日本各地で公害が社会問題となっていた1970年代、来日して水俣病を取材し、写真集『MINAMATA』を発表して世界中を震撼させた写真家W(ウィリアム)・ユージン・スミスを題材にした映画『MINAMATA−ミナマタ−』(9月23日公開)より、ユージン・スミス役で主演したジョニー・デップの場面写真が一挙解禁された。
手がハサミの人造人間や海賊、シルクハットの工場長など、アート系からハリウッド超大作まで強烈なキャラクターを演じてきたデップが、新たに挑むのは<闘い続ける男>だ。
本作のオファーを受ける前からW・ユージン・スミスに憧れを抱いていたジョニーは、本作の主役を引き受けることは「考えるまでもないこと」だったという。加えて日頃から環境問題について確固としたビジョンを掲げてきた彼は、「MINAMATAの物語を正しく伝えたい」と切望し、自らプロデューサーにも名乗り出た。
スミスに憧れる理由について、「スミスは複雑な性格の男で、数々の苦難を経験し重傷を負って孤独だった。また、ユーモアのセンスもある人で、『Wはなんの略ですか?』と聞かれると『ワンダフル』と答えていたそうだ。そんな彼が、自分をかなぐり捨てて水俣に飛び込んだ。それほど心を動かされたんだ」と語る。
本作のテーマの一つ「権力に真実を語る勇気」については、「人々の持つ力を絶対的に信じているんだ。組織のリーダーたちや上流階級は、本来ならみんなを助けるべき立場だ。人々は、団結すれば強くなれるといつか気づくと思う。どんな上流階級や億万長者よりも強いのは人々だ。人々には大企業の製品を買わない力や大企業の宣伝文句を聞かない力があるからね。僕が尊敬するのはユージン・スミスのような、反動を恐れることなく闘い続ける人々だよ」。
新たに解禁された場面写真では、暗室で真剣な面持ちで現像する姿、部屋で独り考え込む姿、無数の写真の中で物思いに耽(ふけ)る姿、暴行を受け包帯を全身に巻きながらも写真を撮る姿など、孤独を抱えながらも、水俣について世界に発信しようと闘うユージン・スミスになりきったデップの姿を観ることができる。
長年の友人でもあるプロデューサーのサム・サルカールは、デップの役作りについて「私は彼が素晴らしいキャラクターを生み出すのを見てきた。だが、本作での彼はそんな私まですっかり驚かせてくれた。ある時はシンプルに、ある時はユーモアを持って、そしてある時はむき出しの感情をあふれさせた。間違いなくユージンの魂を表現している」と手放しで絶賛する。
今もまだ続く<目の前の危機>である水俣の危機にスポットライトを当てることで、各国で同じように環境被害に苦しむ多くの人々を照らし出そうとしたジョニー。「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がれなければならない」と、本作の製作、主演を務めたのは紛れもない事実だ。
手がハサミの人造人間や海賊、シルクハットの工場長など、アート系からハリウッド超大作まで強烈なキャラクターを演じてきたデップが、新たに挑むのは<闘い続ける男>だ。
本作のオファーを受ける前からW・ユージン・スミスに憧れを抱いていたジョニーは、本作の主役を引き受けることは「考えるまでもないこと」だったという。加えて日頃から環境問題について確固としたビジョンを掲げてきた彼は、「MINAMATAの物語を正しく伝えたい」と切望し、自らプロデューサーにも名乗り出た。
スミスに憧れる理由について、「スミスは複雑な性格の男で、数々の苦難を経験し重傷を負って孤独だった。また、ユーモアのセンスもある人で、『Wはなんの略ですか?』と聞かれると『ワンダフル』と答えていたそうだ。そんな彼が、自分をかなぐり捨てて水俣に飛び込んだ。それほど心を動かされたんだ」と語る。
本作のテーマの一つ「権力に真実を語る勇気」については、「人々の持つ力を絶対的に信じているんだ。組織のリーダーたちや上流階級は、本来ならみんなを助けるべき立場だ。人々は、団結すれば強くなれるといつか気づくと思う。どんな上流階級や億万長者よりも強いのは人々だ。人々には大企業の製品を買わない力や大企業の宣伝文句を聞かない力があるからね。僕が尊敬するのはユージン・スミスのような、反動を恐れることなく闘い続ける人々だよ」。
新たに解禁された場面写真では、暗室で真剣な面持ちで現像する姿、部屋で独り考え込む姿、無数の写真の中で物思いに耽(ふけ)る姿、暴行を受け包帯を全身に巻きながらも写真を撮る姿など、孤独を抱えながらも、水俣について世界に発信しようと闘うユージン・スミスになりきったデップの姿を観ることができる。
長年の友人でもあるプロデューサーのサム・サルカールは、デップの役作りについて「私は彼が素晴らしいキャラクターを生み出すのを見てきた。だが、本作での彼はそんな私まですっかり驚かせてくれた。ある時はシンプルに、ある時はユーモアを持って、そしてある時はむき出しの感情をあふれさせた。間違いなくユージンの魂を表現している」と手放しで絶賛する。
今もまだ続く<目の前の危機>である水俣の危機にスポットライトを当てることで、各国で同じように環境被害に苦しむ多くの人々を照らし出そうとしたジョニー。「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がれなければならない」と、本作の製作、主演を務めたのは紛れもない事実だ。
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2021/07/29