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小沢健二×三島由紀夫 28年ぶり“帯コラボ” 異例のエッセイ付き変形帯をデザイン

 シンガー・ソングライターの小沢健二が、三島由紀夫没後50年の筑摩書房特別企画として、1991年に刊行された『三島由紀夫レター教室』(ちくま文庫)の帯デザインを手がけたことが明らかになった。小沢の書き下ろしエッセイを両面に掲載した特別帯は、11月11日頃の書店着荷分から全国で順次発売。それに先がけ、2020部の限定版帯付き本が10月31日から全国86店舗の協力書店で先行発売される。

小沢健二がデザインした『三島由紀夫レター教室』特別帯

小沢健二がデザインした『三島由紀夫レター教室』特別帯

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 三島は『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』など硬派な純文学作品で知られているが、本作はもう一つの顔であるエンタメ作家としての代表作の一つ。5人の登場人物のさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現し、アクロバティックな構成と洒落た文体の新感覚の異色小説。

 小沢は28年前、雑誌『オリーブ』1992年9月号で「私が文を学んだ本」として『三島由紀夫レター教室』を紹介した。当時、同書には「突然話題沸騰 どうやら小沢健二さんのお気に入り本らしい」という帯が巻かれ、大きな反響を呼んだ。

 三島没後50年の今回は、小沢自ら新帯をデザインした。壁を破るかのような切り抜き、袖や裏面にまでびっしりと書き込まれた書き下ろしのエッセイ、斜めにカットされた変形帯。文庫版の帯としてはこれまでに見たこともない異例の仕様となっている。数ある三島作品の中から、なぜ今この作品にこの帯なのか、エッセイとユニークな仕掛けが施されたデザインを見ればその理由が明らかになる。

■小沢健二書き下ろしエッセイより(一部抜粋)
なんて贅沢な行為。なんと「反社会的」な行為。
なんて地下活動的な、秘密裡な行為。
編集されて、冷静に、平静に進んでいく世の中の下に、トンネルを掘るような。

関連写真

  • 小沢健二がデザインした『三島由紀夫レター教室』特別帯
  • 袖や裏面までびっしりとエッセイが記されている
  • 小沢健二が特別帯をデザインした『三島由紀夫レター教室』(ちくま文庫)
  • 小沢健二が特別帯をデザインした『三島由紀夫レター教室』(ちくま文庫)
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