」シリーズで観るのは最後になる最終章。ガーディアンズの前に銀河を完璧な世界に作り替えようとする最凶の敵が立ちはだかり、これまで旅を共に続けてきたロケットが命の危機にさらされてしまう。ロケットの命を救うカギは、未だ明らかになっていない彼の過去にあった…。果たしてガーディアンズは、ロケットの命、そしてまたも銀河を救うことができるのか。

　最初こそ緑メイクを嫌がってはいたものの、今では自身にしか演じることのできない魅力あふれるキャラクターを作り上げたゾーイ。彼女が演じるガモーラにもぜひ注目してほしい。