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前山剛久、帝国劇場初出演を俳優の“転機”に 「自分らしいものを見せていきたい」と新たな決意

 舞台『刀剣乱舞』や『ヒプノシスマイク』、『あんさんぶるスターズ!』など、話題の2.5次元作品に出演している俳優・前山剛久。30歳になった今年、帝国劇場という夢の舞台に初めて挑む。8月に『王家の紋章』、11月には『マイ・フェア・レディ』へ出演する心境や、ミュージカルの面白さ、そしてこの先に思い描く未来について話を聞いた。

前山剛久(撮影:KOBA)(C)ORICON NewS inc.

前山剛久(撮影:KOBA)(C)ORICON NewS inc.

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――『王家の紋章』『マイ・フェア・レディ』と、帝国劇場で上演されるミュージカル2作への出演が発表されましたね。

 実は『マイ・フェア・レディ』のオーディションが先で、そこから『王家の紋章』が決まったんです。僕、ボイトレを始めたときに(今回演じる)フレディの「君住む街で」という曲を最初に練習したんですよ。それで「この曲、前山くんに合うね」と言われていた。オーディションで同じことを言っていただけたんです。なので、この役で初めて東宝の大きなミュージカルに受かったのは、どこか運命めいたものを感じていますね。そして『王家の紋章』では、まさかの2役を演じさせていただけることになった。妖艶なルカ、すごくまっすぐなウナスという正反対の役なので、両方演じられるのが楽しみです。

 正直、帝劇に初めて立つのが30歳って遅いほうだと思うんですよ。でも僕はグランドミュージカルをひとつの目標にしていたので、ここが転機になるなと思っています。ここから俳優としてもっと成長できる段階に入ると思いながらも、やっぱりあの舞台に立てることは緊張しますね(笑)。

――演技に歌、そして体力など、いろんな面での準備が必要ですよね。

 今も別の稽古をしながらボイトレをしていますけど、難しいです。やっぱり声が出ないときもあるんですよね。でもそうさせないスキルを身に付けなきゃいけないし、ケアもしっかりやらなきゃいけないなと。今回ダブルキャストで同じ役を演じる寺西拓人くんと岡宮来夢くん、大隅勇太くんは僕よりも若いですし、本当に体作りから頑張らないとですね。おじさんみたいなことを言いますけど、年を取ると腰だって痛くなるじゃないですか(笑)。理想としては何歳になっても若々しくフレッシュなパフォーマンスをしていたいので、メンテナンスもこだわろうと思っています。

――取材時点では「『ヒプノシスマイク‐Division Rap Battle‐』Rule the Stage-track.2 replay-」の公演中ですが、同じ年にグランドミュージカルに出演するというギャップもすごいですよね。

 そうですね、去年出演した『No.9』はクラシックが題材でしたし、今はラップをやっています(笑)。(『No.9』で共演した)稲垣(吾郎)さん、すごかったんですよ。さっきまで普通に喋っていたのに板の上に出たら瞬時に役に入って、ちょっとしたギャグにも動じず瞬時に対応していた。これって経験があるからこそできることですよね。『No.9』で見た稲垣さんの演技や立ち振る舞いは、自分の身になっていると思います。稲垣さんから新しい地図のカレンダーをいただいて今飾っているんですけど、すごく元気をもらっています。僕も稲垣さんのような大人になりたいです。

――前山さんが思う、ミュージカルならではの面白さは?

 日常生活ではありえないことができるのがいいですよね。あの“クサさ”がいいんですよ。その中でリアルさも追求できたら、今回自分を選んでいただいた意味があるんじゃないかなと思っていて。「前山くんのお芝居はミュージカルでもすごく気持ちが伝わってくる」と思っていただけたら勝ちだなと。クサさや華やかさとかいろんなことを身に付けて、新しいミュージカル俳優になれたらなと思っていますね。

 宝塚出身の朝夏(まなと)さんやジャニーズの寺西(拓人)くんなど、みなさんいろんな場所で活躍されていて、それぞれスタイルも違うじゃないですか。だから一緒のものを追いかけすぎずに、自分らしいものを見せていきたいです。ダブルキャストもそういう意味合いがあるんじゃないかなと思っています。

――帝国劇場という大きな舞台に立つ夢が叶い、この先はどんな未来を思い描いていますか?

