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IOC、オリンピズムがテーマの短編アニメーション映画をスタジオポノックと共同制作

 国際オリンピック委員会(IOC)はフランス時間で10日(日本時間11日)、オリンピズムをテーマとした短編アニメーション映画を日本のスタジオポノック(東京都武蔵野市)と共同制作することを発表した。

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 同日、フランス・アヌシーで開幕した『アヌシー国際アニメーション映画祭』でポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』を上映するイベントで、監督らによるティーチイン後に制作発表会が行われ、スタジオポノックの西村義明代表取締役/プロデューサーは「世界で初めてオリンピズムをアニメーション映画として表現する貴重な機会に恵まれ、大変光栄です」とあいさつした。

 IOCからオファーを受けたスタジオポノックは、スタジオジブリを退社したプロデューサーの西村義明氏が2015年に設立したアニメーション制作会社。長編作品『メアリと魔女の花』(2017年)や『ちいさな英雄』(18年)を発表し、世界各国の映画祭でも高い評価を得ている。

 とはいえ、西村プロデューサーは「昨年夏に、国際オリンピック委員会の方々とお会いし、お話をいただいた当初は、お引き受けするのを躊躇しました。僕たちのアニメーションと、あのオリンピックの光景、アスリート達の姿が結びつかなかったからです」と、突然のオファーに面食らったという。「しかし、彼らの提案は違いました。描くのはオリンピズムであり、オリンピック競技を描いて欲しいわけではない、子ども達に向けて作って欲しい、という熱のある提案でした」と経緯を語る。

 今回のオリンピズムをテーマとしたアニメーション映画の制作は、若い世代を含む世界の人々と、オリンピックの価値である「Excellence/卓越」、「Friendship/友情」と「Respect/尊重」のメッセージを共有し、喜びを分かち合える力強い芸術財産を築くことを目指しているという。

 西村プロデューサーは「世界的行事のイズムを表すという分を超えた仕事に、重圧はありますが、オリンピックを楽しみに待つ世界の子どもたちの顔を思い浮かべながら、美しく、楽しく、そして歓びをもって、競争の末にオリンピックが見せてくれる『もうひとつの価値』を真正面から描きたいと思っています」と覚悟を固めている。

 完成した作品は、東京2020オリンピック(2020年7月24日〜8月9日)につなぐかたちで、オリンピズムの精神に基づく芸術記念作品として、オリンピック・ミュージアム(スイス・ローザンヌ)に収蔵されるほか、来年の『アヌシー国際アニメーション映画祭』や東京2020オリンピック開催期に上映が検討されており、今後開催される各オリンピック開催地においてさまざまな機会で上映される予定だ。

 オリンピック文化遺産財団ディレクターのフランシス・ガベ氏は、「アニメーション制作会社である、スタジオポノックを知ると同時に、創造的才能溢れる制作陣と共に短編アニメーション映画を制作することに興味を抱き、彼らがオリンピックの価値である『Excellence/卓越』『Friendship/友情』『Respect/尊重』をどのような美的、物語的視点で再解釈するか、世界で評価されている美しい手描きアニメーションで如何に表現するかに興味を持ちました。この映画は、人類に関する世界的にも普遍的なテーマに焦点をあて、東京2020大会への興奮に寄与するだけでなく、これからの未来を担っていく子どもたちや若い世代に多大なる影響を与えるものになるはずです」と期待を寄せている。

関連写真

  • オリンピズムをテーマとした短編アニメーション映画の制作発表会の模様。登壇した「スタジオポノック」代表取締役/プロデューサーの西村義明氏
  • (左から)「オリンピック文化遺産財団」ディレクターのフランシス・ガベ氏、「スタジオポノック」代表取締役/プロデューサーの西村義明氏
  • 『アヌシー国際アニメーション映画祭』で行われたポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』の上映イベントの模様
  • 『アヌシー国際アニメーション映画祭』で行われたポノック短編劇場『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』の上映イベントの模様
  • オリンピズムをテーマとした短編アニメーション映画の制作発表会を行った(左から)「オリンピック文化遺産財団」ディレクターのフランシス・ガベ氏、「スタジオポノック」代表取締役/プロデューサーの西村義明氏
  • 「スタジオポノック」代表取締役/プロデューサーの西村義明氏、「オリンピック文化遺産財団」ディレクターのフランシス・ガベ氏

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