俳優の福山雅治（53）が8月31日、都内で行われた映画『沈黙のパレード』（9月16日公開）完成披露試写会に参加した。

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　試写会前に行われたイエローカーペットイベントでは、9年ぶりとなる新作について福山は「帰ってまいりました、湯川学役の福山雅治です」とにっこり。「コロナ禍が完全に収束したとは言えない中で、エンターテイメントの大切さや重要性を感じながら過ごしてきた2年と数ヶ月。その中で、こういった形で（ファンの）皆さんとこうしてお会いできて、この『沈黙のパレード』という映画を観ていただける。いよいよ始まるんだとうれしく思います」と感慨を語っていた。

　2007年に放送された最初のテレビシリーズから15年が経過した。2007年は、まだまだ幼かった若い世代も、この作品には参加している。福山は「うれしいですよね。若い世代の人たちが『ガリレオ』の世界に入ってくださって役を生きる実感を、この作品で持ってくれてうれしいです。長くやってきてよかった」としみじみ。改めて、15年という月日を実感すると「もう『渡る世間』になるしかない」と冗談めかして語り、笑わせた。

　また、本作の試写は原作者の東野圭吾と一緒に観たそう。福山は「先生がちょうど僕の目の前で座っていらっしゃった。正直、緊張していました。原作者の先生が、どういうふうに映像化した作品を観ているのか、と。映画の本編が終わり、我々KOH＋のエンディング『ヒトツボシ』が流れ終わった。満席だった試写室の中で、1番最初に拍手をしてくださったのが東野先生だったんです」と明かす。「それで全員がうそない熱い拍手に。先生がおもむろに僕の方に振り返って、目線をくださった。ホッとしました」と太鼓判を押されたそうで「自信を持って皆さんに届けられる」と力を込めていた。

　イベントには、柴咲コウ、北村一輝、飯尾和樹（ずん）、戸田菜穂、田口浩正、川床明日香、出口夏希、岡山天音、檀れい、椎名桔平も西谷弘監督参加した。

　天才的な頭脳をもつ物理学者・湯川学が、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で解決していく、東野圭吾の小説「探偵ガリレオ」を映画化したシリーズ第3弾。今作では、柴咲演じる内海薫と、北村演じる草薙俊平が9年ぶりに再集結。「ガリレオ」の醍醐味ともいえる、3人の絶妙なやりとりがスクリーンで復活する。

　物語は、行方不明になっていた女子高生が、数年後に遺体となって発見されたことから始まる。警視庁捜査一課の刑事・内海の説明によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件で、無罪となった男。その男は今回も完全黙秘をつらぬき証拠不十分で釈放され、女子高生の住んでいた町に戻って来た。町全体を覆う憎悪の空気…。そして、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。

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