数々の作品で日本に“笑い”を届けてきた三谷幸喜と、これまで個性的で強烈なキャラクターを多々演じてきた香取慎吾がタッグを組み、シットコム（シチュエーションコメディ）に挑んだ、Amazon Originalドラマシリーズ『誰かが、見ている』が、Amazon Prime Videoで独占配信されている。

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　本作で香取とともにドタバタ劇を繰り広げているのが、俳優の佐藤二朗。香取が演じる舎人真一の隣人・粕谷次郎を演じる。次郎は、書斎の壁に“穴”があることを発見。覗いてみると、隣の部屋が丸見えだった。そこには、何をやってもドジばかりで予想もしない失敗を繰り返す舎人が住んでいて…。そんな真一の面白さにとらわれてのぞき見をひそかな楽しみにしていた。

　「三谷さんの脚本は信頼できるし、大好き。さらに今回は、慎吾くんとガッツリ絡めるのが楽しみでした。実際、一緒に芝居をした時間も、ゆっくり話す時間もいままでで一番あって、楽しかったです」。

　劇中では失敗ばかりなのに、思わず応援してしまいたくなる、舎人の不思議な魅力に囚われてしまう次郎を演じているが、役を離れても香取の魅力にひきつけられているという。

　「スマスマ（フジテレビで放送されていた『SMAP×SMAP』）で美輪明宏さんのコント『ニワさん』でご一緒した時、センスも技術も素晴らしいな、と思ったんですよ。言葉に出してしまうとちょっと陳腐に聞こえるかもしれませんが、ちゃんとその役になるという、プロの俳優としては当たり前といえば当たり前のことなんですが、それにブレがない。集中力も瞬発力もすごいと思います」

　本作の収録は、約120人の観客の前で、1話をほぼノンストップで演じ、それを数台のカメラで撮影するというやり方。

　「ワンシチュエーションで、止めずに撮影しましたので、汗が…。慎吾くんも僕も汗っかきで（笑）。普通のドラマ撮影だったら、カットがかかるたびに汗を拭くので汗が映らないんですが、今回は汗もそのまま全部映っている！　しかも、いろんな事件が起きてあせったり、わちゃわちゃしたりする話なので、慎吾くんも僕も汗をかきまくっていました。演者の汗や息づかい、緊張感を楽しんでいただけると思います」

　次郎ののぞき見が娘のあかね（山本千尋）にバレると、あかねも舎人の魅力にハマってしまい、舎人の日常を勝手に動画配信することを思いつく。次第に人気者になってしまう舎人。そして、配信の事実を知らない舎人の周りに巻き起こる、予想もできない展開。舎人の存在が粕谷一家を始め周りの人々に影響を及ぼし、ついに物語は世界規模の展開を見せることに？

　「シットコムなので基本1話完結なんだけれど、知らないうちに舎人が世界で有名になっていく流れを追う連続的な要素もある。僕は舞台に近い感覚で演じたけど映像作品だし、実際のお客様の笑い声も入っていてテレビドラマでもない。三谷さんの狙いどおり、全く新しい形のライブ感あふれる新感覚エンターテイメントになっていると思います。毎回、いろんなことが起きて、想像の斜め上をいく展開を見せる。舎人のお母さん役で夏木マリさんや、稲垣吾郎くんも出てきます。続編ができてもおかしくない終わり方で最後まで面白さが加速していくので、ぜひご期待ください」

　本作には、香取、佐藤、あかね役の山本、次郎の妻・佳子役の長野里美、真一の友人・曽我そと子役の宮澤エマ、舎人の母親・尚美役の夏木のほか、ゲスト出演者として、くっきー！（野性爆弾）、西田敏行、高嶋政宏（※高＝はしごだか）、寺島進、稲垣吾郎、山谷花純、近藤芳正、松岡茉優、橋本マナミ、八嶋智人、さとうほなみ、小日向文世、大竹しのぶ、新川優愛、小池栄子（登場順）らが意外な登場を果たす。