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動画配信サービスHuluで独占配信中の超大型国際ドラマ、Huluオリジナル『THE SWARM/ザ・スウォーム』(全8話)。世界中の海で突如不可解な現象が巻き、人類に未曾有の危機が迫る中、その謎を探る科学者たちの奮闘を描く深海SFサスペンス。世界中から優れた役者をキャスティングした製作総指揮のフランク・ドルジャー氏が、木村拓哉(50)が演じる日本人のキャラクターを登場させた意図を明かした。 ドルジャー氏は、世界的に大ヒットした『ゲーム・オブ・スローンズ』やアメリカ第2代大統領ジョン・アダムズを通してアメリカ建国期の混乱と不安定な時代を描いた歴史ドラマ『ジョン・アダムズ』、内乱期のローマ共和国を描いた『ROME[ローマ]』などを手がけてきた名プロデューサー。 木村が演じたのは、日本人の慈善家で海洋問題に取り組む”ミフネ財団“の創始者アイト・ミフネ。ドルジャー氏は「今回のストーリー終盤で、科学者たちが国際委員会に訴えて北極海に船を出そうとするのですが、費用が出せないと断られてしまいます。その時に頼る相手が必要だと考えていました。その時に思い出したのが、先進国の中でも特に海と深い関わりを持つのが日本だということです。日本には約7000の島があり、陸地の約12倍の海域を持つ。金銭的な支援をして科学者たちを後押しする役割を果たすキャラクターは、海と深く関わりのある国の方がいいなと思いました」と、説明。 そして、作られたキャラクターがミフネだ。ミフネは原作で非常に重要な役割を果たす米軍総司令官の女性ジュディス・リーを木村のイメージに合わせて作り変えたキャラクターだが、「ミフネ」といえば、ゴジラに次いでハリウッド殿堂入りを果たした三船敏郎が想起される。そのことをドルジャー氏に確認すると、「はい。私も三船敏郎の大ファンです」と認めた後、実はその名前を提案したのは木村本人であったことが明らかになった。 さらに、「この物語は、最初はシグル・ヨハンソン博士がある方向へ引っ張っていき、そして後半からはミフネがまた違うところへ引っ張っていくのですが、最後に2人が同じ場所、コントロールルームで一緒になるところが面白いと思っています」と、ミフネが「物語を1つにまとめてくれるとても重要な役割を担う」キャラクターであることを明かしている。 ヨハンソン博士を演じるのは、スウェーデン出身のアレクサンダー・カリム(46)。彼は『Advokaten(原題)』(2018-20年)で主役を務め、スウェーデンのゴールデンタイムのドラマで主人公を演じた最初の黒人俳優として知られている。 「アレクサンダーは『Advokaten』で弁護士を演じていましたが、ほかの作品でも感性豊かで知的な役を多く演じています。Amazon Prime Videoのファンタジードラマ『ホイール・オブ・タイム』の後半にも少し出ているのですが、今後、出演部分が多くなっていくそうです。『THE SWARM/ザ・スウォーム』の原作小説に登場するヨハンソンは少し冷たいところがあります。ほかの人間との関わりが想像しにくい人物として描かれているのですが、そうではない人を配役したいという意図がありました」とドルジャー氏。

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  • ノルウェーの石油会社から調査を依頼される海洋生物学者のシグル・ヨハンソン博士(アレクサンダー・カリム)=Huluオリジナル『THE SWARM』配信中(C)fabiolovino
  • 飲料水を汚染する猛毒細菌と闘うフランス人分子生物学者セシル・ローシュ博士(セシル・ドゥ・フランス)(C)SchwarmTVProductionGmbH&CoKG
  • シェトランド諸島で海流の観測をする海洋生物学研究所の研究員シャーロット・”チャーリー”・ワグナー(レオニー・ベネシュ)(C)SchwarmTVProductionGmbH&CoKG
  • クジラの凶暴化の謎を究明しようとするカナダ人のクジラ学者レオン・アナワク(ジョシュア・オジック)※手前(C)fabiolovino
  • 日本人の慈善家で海洋問題に取り組む”ミフネ財団“の創始者アイト・ミフネ(木村拓哉)=Huluオリジナル『THE SWARM』配信中(C)fabiolovino
  • 天体物理学者のサマンサ・クロウ(シャロン・ダンカン=ブルースター)(C)SchwarmTVProductionGmbH&CoKG

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