俳優の前田敦子が主演する、映画『もっと超越した所へ。』が10月14日に公開される。今作で前田演じる主人公・真知子の恋人・怜人を、Sexy Zoneの菊池風磨(27)が演じている。アイドルとしての一面のみならず近年はバラエティーなどでも頭角を現してきた菊池が7年ぶりとなる映画出演では自分とは「真逆」だという、クズなヒモ彼氏に挑戦。「当てはまらないからこそ、すごく楽しかった」という撮影を振り返ってもらった。
原作・脚本は、演劇界最高の名誉・岸田國士戯曲賞の最終候補に4度選出されるなど演劇界で注目を浴び続ける劇作家・根本宗子氏。2015年に大評判となり「映像化不可能」とも言われた傑作舞台を自ら映画脚本にし、クズ男を引き寄せてしまう4人の女性たちの恋愛模様と、彼女たちの意地と根性が引き起こすミラクルをエネルギッシュに描きあげる。
「外から見たら『まったく理解できない』とか、むしろ『別れた方がいいんじゃないか』と言われるようなカップルでも、実は当人同士では、それが幸せで、案外、心地良かったり。意外と他の人は考えられないな、とか、その2人だけがわかる、やっぱり“この2人”なんだよなって、あると思います。夫婦なのか、カップルなのかわからないけど、例えばワイドショーとかでも、周りがとやかく言うじゃないですか。他人がとやかく言うことじゃないよな、と気づかせてもらえるような映画でした。意外といったらなんですが、結構、社会風刺的な映画。やっぱり恋愛って当事者同士でしかわからないよねってより感じました」。
登場人物はみな、ダメな男から離れることができない弱さを抱える女性たち、そんな彼女につい甘えてしまう“イタイ”男たち。カッコよくて優しくてノリも良い。そんな怜人にあっという間に懐柔された真知子。いつの間にか、怜人は真知子の部屋に、転がり込む。しかし、束縛、お金にルーズ、ちょっとした一言まで、真知子と同様、観客側も怜人への違和感からイライラ指数が高まる一方、どうしても嫌いになれない絶妙な愛きょうがある。そんなさじ加減のキャラクターに挑戦した。
「ぶっ飛び要素もあるけど世界観は“リアルさ”が主軸。脚本を読んで、おもしろそうだと、率直に感じました。最初、想像の中だけだと、僕が演じる怜人は、もう少しかわいくなかったかもしれないです(笑)。読み合わせや顔合わせで、監督とお話をさせてもらううちに、もっと『かわいく』なんだ、もっとイメージよりかわいくしようかな、と思ったんです」と“チャーミングさ”が大切な要素として加えられた。
「セリフがまずかわいかった(笑)。愛きょうがあって、言い回しやちょっとした仕草など、僕だけで考えてっていうより監督とも相談させていただきながら演じました。『もうちょっとかわいさがほしいから、こういうのどうですか?』と提案をいただいたり、僕も思いきって『こんなのどうですか』と挑戦してみたり、本番でいきなり演ってみたり。基本的に監督に“かわいい度合い”は決めてもらいつつ。台本の箇条書きにないところは、僕が基本的にオリジナルで演らせてもらっています」。
だがそんな怜人に対して自身は理解できない部分しかない、と言っていいほど真逆だそう。「他のキャラクターに対しては、割と理解できるところがあった。やっぱり『子どもができるって、心の準備が必要だよな』とか『自分に好意を寄せてくれてる女性には甘えてしまうよな』とか、仕事がうまくいってる女性に対して、自分がそうでなければ確かに複雑な気持ちになるのかな、とか…。あそこまで振り切ってはいなくても多少、共感できたのですが、自分が演じた怜人に関しては当てはまらなかった。“ヒモ”の感覚がわからなかったし、僕は、束縛も全然しない」と戸惑う気持ちもあった。
「でも、当てはまらないからこそ、すごく楽しかったです。自分と真逆の人の気持ちを考えるっていうのは、すごくいい機会だった。“わからない”からと言って、やりにくかったとか嫌だったっていうのはもちろんなくて、勉強にもなったし、やりがいもあった。むしろ『4人の中で誰の役やりたいですか』と言われたら怜人かな、と思います。まったく理解できないからこそ、自分ならではの面白みのようなものが出せるかなと」と前向きに演じきった。