 いつかは『レ・ミゼラブル』のアンジョルラスを演じたいですね。『エリザベート』も好きなので、ルドルフも演じてみたいですし。あとはやっぱり僕はディズニー作品が好きなので、映画の吹き替えも目標のひとつです。

――前山さんは演技とともに音楽も大事にされていますよね。

 そうですね、僕にとって演技と音楽は切っても切れないものだし、この2つで自分が形成されているなと思います。どっちも魅力があるからひとつだけを極めるより、お芝居をしながら歌も強化していくことが理想です。例えば古典的な舞台というものに立つからこそSNSも頑張りたいですし、それで観に来てくださる方が増えるならどんどん発信していきたいと思っています。僕、いいとこ取りしたいタイプなので(笑)。

――前山さんをきっかけに、初めて帝国劇場を訪れる方もいるでしょうね。

 そういうきっかけ作りになったらいいなと考えていますし、もちろん帝国劇場の作品にはファンの方がたくさんいらっしゃるので、みなさんに認めてもらえるように実力をつけたいです。とにかく、本番までにやることがいっぱいありそうです(笑)。

撮影:KOBA 取材・文:東海林その子

■出演舞台
A New Musical『ゆびさきと恋々』
2021年6月4日(金)〜13日(日):東京・本多劇場
https://yubisakimusical.westage.jp/
【演出】田中麻衣子
【脚本】飯島早苗
【出演者】豊原江理佳、前山剛久、林愛夏、青野紗穂、池岡亮介、宮城紘大、上山竜治
【ストーリー】
聴覚障がいのある女子大生・雪と世界を飛び回る先輩・逸臣のピュアなラブストーリー。逸臣との出会いにより、世界を広げていく雪の前向きな生き方と心情をミュージカルでつづる。

ミュージカル『王家の紋章』
2021年8月5日(木)〜28日(土):東京・帝国劇場、9月:福岡・博多座
https://www.tohostage.com/ouke/
【脚本・作詞・演出】荻田浩一
【出演者】
メンフィス:浦井健治/海宝直人(Wキャスト)
キャロル:神田沙也加/木下晴香(Wキャスト)
イズミル:平方元基/大貫勇輔(Wキャスト)
アイシス:朝夏まなと/新妻聖子(Wキャスト)
ライアン:植原卓也
ミタムン:綺咲愛里
ナフテラ:出雲綾
ルカ:前山剛久/岡宮来夢(Wキャスト)
ウナス:大隅勇太/前山剛久(Wキャスト)
イムホテップ:山口祐一郎
【ストーリー】
16歳のアメリカ人キャロル・リードは、エジプトで大好きな考古学を学んでいる。頼もしい兄ライアンや、友達や教授に囲まれ、幸せな毎日を送っていた。ある日、とあるピラミッドの発掘に参加するが、そこは古代エジプトの少年王・メンフィスの墓だった。ピラミッドに眠っていた美しい少年王のマスク、古代エジプトへのロマンに沸き立つキャロル。そんな中、アイシスという謎の美女が突然現れ、物語が展開していく。

『マイ・フェア・レディ』
2021年11月:東京・帝国劇場ほか
https://www.tohostage.com/myfairlady/index.html
【翻訳・訳詞・演出】G2
【出演者】
イライザ:朝夏まなと/神田沙也加(Wキャスト)
ヒギンズ教授:寺脇康文/別所哲也(Wキャスト)
ピッカリング大佐:相島一之
ドゥーリトル:今井清隆
フレディ:前山剛久/寺西拓人(Wキャスト)
ピアス夫人:春風ひとみ
アインスフォードヒル夫人:伊東弘美
ヒギンズの母:前田美波里
【ストーリー】
ロンドンの下町で育った貧しい花売り娘のイライザ・ドゥーリトル。言語学者のヘンリー・ヒギンズ教授から、なまりの矯正と淑女らしい礼儀作法を学び、見違えるようにうるわしい貴婦人に変貌していく。

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  • ミュージカル『王家の紋章』ウナス
  • ミュージカル『王家の紋章』ルカ
  • ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
  • A New Musical『ゆびさきと恋々』

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