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オダギリジョー、ホームレス役で二人の若手俳優を支える 映画『ぜんぶ、ボクのせい』公開決定

 俳優のオダギリジョーが出演する映画『ぜんぶ、ボクのせい』が8月11日より、東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。主演は、オーディションで選ばれた新人の白鳥晴都。ヒロインは、オダギリの長編映画監督デビュー作『ある船頭の話』(19年)に出演し、高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞した川島鈴遥。経験豊富なオダギリジョーが、若手二人を支える。

映画『ぜんぶ、ボクのせい』に出演する(左から)白鳥晴都、川島鈴遥、オダギリジョー、大滝詠一

映画『ぜんぶ、ボクのせい』に出演する(左から)白鳥晴都、川島鈴遥、オダギリジョー、大滝詠一

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 本作は、自主制作映画『NOISEノイズ』で注目を集めた松本優作監督の最新作。『NOISEノイズ』は、2019年、秋葉原無差別殺傷事件をモチーフに、絶望の中に生きる若者たちと大人たちの姿を描き、モントリオール世界映画祭、レインダンス映画祭(作品賞ノミネート)、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭など、国内外の映画祭に出品された。短編映画『日本製造/メイド・イン・ジャパン』では、短編では異例の単独公開を成功させた。『ぜんぶ、ボクのせい』では、日本の社会のリアルを見つめながら、孤独を抱えた3人の絆、そして、一人の少年の成長を鮮烈に描き切る。

 児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太(白鳥)。ある日、偶然、母の居場所を知った優太は、会いたい一心で施設を抜け出した。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し自堕落な生活を送っている母だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリ)に出会う。

 何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本。二人はわずかな日銭を稼ぎながら寝食をともにする。裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥)とも顔見知りになる。優太は、自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩織にひかれていく。しかしそんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げる――。

 主演を務める白鳥は、演技未経験ながら、瀬々敬久監督映画『とんび』(公開中)でスクリーンデビュー。本作でも堂々とした瑞々しさあふれる演技で存在感を示した。

 NHKで放送されていた連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』への出演が記憶に新しいオダギリだが、『ある船頭の話』では「第76回ベネチア国際映画祭」出品という実績を残し、昨年放送されたNHKドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』では、脚本・演出・出演・編集を手がけ、さらに続編が決定するなど、多才な活躍を見せる。本作でもホームレス役を自由自在に演じた。

 なお、本作のエンディング・テーマとして、日本ポップ史を代表する名曲「夢で逢えたら」の使用が決定。大滝詠一が、“大滝詠一”名義で作詞・作曲した楽曲で、数多くのカバーバージョンが存在するスタンダードナンバー。本作のラストに希望の彩りを添える、重要なファクターとなっている。8月3日には7インチ・アナログレコードがリリースされる。

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  1. 1. オダギリジョー、ホームレス役で二人の若手俳優を支える 映画『ぜんぶ、ボクのせい』公開決定
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