俳優・山崎賢人（※崎＝たつさき）が主演する映画『キングダム2 遥かなる大地へ』（7月15日公開）のIMAXポスタービジュアルが解禁となった。現在劇場に掲出されているポスタービジュアルは、メインキャラクターをコラージュした煌びやかな印象だが、IMAX版は勇猛に闘う信の姿だけを捉えている。馬にまたがりながら駆け抜け、必死の形相で剣を片手に闘う姿は、初陣とは思えない出で立ち。前作よりたくしくパワーアップしていることがひと目で伝わってくる。

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　本作は、原泰久の同名漫画（集英社「週刊ヤングジャンプ」連載）が原作。時は紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信（山崎）と、中華統一を目指す若き王で後の秦の始皇帝・エイ政（吉沢亮）の出会いと激闘を描いた映画『キングダム』（2019年）の続編。天下の大将軍へ夢の第一歩を踏みだした信の初陣となる、“蛇甘（だかん）平原”での戦いを描く。

　6月14日に行われた完成報告会では、前作以上に激しいアクションに挑んだ山崎は「ものすごいパワーにあふれていて、この夏、日本中を巻き込んで一緒に熱くなっていける作品」、山崎と共に前作から続投となる河了貂（かりょうてん）役の橋本環奈は「どれだけ期待しても、その期待値を超えてくる作品になった」、今作から参加となるキーパーソン・羌カイ（カイ＝やまいだれに鬼）を演じた清野菜名は「完成した作品を観た時は、カッコよさでこんなに震えるものなんだと感じたし、最初の方から泣いてしまった」と、語っていた。

　6月30日に行われた“ワールドプレミア”では、吉沢が「賢人が信になりきって体の全細胞を使って演じるアクションシーンの説得力がすごかった。すごい。すごい」と山崎のアクションを大絶賛。王騎将軍を演じた大沢たかおも「スケールから何から前作よりもパワーアップしていて、作品を観た瞬間びっくりした。現場で体感した以上の作品になっているし、劇場の大きなスクリーン、大きな音で思い切り体験して欲しい」と、今作を絶賛した。

　視覚のみならず聴覚をも刺激するべくこだわりぬいた佐藤信介監督は「音響に関しても最初から“映画館でもっとも映える音響”を考えながら映画館用に作った」と語っており、画質も、音質も、より高品質な上映体験をかなえるラージフォーマットでの鑑賞を勧めている。

■「週刊ヤングジャンプ」を要チェック

　現在発売中の「週刊ヤングジャンプ（31号）」（集英社）には、原作者・原泰久氏のロングインタビューが掲載されている。前作に続き脚本に参加した原氏は、映画オリジナルとなる大事なシーンを手がけたという。そのシーンが生まれた理由を「続編が決まってすぐに『2』は蛇甘平原を描くことになったのですが、そのままやってしまうと『1』とは異なりほとんどが戦場シーンになってしまうんですよね。より多くのお客さんに観てもらうためには、ドラマ部分でオリジナル要素を加えることが必要かなと考えました。ドラマを描くに当たって、今作で初登場し、かつ原作でも信と深い関係があるキャラクターが羌カイだったので、『祭』を含む一連の流れを『蛇甘平原』に組み込むことになりました」と、コメント。

　「原作にはない信と羌カイのオリジナルシーンを描くために、連載が合併号に入るお盆休みを使って50ページほどのネームを切りました。『本来描こうとしていた信と羌カイの物語』を表現できたと言えるかも知れません」と熱い想いを語っている。

　今作の注目シーンとして挙げているのも“羌カイのドラマ”。「僕はラッシュの段階でもう、羌カイが登場するだけでちょっと涙ぐむような感覚でした（笑）。羌カイの不思議と漂う哀しい空気を清野さんが上手に演じていただいています」と清野の演技にも惜しみない称賛の言葉を続けた。

　そして、座長として本作を引っ張っている山崎についても「前作からさらにスケールアップした信のアクションは注目ですね！　戦場で立ち回る信の突出した身体表現を見事に再現してくれていました。開戦と同時に全力疾走する姿、戦車との戦い、どれも熱いシーンばかりです！」と絶賛している。

　前作の思い出や映画オリジナルシーンが原作に影響した部分などにも言及したインタビューは必見だ。なお、「週刊ヤングジャンプ」では、映画公開日の前日7月14日発売の33号の表紙に、主演の山崎が。山崎と原氏の対談も掲載される。さらに羌カイ役の清野と羌象役の山本千尋、尾平役の岡山天音、尾到役の三浦貴大、澤圭役の濱津隆之のインタビューも順次掲載予定。