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【ANN55周年連載Vol.4】『ANN』支える10人の放送作家本 石井玄氏の思い詰まった「オープニング」全文公開

 1967年10月2日の深夜1時。「君が踊り僕が歌うとき、新しい時代の夜が生まれる。太陽のかわりに音楽を、青空のかわりに夢を。フレッシュな夜をリードするオールナイトニッポン!」という糸居五郎の第一声で、ニッポン放送“深夜ラジオの代名詞”『オールナイトニッポン(ANN)』が幕開けした。現在にいたるまで、才能豊かな数々のパーソナリティーを見出し、リスナーに寄り添い、常に時代の最先端を見つめ、話題や文化を発信してきた『ANN』が、この4月から55周年YEARを迎えた。

『深解釈オールナイトニッポン〜10人の放送作家から読み解くラジオの今〜』(扶桑社)書影

『深解釈オールナイトニッポン〜10人の放送作家から読み解くラジオの今〜』(扶桑社)書影

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 ORICON NEWSでは、毎月1組のパーソナリティーにスポットを当てて『ANN』の今を紹介する連載企画をスタート。第4弾となる今回は、『ANN0』を2年経たのち、2021年から『ANN』を担当する霜降り明星せいや粗品)で、全3回にわたって番組密着と野上大貴ディレクターと作家・畠山健氏を招いた座談会を届けてきた。

 今週は、今年で55周年を迎えるニッポン放送『オールナイトニッポン(ANN)』を、パーソナリティーの横から支えてきた10人の放送作家に迫る書籍『深解釈オールナイトニッポン〜10人の放送作家から読み解くラジオの今〜』(扶桑社)が、9月9日に発売されることに注目した。ORICON NEWSでは、石井玄氏がつづった「オープニング」全文を先行公開する。

 ラジオが、ブームから定番のコンテンツとして定着してきたが、なぜ多くのタレントがラジオ番組を持ちたがり、大切な個人的ニュースをラジオで初出しするのか。今回は『ANN』パーソナリティーたちの姿を、真横で見て感じてきた放送作家たちにスポットを当てる。一緒に奮闘し、笑い、泣いて走りぬいてきた作家たちには、おそらく電波にのっていない物語が、ラジオ哲学が山のようにあるはずだ。

 『ANN』とラジオの今を解読するため、『ANN』『ANN0』を担当する10人の売れっ子放送作家が集結した。同書には、ナインティナイン、佐久間宣行氏のスペシャルインタビューも掲載される。

■石井玄氏による「オープニング」全文
オールナイトニッポンが55周年を迎えるにあたって、番組を支える放送作家の方々の話をまとめたいと考えたのが、本書制作のきっかけです。僕が常日ごろ仕事をしているなかで、作家さんたちの話を聞いていて、その縦のつながりを感じることが多々ありました。師匠と弟子、メイン作家とサブ作家といった関係から教わることや受け継がれるものがあり、それが“オールナイトニッポンの作り方”とも言えるものを育んできたのではないか。直接何か教わるようなことはなくても、先輩作家の仕事ぶりや台本、過去の番組などから、みんなが影響を受けてきたのではないかと思います。

そこで、ただ歴史を振り返るのではなく、幅広い世代の作家さんたちからエピソードを集めることで、自然とオールナイトニッポンの伝統−過去と現在が浮かび上がるような本にしようと考えました。その伝統は番組作りを通じて、放送作家だけでなくパーソナリティやディレクター、そしてリスナーにまできっと広がっているはずです。

もちろん、作家さんたちの考え方や価値観はそれぞれで、お互いにライバルでもあると思います。番組作りのスタンスやスタイルも人によって異なるでしょう。でも、それがパーソナリティやほかのスタッフの個性と合わさり、オールナイトニッポンの横の広がり、番組ごとの個性を生み出しているような気がしています。また、みなさんが作家になるまでの経緯もバラバラで、十人十色の物語が見えてきたことも本書の魅力になっていると思います。勉強して大学に入り、就職活動に力を入れたとしても、必ず放送作家という職業に就けるわけではありません。どの作家さんにもどこかで運命のようなものと出会い、“選ばれた瞬間”があるのだと、この企画を通じて改めて感じました。