■恋人役・前田敦子との喧嘩シーンから刺激「うまく引っ張り合えた」
恋人役の前田との掛け合いも見どころに。ちょっと過度なスキンシップは普段、アイドルとしてきらびやかなステージに立つ菊池とはギャップもあるが、「そんなに思い切って演ったので、一回思いきれば恥ずかしさはない。意外と割り切っていけるものでした」ときっぱり。「一応、念のためお伝えしておきますが、ちゃんと箇条書きありましたから(笑)」としっかり弁解も入れる。
「真知子が、ちょっとずつ違和感みたいものを覚えていって、それが表に出てくる過程は、すごく繊細。だから最後、マックスで爆発する、感情が込み上げるとこも、パンチはあるけど、いきなりというより、人って怒るとこうやって、ちょっとずつ小出しにしていって、いきなりバーンッといく。その段階もなんか近くで見てて、その機微はリアルで刺激を受けました」と驚く。
「やっぱり、感情を爆発させるシーンって僕は結構難しいと思ってるんですけど、お互いが200パーセントでぶつかり合ってると、引っ張られ合う感覚って絶対あるし、うまく引っ張り合えたのでは。と演じているときも、完成作を観ても思いました。あと一連で撮ってもらったのもあるかもしれない。それがうまくハマったかな」と観ていてヒリヒリとする印象的なシーンが仕上がった。
現場では「僕は基本的に人見知りなんで、現場で和気あいあいとしたい気持ちはあるんですけど、なかなか踏み出せない。前田さんとお話する時も、すごく気さくな方で話を振ってくれたから話せましたけど、 自分からそんな行けない。なので、『あいつ、暗いな』って思われてたと思います(笑)。前田さんが明るくしてくれたと、いうのもあるし1日ぐらいキャストがみんな集まった日があって、その時も前田さんが中心になってくれました。今まで、共演してた方が多かったと思うんですけど、僕は全員初共演だったので、かけ橋になってくれたおかげで楽しかったです」と座長・前田に感謝した。
今作での挑戦を経て「リアルな役をやりたいですね。ほんとにいそうな役だったり、ちょっとアウトローな感じとか。あんまりテレビドラマで見ないような作品のキャラクターに挑戦してみたい。それが映画ならではの面白さだなと思います」と意欲。テレビでもアイドルとしてのステージでも、そして映画の中でも。立つ場所に合わせてナチュラルに “なじむ”のに、確かな存在感がある。そんな菊池が今後、出会う役にも期待が高まるような作品となっている。
原作・脚本は、演劇界最高の名誉・岸田國士戯曲賞の最終候補に4度選出されるなど演劇界で注目を浴び続ける劇作家・根本宗子氏。2015年に大評判となり「映像化不可能」とも言われた傑作舞台を自ら映画脚本にし、クズ男を引き寄せてしまう4人の女性たちの恋愛模様と、彼女たちの意地と根性が引き起こすミラクルをエネルギッシュに描きあげる。
「外から見たら『まったく理解できない』とか、むしろ『別れた方がいいんじゃないか』と言われるようなカップルでも、実は当人同士では、それが幸せで、案外、心地良かったり。意外と他の人は考えられないな、とか、その2人だけがわかる、やっぱり“この2人”なんだよなって、あると思います。夫婦なのか、カップルなのかわからないけど、例えばワイドショーとかでも、周りがとやかく言うじゃないですか。他人がとやかく言うことじゃないよな、と気づかせてもらえるような映画でした。意外といったらなんですが、結構、社会風刺的な映画。やっぱり恋愛って当事者同士でしかわからないよねってより感じました」。
登場人物はみな、ダメな男から離れることができない弱さを抱える女性たち、そんな彼女につい甘えてしまう“イタイ”男たち。カッコよくて優しくてノリも良い。そんな怜人にあっという間に懐柔された真知子。いつの間にか、怜人は真知子の部屋に、転がり込む。しかし、束縛、お金にルーズ、ちょっとした一言まで、真知子と同様、観客側も怜人への違和感からイライラ指数が高まる一方、どうしても嫌いになれない絶妙な愛きょうがある。そんなさじ加減のキャラクターに挑戦した。
