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ロシア反政府活動家ナワリヌイ氏のドキュメンタリー、アカデミー賞受賞受け再上映

 先日、米ロサンゼルスで授賞式が開催された「第95回アカデミー賞」で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『ナワリヌイ』が、京都シネマで17日から1週間限定再上映が行われているのに続き、東京でも24日より渋谷のBunkamuraル・シネマで凱旋上映されることが決まった。そのほかの地域でも、配給会社と劇場の間で上映の調整が進んでおり、今後もドキュメンタリー作品としては異例の再上映が多くの都市で行われることになりそうだ。

ドキュメンタリー映画『ナワリヌイ』3月24日よりBunkamuraル・シネマほかにて凱旋上映決定

ドキュメンタリー映画『ナワリヌイ』3月24日よりBunkamuraル・シネマほかにて凱旋上映決定

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 同映画の主人公は、ロシアの弁護士で政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイ。彼は、インターネット上でのプーチン政権への批判で国内外の注目を集め、若者を中心とした反体制派から熱烈な支持を寄せられるカリスマだ。やがて政権の最大の敵となった彼は、不当な逮捕を繰り返され、徐々に見えない巨大な力に追い詰められてゆく。

 そして、2020年8月、彼は移動中の飛行機内で毒物によって昏睡状態に陥った。機体は緊急着陸し、搬送された病院でもナワリヌイは意識不明となっていたが、やがて病院側の反対を振り切ってドイツの病院へ移送され、そこで奇跡的に回復を遂げた。さまざまな憶測が飛び交う中、体調が戻り始めた彼は、自ら調査チームを結成。自分に毒を盛ったのは一体何者なのか? 暗殺未遂事件の影に潜む勢力を、信じられない手法を用いて暴いていくのだった…。

 「未来のオスカー候補」を見つける映画際として注目を集める「サンダンス映画祭」(2022年、米ユタ州パークシティで開催)で、観客賞とフェスティバル・フェイバリット賞の2部門を受賞した本作。

 アカデミー賞の授賞式では、舞台上にダニエル・ロアー監督をはじめ、ナワリヌイ氏とともに暗殺未遂事件の実行犯を暴いた調査チームの主要メンバーであるクリスト・グロゼフ氏やマリア・ぺヴチク氏、そして映画でも家族の強い絆でナワリヌイ氏を支えていた妻のユリヤさん、娘のダーシャさん、息子のザハールさんも登壇。受賞の喜びを分かち合うとともに、スピーチではナワリヌイ氏の解放を力強く訴えた。

 ダニエル・ロアー監督は「ロシア反体制派のリーダー、アレクセイ・ナワリヌイ氏は今も独房にいます。プーチン大統領による不当なウクライナ戦争の犠牲になっています。アレクセイ、あなたの私たち皆に向けたメッセージを世界は忘れていません。独裁者や権威主義がどこで頭をもたげようとも、反対することを恐れてはいけません」とスピーチ。

 続いて妻ユリヤさんが「皆さんありがとうございます。私の夫は真実を語っただけで、民主主義を守っただけで刑務所にいます。アレクセイ、私はあなたが自由の身になる日を夢見ています。そして私たちの国が自由になることを。愛しています。どうか強くあってください」と語った。

 この感動的な授賞式での様子も相まって、日本でもSNS上で劇場公開時に見逃した映画ファンからの再上映を望む声が続出した。ロシアによるウクライナ侵攻から先月で1年が過ぎ、未だ終戦の兆しもないまま犠牲者は日々増え続けている。ナワリヌイ氏もロシアで最も厳重といわれる刑務所に移送され、独房に収容されたまま700日以上が経つが、なおもSNSを通してプーチン大統領とロシア政府を批判し、ウクライナ侵攻の不当さを訴え続けている。

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