Twitter をはじめとするSNS の登場により、近年「アーティストやタレント」と「ファン」とのコミュニケーションは様変わり。気軽に自分の意見を発信したり、触れ合ったりすることができることにより、その絆は深まりを増している。しかし一方で、自由度の高いコミュニケーションツールであることから、思わぬところで炎上したり、誹謗中傷などの悪意のある投稿が横行したりすることも多い。こういったアクシデントは、著名人はもちろんのこと、私たちの日常生活にも起こり得ることだ。
◆日常生活を脅かすネット上の誹謗中傷
ネット上で公開された書き込みは、一度拡散されてしまうと完全に削除することは非常に難しい。現在は、「デジタルタトゥー」という言葉も浸透しているが、それらの投稿はその人の生活、人生に多大な影響を与える。こういった問題に対し今年4月、興味深いブログがTwitterから公開された。そこで、同プラットフォームが行っている対応や対策について同社広報部に解説してもらった。
Twitter社では攻撃的な行為やスパムなど、公共の場での会話を阻害する行為を排除することが最優先事項と捉え、昨年より健全なサービスの提供に注力、その成果を報告している。ブログによると、昨年までは利用者から報告された場合にのみ違反のあるツイートか否かを調査していたが、今年の年初からは利用者の報告に頼るだけでなく、積極的な強制執行対応に取り組んでいるという。これに役立っているのがテクノロジーだ。
◆テクノロジーの導入で性能が向上、攻撃的なコンテンツの約4割を特定
「今年から専門チームがテクノロジーを駆使して積極的に強制執行に取り組むようになり、強制執行措置を取られた悪意のあるコンテンツのうち約4割(38%)が利用者からの報告ではなく、この専門チームが特定したものとなりました。スパム行為やプラットフォームの不正利用、その他のTwitterルールの違反を検出するものと同じテクノロジーが攻撃的なツイートの特定に役立っており、主要な分野や地域においては専門チームを増員しています。テクノロジーの進化により改善される部分は多いと考え、弊社では『Smyte』や『Fabula AI』といった先進企業を買収し、テクノロジーの向上に努めています」(Twitter Japan 広報部)
技術導入による成果はほかにも。たとえば、利用者からの報告を受領後、24時間以内に凍結した悪質なアカウントの件数は、前年1月〜3月同期比で約3倍に増加し、アカウントが凍結された後に再度生成しようとするアカウントについては10万件凍結(前年1月〜3月同期比45%増加)。また、サービス面もブラッシュアップされ、アプリ内で報告することが可能になったことにより、異議申し立てをした利用者への返答にかかる時間が60%も減少している。
◆悪意から身を守るには、常にアップデートされる情報を留意しておく必要がある
「今後もルールに違反するコンテンツ、特に個人情報、脅迫、その他の攻撃的なツイートを行う利用者について、他の利用者から報告されるより先に特定できるよう、引き続きTwitterの技術面を改良していきます。一方で、悪意のあるツイートを報告しやすい環境を用意することもやはり重要。利用規約はより短くシンプルに、理解しやすいものへと更新していきます。Twitter が安全な場所であることを、エンタテインメント分野の利用者の皆さんはもちろん、一般の利用者の皆さんにもお約束するため、今後もさまざまな取り組みを行い、その進捗についてはTwitter Japanのブログや公式アカウント(@TwitterJP)を通じて発信していきます」 さらに個人で会話の管理がしやすくなるよう、同社では新機能のテストを6月のカナダに次いで、日本とアメリカで9月から試験的に開始したという(図2)。悪意のあるツイートとの戦いは、“いたちごっこ”なのかもしれない。悪意から身を守るには、常にアップデートされる対策や対処法などについて留意しておく必要がありそうだ。
◆日常生活を脅かすネット上の誹謗中傷
ネット上で公開された書き込みは、一度拡散されてしまうと完全に削除することは非常に難しい。現在は、「デジタルタトゥー」という言葉も浸透しているが、それらの投稿はその人の生活、人生に多大な影響を与える。こういった問題に対し今年4月、興味深いブログがTwitterから公開された。そこで、同プラットフォームが行っている対応や対策について同社広報部に解説してもらった。
Twitter社では攻撃的な行為やスパムなど、公共の場での会話を阻害する行為を排除することが最優先事項と捉え、昨年より健全なサービスの提供に注力、その成果を報告している。ブログによると、昨年までは利用者から報告された場合にのみ違反のあるツイートか否かを調査していたが、今年の年初からは利用者の報告に頼るだけでなく、積極的な強制執行対応に取り組んでいるという。これに役立っているのがテクノロジーだ。
◆テクノロジーの導入で性能が向上、攻撃的なコンテンツの約4割を特定
「今年から専門チームがテクノロジーを駆使して積極的に強制執行に取り組むようになり、強制執行措置を取られた悪意のあるコンテンツのうち約4割(38%)が利用者からの報告ではなく、この専門チームが特定したものとなりました。スパム行為やプラットフォームの不正利用、その他のTwitterルールの違反を検出するものと同じテクノロジーが攻撃的なツイートの特定に役立っており、主要な分野や地域においては専門チームを増員しています。テクノロジーの進化により改善される部分は多いと考え、弊社では『Smyte』や『Fabula AI』といった先進企業を買収し、テクノロジーの向上に努めています」(Twitter Japan 広報部)
技術導入による成果はほかにも。たとえば、利用者からの報告を受領後、24時間以内に凍結した悪質なアカウントの件数は、前年1月〜3月同期比で約3倍に増加し、アカウントが凍結された後に再度生成しようとするアカウントについては10万件凍結(前年1月〜3月同期比45%増加)。また、サービス面もブラッシュアップされ、アプリ内で報告することが可能になったことにより、異議申し立てをした利用者への返答にかかる時間が60%も減少している。
◆悪意から身を守るには、常にアップデートされる情報を留意しておく必要がある
「今後もルールに違反するコンテンツ、特に個人情報、脅迫、その他の攻撃的なツイートを行う利用者について、他の利用者から報告されるより先に特定できるよう、引き続きTwitterの技術面を改良していきます。一方で、悪意のあるツイートを報告しやすい環境を用意することもやはり重要。利用規約はより短くシンプルに、理解しやすいものへと更新していきます。Twitter が安全な場所であることを、エンタテインメント分野の利用者の皆さんはもちろん、一般の利用者の皆さんにもお約束するため、今後もさまざまな取り組みを行い、その進捗についてはTwitter Japanのブログや公式アカウント(@TwitterJP)を通じて発信していきます」 さらに個人で会話の管理がしやすくなるよう、同社では新機能のテストを6月のカナダに次いで、日本とアメリカで9月から試験的に開始したという(図2)。悪意のあるツイートとの戦いは、“いたちごっこ”なのかもしれない。悪意から身を守るには、常にアップデートされる対策や対処法などについて留意しておく必要がありそうだ。
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2019/10/24