映画『ノッティングヒルの恋人』(1999年)で知られるロジャー・ミッシェル監督の長編遺作『ゴヤの名画と優しい泥棒』が25日により全国公開される。このたび監督の生前の貴重なインタビュー映像が解禁された。 『ゴヤの名画と優しい泥棒』は、世界中から年間600万人以上が来訪・2300点以上の貴重なコレクションをそろえる“世界屈指の美の殿堂”ロンドン・ナショナル・ギャラリーで実際に起きた事件を映画化。1961年、同美術館からゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。孤独な高齢者が、テレビに社会とのつながりを求めていた時代。彼らの生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相が…。当時、イギリス中の人々を感動の渦に巻き込んだケンプトン・バントンの“優しい嘘”とは!? これまで『ノッティングヒルの恋人』、『恋とニュースのつくり方』(2010年)、『私が愛した大統領』(12年)、『ウィークエンドはパリで』(13年)、『ブラックバード 家族が家族であるうちに』(21年)などの話題作を手がけ、日本では6月にエリザベス女王のドキュメンタリー『エリザベス 女王陛下の微笑み』(22年)の公開を控えているミッシェル監督。テンポの良いウェルメイドな作風で、多くの映画ファンを魅了してきたが、昨年9月に65歳の若さで惜しまれながら他界した。
2022/02/17