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3児の父・田中裕二、イクメン呼ばれに抵抗感 家庭守る“小さなウルトラマン”子どもへの想い

 『ウルトラマン』シリーズの怪獣たちがキュートな子どもになって、世の子どもたちを応援するアニメ『かいじゅうステップワンダバダ』(NHK Eテレ 毎週金曜 後5:20〜)。その第2シリーズに怪獣ジャミラをモデルにした「ジャミちゃん」役として、爆笑問題田中裕二が出演する。3児の父親である田中は、小さいころから『ウルトラマン』シリーズの大ファンで、同シリーズを通じて家族との絆が深まっているという。今だから話せる、家族への想いを聞いてみた。(※こちらは8月8日に取材実施)

アニメ『かいじゅうステップワンダバダ』に出演する爆笑問題の田中裕二 (C)ORICON NewS inc.

アニメ『かいじゅうステップワンダバダ』に出演する爆笑問題の田中裕二 (C)ORICON NewS inc.

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 同アニメは、『ウルトラマン』シリーズに登場した怪獣をもとにした、個性あふれる“こどもかいじゅう”が暮らす「ちいさな星」を舞台に、新しいことを体験、発見、友達と出会ったり、それぞれのちいさな“はじめのいっぽ”を応援する物語。第2シリーズでは、新キャラクターとして、ジャミちゃん、ムゲちゃん、ガッちゃん、エレちゃんが加わり、怪獣は互いの力をあわせ、大きな夢に向かって進んでいく姿が描かれる。

■声の仕事に苦手意識「毎回手応えはない」

 爆笑問題の2人は、ウルトラマンの人気イベント『ウルトラマンフェスティバル』(2018、19年)の公式サポーターを務めており、田中は初代ウルトラマンの大ファン。今回の声優オファーを受けた時の心境はどうだったのか。

 「ジャミラは大好きな怪獣なのですが、オファーをいただいた時は『ジャミラの声って…?』と、自分とは雰囲気が違うので驚きました。ガラモン、ピグモン、ガヴァドン、サイゴン…、この辺りが自分の雰囲気にあっているような気がしていたので。なので役作り、声の出し方(演技)は見当が付きませんでした(笑)」と振り返る。

 映画『モンスターズ・インク』吹き替え、映画『プリキュア』など、声優の仕事は過去にも挑戦したことがある田中だが「さまざまな声の仕事をやらせていただいた中で、一番難しかったのは映画の吹き替えで2メートル近くある男性の役ですね。そちらの方が僕と真逆でしたので、強く戸惑ったのを覚えています」と回顧。今回務めるジャミちゃん役も、『ウルトラマン』シリーズとは違う世界観ということもあり、収録は緊張したことを打ち明けた。

 「“声のお仕事”に苦手意識が強いのです。毎回、『これでいいのかな?』と思いながらしているのですが、監督から『OKです〜』と言われても、妥協しているのではないかと思ったり(苦笑)。さまざまな声の仕事をしてきたので、『モンスターズ・インク』で演じたキャラクターに似ないように…など考えてしまったり、毎回手応えはないですね」と言いつつ、「この作品を見る子どもたちは小さい子ですので、ウルトラ怪獣のことをよく知らない子が多いと思います。これをきっかけにウルトラマンを知ってもらいたい思いがありましたので、精一杯やらせていただきました」と力を込めた。

■父になっても芸風影響なしもフリートークに変化 子どもに「誇られる存在に」 そんな田中は3児の父。『ウルトラマン』を通して家族との絆が深まっているそうで「小4の長男は保育園のころから、人形を買ってあげたり、当時放送していたシリーズを見たり、イベントに行ったりしていました。自宅にはたくさんのウルトラマン、怪獣の人形があって、一番下の子は3歳の女の子なのですが、そのような環境で育っているので、ウルトラマンの歌も歌えます。僕と怪獣ごっこをしているので、バルタン星人、レッドキング…なども知っていますし、ウルトラマンの英才教育をしていますよ」と笑顔を見せる。

 「子どもは昔や最新…など壁を作らず、すべての作品に接していこうとするので、最近のシリーズに関しては僕より詳しいです(笑)。3歳の娘がマニアックなウルトラマンの名前をあげた時は、驚きました。子どもの吸収力に驚かされる毎日ですね」としみじみ。50年前に誕生した『ウルトラマン』シリーズが世代を越えて愛され続けることに驚いている。

 田中家では『ウルトラマン』はもちろん、アニメは欠かせないもとになっているそうで、子どもと一緒に見ているという。今年一番育児を楽しみ・頑張ったパパ=イクメンを表彰する「イクメン オブ ザ イヤー2017」(芸人部門)の受賞や、最近では妻の山口もえが、田中の“パパぶり”を自身のSNSで紹介し話題となったが、“イクメン”と言われることに対して抵抗感があると話す。

 「正直なところ照れ臭いといいますか、嫌なんですよね(笑)。『育児をしています!』と主張しているつもりは全くないので、言われることに抵抗感があります。世の中のお父さんと同じようなことをしているつもりですし、特別なことをしているわけではないのです。保育園に毎朝子どもを連れていくのですが、連れて行くのはお父さん方の方が多い。イクメンってわざわざ言う必要がないくらい、時代が変わっていると感じています。『当たり前なことをしている』と言うと、『カッコつけやがって!』と言われるのも嫌ですし、どうしたらいいものか、困っています(笑)」と照れ臭そうに話してくれた。

 爆笑問題は破天荒なボケ担当の太田光とツッコミの田中からなるコンビ。子どもができてから、父として言動や行動に気をつけたりするだろうが、芸風に影響はなかったのだろうか。

 「漫才のネタは、父親だから何かを変えるということはないですね。ただ、ラジオとかのフリートークの際は、子どもに聞かれてほしくないことは控えるようにしています。父親になる前でしたら深夜ラジオで自由に発言していたのですが、今はネットで発言を拾われる時代ですので、子どもたちが目にする機会が増えていると思います。子どもが見なくても、友人のお母さんが見たりするかもしれない。そのように考えると、『このネタは面白いからラジオで言ってみよう!』と思っても、子どもたちに迷惑をかけることになる。それがいじめにつながってしまったりすると、いけないなと意識はしています」と説明。芸は変えずも、家庭を守る“小さなウルトラマン”として、仕事に臨んでいるという田中。小さいころに憧れたウルトラマンだが、今は「子どもたちに誇られる存在になれたら」と打ち明けてくれた。

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  • アニメ『かいじゅうステップワンダバダ』に出演する爆笑問題の田中裕二 (C)ORICON NewS inc.
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