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松坂桃李、広瀬すず、磯村勇斗、横浜流星ら「第14回TAMA映画賞」受賞

 国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第14回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が発表された。最優秀作品賞には『LOVE LIFE』と『ハケンアニメ!』が選出された。そのほかの受賞者・受賞作品は下段に掲載。

「第14回TAMA映画賞」受賞作品・受賞者発表

「第14回TAMA映画賞」受賞作品・受賞者発表

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 『LOVE LIFE』の受賞理由は、「平和な日常が一転し、深い哀しみやばかばかしいほどの虚しさに覆われたヒロインが、深層にあった愛を選び、踏み出していくさまは人生の本質を映し出していた」。

「第14回TAMA映画賞」最優秀作品賞『LOVE LIFE』 (C)2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS

「第14回TAMA映画賞」最優秀作品賞『LOVE LIFE』 (C)2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS

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 『ハケンアニメ!』の受賞理由は、「好きを原動力に邁進する登場人物たちと映画製作に関わった人々の情熱がリンクし、大きな共感と明日への希望を見せてくれた」。

「第14回TAMA映画賞」最優秀作品賞『ハケンアニメ!』 (C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

「第14回TAMA映画賞」最優秀作品賞『ハケンアニメ!』 (C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

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 また、年齢差を超えた二人の友情を越えた関係が、前に踏み出せないでいる私たちの背中を押してくれた『メタモルフォーゼの縁側』(芦田愛菜宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同)と、“恋とは何か?”という哲学的なテーマを扱いながら作品世界を何度も体験したくなる多幸感に浸れる『恋は光』(小林啓一監督、及びスタッフ・キャスト一同)が特別賞を受賞した。

「第14回TAMA映画賞」特別賞『メタモルフォーゼの縁側』 (C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

「第14回TAMA映画賞」特別賞『メタモルフォーゼの縁側』 (C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

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 TAMA映画賞は、2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰するもの。授賞式は11月26日にパルテノン多摩大ホールで行われる。

「第14回TAMA映画賞」特別賞『恋は光』 (C)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

「第14回TAMA映画賞」特別賞『恋は光』 (C)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

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 なお、同授賞式を含む、市民がつくる映画ファンの祭典「第32回映画祭TAMA CINEMA FORUM」は、11月12日〜27日の期間、東京都多摩市内の3会場で各種上映プログラムを実施する(※休映日あり)。

第13回TAMA映画賞 受賞者(写真は2021年開催の授賞式)

第13回TAMA映画賞 受賞者(写真は2021年開催の授賞式)

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■「第14回TAMA映画賞」受賞結果

【最優秀作品賞】(本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰)
▼『LOVE LIFE』 (深田晃司監督、及びスタッフ・キャスト一同)

▼『ハケンアニメ!』 (吉野耕平監督、及びスタッフ・キャスト一同)

【特別賞】(映画ファンを魅了した事象に対し表彰)
▼芦田愛菜・宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同 (『メタモルフォーゼの縁側』)

▼小林啓一 監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『恋は光』)

【最優秀男優賞】(本年度最も心に残った男優を表彰)
佐藤二朗(『さがす』『truth 姦しき弔いの果て』『バイオレンスアクション』)
 『さがす』において、多面性のある父親役の多彩で濃淡をつけた演技は、観客を震撼させると共に感動に導き、役者としての凄みを見せてくれた。

松坂桃李(『流浪の月』)
 文という人間が抱え続けた繊細な感情の機微を零すことなく演じ、長い年月をかけた愛の灯を静かに的確に表現することで観客を物語へ引き込んだ。

【最優秀女優賞】(本年度最も心に残った女優を表彰)
倍賞千恵子(『PLAN 75』)
 長寿が祝福されない世相においても日々の暮らしを大切に営み、人間が根源的に持つ「生」の力が何より優先することを示してくれた。

広瀬すず(『流浪の月』)
 過去の傷を背負い生きてきた更紗が愛する人との再会によって抑圧から解放され、溌剌と息づく様は燃え立つ愛の炎のように静かな美しさを放っていた。

【最優秀新進監督賞】(本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰)
片山慎三 監督(『さがす』)
 予想できない展開のなかで命の尊厳や家族愛を描く構成力と、衝撃的なシーンや心に残るカットにより、男を狂気の沙汰に追い詰める演出力が絶妙に調和した。

森井勇佑 監督(『こちらあみ子』)
 常識に染まる前のピュアな心を持ち、自由闊達なあみ子の視点を通して、不条理な出来事を達観して描く世界観が秀逸だった。

【最優秀新進男優賞】(本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰)
磯村勇斗 (『ビリーバーズ』『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』『彼女が好きなものは』ほか)
 『ビリーバーズ』において、欲望との葛藤や内なる狂気を表現し、人間の振り切れるほどの幅を演じ分けられる俳優としての力量を見せてくれた。

横浜流星 (『流浪の月』『アキラとあきら』『嘘喰い』『あなたの番です 劇場版』『DIVOC-12』)
 『流浪の月』において、恋人の心が離れていると悟ったときの豹変した姿に心の闇の深さがずしりと伝わり、俳優として底知れぬスケールを感じさせた。

【最優秀新進女優賞】(本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰)
河合優実 (『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』『百花』『冬薔薇』ほか)
 さまざまな役柄で物語を動かす印象的な役作りを行い、洞察力・想像力に裏打ちされたメッセージを籠めた視線が観客の心を射抜いた。

伊東蒼 (『さがす』『恋は光』『MIRRORLIAR FILMS Season4』)
 『さがす』において、孤独と不安に苛まれながら思慮深さや健気さを失わず果敢に父の真実をさがし求める姿は、観客の心を強くつかんだ。

関連写真

  • 「第14回TAMA映画賞」受賞作品・受賞者発表
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  • 「第14回TAMA映画賞」特別賞『恋は光』 (C)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会
  • 「第14回TAMA映画賞」最優秀男優賞:佐藤二朗(『さがす』) (C)2022『さがす』製作委員会
  • 「第14回TAMA映画賞」最優秀男優賞:松坂桃李(『流浪の月』)(C)2022「流浪の月」製作委員会
  • 「第14回TAMA映画賞」最優秀女優賞:倍賞千恵子(『PLAN 75』) (C)2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee
  • 「第14回TAMA映画賞」最優秀女優賞:広瀬すず(『流浪の月』) (C)2022「流浪の月」製作委員会
  • 「第14回TAMA映画賞」最優秀新進監督賞:片山慎三 監督(『さがす』) (C)2022『さがす』製作委員会
  • 「第14回TAMA映画賞」最優秀新進監督賞:森井勇佑 監督(『こちらあみ子』) (C)2022『こちらあみ子』フィルムパートナーズ
  • 「第14回TAMA映画賞」最優秀新進男優賞:磯村勇斗 (『ビリーバーズ』) (C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
  • 「第14回TAMA映画賞」最優秀新進男優賞:横浜流星 (『流浪の月』)(C)2022「流浪の月」製作委員会

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