公開中の劇場アニメーション『僕が愛したすべての君へ』(以下、『僕愛』)、『君を愛したひとりの僕へ』(以下、『君愛』)より、『僕愛』と『君愛』それぞれでの世界で充実した人生を歩む暦の“2通り”の日常を垣間見る本編映像が解禁となった。 乙野四文字(おとの・よもじ)氏の小説が原作。何かを選択するときに選ばなかった方の世界が“並行世界”として実在している世界で、ひとりの少年・暦が、それぞれの世界で別々の少女と恋に落ちるラブストーリー。両作品の主人公である暦の声は宮沢氷魚。『僕愛』で暦と恋仲になるヒロイン・和音は橋本愛、『君愛』で暦と恋仲になるヒロイン・栞は蒔田彩珠が演じている。 解禁された『僕愛』の映像の冒頭では、須田景凪による挿入歌「落花流水」とともに、大学を卒業して虚質科学研究所で働き始める暦と和音の姿が映し出されている。 自身に“パラレル・シフト”が起こっているかどうかを確認するための装置“IP端末”の不具合を無くし、端末の信頼度を上げることを目標とするチームへと配属となり、研究に没頭しながらも充実した日々を送るふたりの様子が伺える。そして、電車内で突然何かを思いつき自身の洋服の袖をメモ代わりに使ってしまう、研究者らしい暦の一面も描かれている。 一方、『君愛』の映像ではSaucy Dogが担当した挿入歌の「サマーデイドリーム」とともに、暦と栞が虫取りやお化けのコスプレなどをした幼少期のふたりの姿から始まる。 そして子どもから中学生までの成長が描かれ、夜の屋上でふたりで星を眺めるシーンでは栞が暦の肩に寄り掛かり、ふたりの距離も徐々に変化している様子が伺える。そして、中学3年生の夏に自転車で二人乗りをしていると栞が「人助けがしたい」と言い、真っ直ぐで純粋なふたりが夏休みを使って、困っている人を助けるため街中を探し回るシーンも描かれている。
2022/10/14