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『竜とそばかすの姫』カンヌで14分間のスタンディングオベーション 細田守監督「この作品は幸せ」

 細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』(16日公開)が、カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション内に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に選出され、公式上映となるワールドプレミアを現地時間15日午後8時より行った。

細田守監督=カンヌ国際映画祭 (C)2021 スタジオ地図

細田守監督=カンヌ国際映画祭 (C)2021 スタジオ地図

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 2018年に公開された『未来のミライ(英題:MIRAI)』が71回カンヌ国際映画祭期間中に開催された「監督週間」に選出され、現地での上映以来、3年ぶりの2度目のカンヌ訪問となる細田監督。上映会が行われる映画祭メイン会場の前に敷かれた深紅のカーペットに登場した細田監督はタキシードに身を包み、緊張した面持ちながらも華やかな映画祭を目の当たりにし、笑顔で手を振るなど、その歴史的瞬間を楽しんでいる様子も伺えた。

 多くのフラッシュの光に包まれながら、ゆっくりと階段を上るとカンヌ国際映画祭会長のピエール・レスキュール氏と同映画祭総代表のティエリー・フレモー氏が、熱い握手と共に「『BELLE(英題)』は今世界中のみんなが必要としている作品。このカンヌ映画祭で上映できて光栄だ。細田監督が来てくれて本当に嬉しい」と笑顔で出迎えた。本作には、10代からシニア層まで劇場を埋め尽くす約1000人の観客が来場。場内満席の大盛況の中、細田監督が入場すると上映前にも関わらず、大きな歓声と拍手が起こり、会場に集まったたくさんの映画人にリスペクトをもって迎えられていた。

 上映終了後は、場内に明かりが灯るよりも早く、割れんばかりの拍手が巻き起こり、1階席のみならず2階席含め場内の観客は総立ち。満面の笑みを浮かべる人、涙で顔がクシャクシャな人…場内全ての人が細田監督の座る中央の席を見ると、まさに感無量といった顔をした細田監督がゆっくりと立ち上がり、一緒に鑑賞していた齋藤優一郎プロデューサーや海外配給関係者らと固い握手やハグを交わす。ドビッシーホールという大きな劇場全体に鳴り響くとても温かい拍手と歓声は、約14分間も続き、予定にはなかった監督からの上映後の挨拶も急遽行われ「気持ちのこもった拍手を本当にありがとうございます」と集まった観客に感謝の意を述べた。

 細田監督は「こんなにみなさんから拍手をもらえるとは思ってなくてビックリしました。世界で初めてお客さんに観てもらい、さらに拍手もいただいて本当にほっとしました。今作はカンヌ映画祭の中でも特殊な作品だと思いますが、映画を愛する人が集まるこの場所で支持してもらえたことは、すごく励みになりますし、力になります。この作品は幸せですね」と感慨。

 「いよいよ日本でも本作が公開となりますが、カンヌでご覧になった人達と同じような気持ちを共有して欲しいです。コロナ禍で大変だと思いますが、感染対策をしながら、ぜひ映画館でこの作品を楽しんで欲しいです」と呼びかけている。

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