シンガー・ソングライターの小沢健二が、三島由紀夫没後50年の筑摩書房特別企画として、1991年に刊行された『三島由紀夫レター教室』(ちくま文庫)の帯デザインを手がけたことが明らかになった。小沢の書き下ろしエッセイを両面に掲載した特別帯は、11月11日頃の書店着荷分から全国で順次発売。それに先がけ、2020部の限定版帯付き本が10月31日から全国86店舗の協力書店で先行発売される。 三島は『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』など硬派な純文学作品で知られているが、本作はもう一つの顔であるエンタメ作家としての代表作の一つ。5人の登場人物のさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現し、アクロバティックな構成と洒落た文体の新感覚の異色小説。
2020/10/23