「ぶっ飛び要素もあるけど世界観は“リアルさ”が主軸。脚本を読んで、おもしろそうだと、率直に感じました。最初、想像の中だけだと、僕が演じる怜人は、もう少しかわいくなかったかもしれないです(笑)。読み合わせや顔合わせで、監督とお話をさせてもらううちに、もっと『かわいく』なんだ、もっとイメージよりかわいくしようかな、と思ったんです」と“チャーミングさ”が大切な要素として加えられた。
「セリフがまずかわいかった(笑)。愛きょうがあって、言い回しやちょっとした仕草など、僕だけで考えてっていうより監督とも相談させていただきながら演じました。『もうちょっとかわいさがほしいから、こういうのどうですか?』と提案をいただいたり、僕も思いきって『こんなのどうですか』と挑戦してみたり、本番でいきなり演ってみたり。基本的に監督に“かわいい度合い”は決めてもらいつつ。台本の箇条書きにないところは、僕が基本的にオリジナルで演らせてもらっています」。
だがそんな怜人に対して自身は理解できない部分しかない、と言っていいほど真逆だそう。「他のキャラクターに対しては、割と理解できるところがあった。やっぱり『子どもができるって、心の準備が必要だよな』とか『自分に好意を寄せてくれてる女性には甘えてしまうよな』とか、仕事がうまくいってる女性に対して、自分がそうでなければ確かに複雑な気持ちになるのかな、とか…。あそこまで振り切ってはいなくても多少、共感できたのですが、自分が演じた怜人に関しては当てはまらなかった。“ヒモ”の感覚がわからなかったし、僕は、束縛も全然しない」と戸惑う気持ちもあった。
「でも、当てはまらないからこそ、すごく楽しかったです。自分と真逆の人の気持ちを考えるっていうのは、すごくいい機会だった。“わからない”からと言って、やりにくかったとか嫌だったっていうのはもちろんなくて、勉強にもなったし、やりがいもあった。むしろ『4人の中で誰の役やりたいですか』と言われたら怜人かな、と思います。まったく理解できないからこそ、自分ならではの面白みのようなものが出せるかなと」と前向きに演じきった。
■恋人役・前田敦子との喧嘩シーンから刺激「うまく引っ張り合えた」
「真知子が、ちょっとずつ違和感みたいものを覚えていって、それが表に出てくる過程は、すごく繊細。だから最後、マックスで爆発する、感情が込み上げるとこも、パンチはあるけど、いきなりというより、人って怒るとこうやって、ちょっとずつ小出しにしていって、いきなりバーンッといく。その段階もなんか近くで見てて、その機微はリアルで刺激を受けました」と驚く。
「やっぱり、感情を爆発させるシーンって僕は結構難しいと思ってるんですけど、お互いが200パーセントでぶつかり合ってると、引っ張られ合う感覚って絶対あるし、うまく引っ張り合えたのでは。と演じているときも、完成作を観ても思いました。あと一連で撮ってもらったのもあるかもしれない。それがうまくハマったかな」と観ていてヒリヒリとする印象的なシーンが仕上がった。
現場では「僕は基本的に人見知りなんで、現場で和気あいあいとしたい気持ちはあるんですけど、なかなか踏み出せない。前田さんとお話する時も、すごく気さくな方で話を振ってくれたから話せましたけど、 自分からそんな行けない。なので、『あいつ、暗いな』って思われてたと思います(笑)。前田さんが明るくしてくれたと、いうのもあるし1日ぐらいキャストがみんな集まった日があって、その時も前田さんが中心になってくれました。今まで、共演してた方が多かったと思うんですけど、僕は全員初共演だったので、かけ橋になってくれたおかげで楽しかったです」と座長・前田に感謝した。
今作での挑戦を経て「リアルな役をやりたいですね。ほんとにいそうな役だったり、ちょっとアウトローな感じとか。あんまりテレビドラマで見ないような作品のキャラクターに挑戦してみたい。それが映画ならではの面白さだなと思います」と意欲。テレビでもアイドルとしてのステージでも、そして映画の中でも。立つ場所に合わせてナチュラルに “なじむ”のに、確かな存在感がある。そんな菊池が今後、出会う役にも期待が高まるような作品となっている。
2022/10/13