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中村勘九郎、日本マラソンの父・金栗四三のふるさとで「力もらった」

 NHKで放送中の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の主人公の一人、“日本マラソンの父”と称される金栗四三(1891-1983)を演じる歌舞伎俳優の中村勘九郎が2月最後の週末(23日・24日)に、金栗四三のふるさとの一つ、熊本県玉名市&和水町を訪問。ドラマの放送が始まってから初の熊本入りとなった中村は、「いだてん 大河ドラマ館」など、行く先々で地元の人たちから大歓迎を受け、サインに応じたり、スマートフォンのカメラに向かってポーズをとったり、サービス満点だった。

大河ドラマ『いだてん』の主人公、“日本マラソンの父”金栗四三の故郷、熊本県玉名市&和水町を訪れた中村勘九郎 (C)ORICON NewS inc.

大河ドラマ『いだてん』の主人公、“日本マラソンの父”金栗四三の故郷、熊本県玉名市&和水町を訪れた中村勘九郎 (C)ORICON NewS inc.

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 大河ドラマ館を見学した中村は「地元の方たちが応援してくださっている声を生で聞いて、力をもらいました。期待に応えるためにも、一生懸命作品を作らないといけない、と改めて思いました」と神妙な面持ちで語った後、「小さな子がね、僕を指さして、『金栗四三』って言ってくれたんですよ。うれしいですね」と、一気に表情をなごませた。「大河ドラマ館には、金栗四三さんご本人のお写真も展示されていたのですが、その子は『違う、この人(中村)が金栗さん』だって。そこまで思ってくれるなんてね。応援してくださる方々の思いを心にとどめて、走り抜きたいですね」と、気持ちを新たにしていた。

 中村は23日に熊本入りし、和水町にある「金栗四三の生家」や今年1月にオープンした「日本マラソンの父 金栗四三ミュージアム」に立ち寄った後、玉名市民会館で行われたNHK熊本放送局の番組『大河ドラマ「いだてん」特集in熊本「金栗万博〜世界“最遅”ランナー金栗四三の軌跡〜」』の公開収録に参加(放送は、熊本県域で3月15日 後7:57〜8:42、九州沖縄ブロックで3月17日 後1:05〜1:50)。

 翌日、『金栗四三のふるさと玉名 横島いちごマラソン大会』でスターターを務め、すべてのランナーを送り出すと市内にある「いだてん 大河ドラマ館」を初めて見学。さらに、晩年を過ごした住家の近くにあるお墓をお参りした。墓前では長い時間手を合わせ、「また、来ます」と言葉をかけていた。

 今回の熊本訪問では、『いちごマラソン大会』も感慨深いものがあった。健康づくりや体力づくりの推進を図るとともに、イチゴやトマトなどの特産品をPRし、地域の活性化を目的に毎年2月の最終日曜日に開催されている市民マラソン大会で、今年42回目。コースとなる横島町は、干拓地(干拓は戦国時代の武将・加藤清正が入国してから始まった)ということもあり、平坦で走りやすいのが特徴。コース上では、給水所のほかに、イチゴやミニトマトを好きなだけ食べられるエイドステーションが設置され、走り終わったランナーには、温かい貝汁やおにぎりも振る舞われる。市外県外から泊りがけで参加する人も多いという。

 中村は「金栗さんがふるさと、熊本の野山を駆け回っていたのは、およそ100年前。その頃、日本にはまだ『スポーツ』ということばさえ、普及していなかったですし、マラソンという競技のこともよく知られていない中、金栗さんは、ストックホルムへ行き、オリンピックに参加しました。それが、いま、ふるさとでもマラソン大会が開催され、6000人を超えるランナーが走っている。金栗さんはお空の向こうから見ていると思いますが、喜んでいるじゃないでしょうか」と、話していた。

 いまや日本はマラソン大国。「東京マラソン」をはじめ、全国各地でさまざまなマラソン大会が開催されている。玉名市ではきょう3日にも、金栗さんの功績をたたえ、昭和24年(1949年)の開催以来、70回目の『金栗杯玉名ハーフマラソン大会』(公認レース)も開催されている。

■熊本県玉名市&和泉町の金栗四三ゆかり地

【いだてん 大河ドラマ館】(玉名市)
 「ドラマゾーン」と「史実ゾーン」があり、ここでしか見られないロケのメイキング映像のほか、出演者のパネルやドラマで実際に使用された小道具や衣装の展示により、ドラマの世界観を体験しつつ、未公開写真や秘蔵資料で金栗四三の偉大な功績や人柄を紹介している。2020年1月13日まで(期間中無休)。大人600円、小・中学生300円。

【金栗四三の住家とお墓】(玉名市)
 金栗四三は22歳の時に、玉名郡小田村(現・玉名市上小田)の池部家の養子となり、春野スヤと結婚。現地には、晩年を過ごした住家やお墓、金栗の格言「体力・氣力・努力」が刻まれた記念碑がある。

【日本マラソンの父 金栗四三ミュージアム】(和水町)
 生誕の地に今年1月11日にオープンした、マラソン界発展のためにその生涯を捧げた金栗四三を等身大で紹介し、体感できるミュージアム。ユニフォームなどのゆかりの品々、マラソンの基礎となったかけあし登校の紹介映像、金栗足袋型のソファー、四三が創設した箱根駅伝についても解説。2020年1月13日まで(期間中無休)。大人600円、小・中学生300円。

【金栗四三の生家(金栗四三生家記念館)】(和水町)
 金栗四三が生まれ育った家。築200年以上が経過した今でも現存しており、『いだてん』の撮影にも使用された。金栗家は、四三が生まれる以前は造り酒屋を営んでおり、玄関を入ると広い土間が印象的。ドラマにも登場した「学校部屋」と呼ばれる2畳ほどの四三専用の部屋も残されている。2019年12月23日まで(期間中無休)。大人300円、小・中学生200円。

【金栗四三ロード】(和水町)
 四三がかけあし登校していた生家から玉名北高等小学校までの通学路は「金栗四三ロード」と呼ばれ、体にまつわる8つの神社点在している。山坂の難所を超える往復12キロの道のりを近所の子どもたちと毎日走って行き戻りしたことで、自然と心身が鍛えられた。玉名北高等小学校跡地は、現在、南関第三小学校となり、2017年には卒業生が金栗をテーマにしたオリジナルソングを作成して偉大な先輩をたたえた、その記念碑がたっている。

関連写真

  • 大河ドラマ『いだてん』の主人公、“日本マラソンの父”金栗四三の故郷、熊本県玉名市&和水町を訪れた中村勘九郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 金栗四三さんのお墓参りをする中村勘九郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 金栗四三さんが晩年を過ごした住家に立ち寄った中村勘九郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』主役の中村勘九郎が初来館 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』前で大歓迎を受ける中村勘九郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』 (C)ORICON NewS inc.
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  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』 (C)ORICON NewS inc.
  • 熊本県玉名市に期間限定オープン中の『いだてん 大河ドラマ館』 (C)ORICON NewS inc.

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