同時に、“放送作家”という、なかなか表に出ない仕事に改めてスポットを当てたいという思いもあります。どの作家さんも主義主張はありつつも、裏方としての美学のようなものがあって、前面に出ることがない。あくまで自分は作家であると、パーソナリティやディレクターを立ててくれる。そこがカッコいいのですが、個人的に、オールナイトニッポンには放送作家という存在が不可欠であることを、どこかできちんとアピールしておきたいんです。

作家さんたちは、常に番組やパーソナリティ、リスナーのことを考えてくれているため、みずからの仕事について語ることが、ある意味ノイズになるのではないかと危惧される方もいると思います。しかし、ラジオ業界全体の裾野を広げ、オールナイトニッポンを長く続けていくためには、次世代を担う若い才能が必要不可欠です。そのためにも、番組作りにおける放送作家の仕事ぶりをたくさんの人に知ってもらい、ラジオの世界で放送作家を目指すような若い人たちを増やしていきたい。本当に、みなさん個性的で魅力があり、心血を注いで番組をおもしろくしてくれているんです。もちろん、若者に限らず幅広いリスナーの方々にもラジオの奥行きを知ってもらえれば、よりラジオが好きになってくれるはずだと思っています。

僕も諸先輩方から、ラジオやイベントの現場でたくさんの教えを受けてきたので、オールナイトニッポンを50年ちょっとで終わらせるわけにはいかないという責任感のようなものを抱いています。オールナイトニッポンは、その時代で一番おもしろいことをやるためであれば、誰がパーソナリティでも、何をやっても構わない。そういった思いが芯にあるのも、先輩たちからの影響です。それはパーソナリティだけでなくスタッフも同じで、今、一番おもしろい企画を考えられる人、一番おもしろい台本を書ける人たちが、作家に入ってくれています。次のオールナイトニッポンの作家は、今読んでいるあなたかもしれないです。

そんなオールナイトニッポンの裏側の一部を、この「公式裏本」を通じてみなさんにお届けすることで、オールナイトニッポンの60周年、70周年、100周年につなげていけたらうれしいと思います。

石井玄(ニッポン放送)

■『深解釈オールナイトニッポン〜10人の放送作家から読み解くラジオの今〜』参加作家
・藤井青銅(オードリーのオールナイトニッポン)
・小西マサテル(ナインティナインのオールナイトニッポン)
・高井均(SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル、緑黄色社会・長屋晴子のオールナイトニッポンX)
・石川昭人(乃木坂46のオールナイトニッポン)
・寺坂直毅(星野源のオールナイトニッポン、松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD)
・飯塚大悟(オードリーのオールナイトニッポン)
・大竹将義(JO1のオールナイトニッポンX)
・福田卓也(CreepyNutsのオールナイトニッポン、三四郎のオールナイトニッポン0、佐久間宣行のオールナイトニッポン0、マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0)
・畠山健(霜降り明星のオールナイトニッポン、ぺこぱのオールナイトニッポン0、山田裕貴のオールナイトニッポンX)
・高橋亘(※高=はしごだか)(フワちゃんのオールナイトニッポン0、SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル)

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  1. 1. 【ANN55周年連載Vol.4】『霜降り明星ANN』に密着! 長尺OPトーク&リスナーと作り上げるコーナー“千本ノック”
  2. 2. 【ANN55周年連載Vol.4】霜降り明星×作家・畠山健×野上大貴D座談会(前編) 放送事故ギリギリの長尺トーク、リスナーからのメールで「元気出る」
  3. 3. 【ANN55周年連載Vol.4】霜降り明星×作家・畠山健×野上大貴D座談会(後編) スタッフの番組愛に粗品&せいや「アツいねぇ〜!」
  4. 4. 【ANN55周年連載Vol.4】『ANN』支える10人の放送作家本 石井玄氏の思い詰まった「オープニング」全文公開

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