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中村蒼、NHKスペシャル『詐欺の子』で主演「巧妙化していく手口などに驚きました」

 俳優の中村蒼が、3月放送のNHKスペシャル『詐欺の子』(総合)で主演を務めることが15日、わかった。「振り込め詐欺」が「窃盗」を抜いた2018年。2003年頃に始まり15年が経つ『振り込め詐欺』の被害は、毎日1億円とも言われる。しかし、この数字は、氷山の一角だと言われている。同作では、言葉巧みに洗脳され、格差社会ニッポンが生み出した『詐欺の子』となる若者たちの姿を、複数の事実を基にドラマとドキュメントで紡ぎ出す。

NHKスペシャル『詐欺の子』で主演を務める中村蒼

NHKスペシャル『詐欺の子』で主演を務める中村蒼

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 舞台は2019年の東海地方。一人暮らしの光代(桃井かおり)に、娘をかたる女から電話がかかってきた。以前もだまされた経験のある光代は、警察に通報し捜査に協力。現れた「受け子」で14歳の和人(渡邉蒼)の逮捕に貢献する。和人を送り込んだのは、幼なじみの「かけ子」の大輔(中村)と「見張り」の遠山(長村航希)。2人は詐欺を「老人の『死に金』を社会に還元する義挙」と信じ、「警察の捜査に協力してほしい」、「被災地支援のため」などと巧みなうそで話を持ち掛け、荒稼ぎを繰り返す……。

 中村は「今回演じるにあたって、まずオレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害総額の多さと巧妙化していく手口などにとても驚きました」といい、「僕の演じる嘉川大輔はひょんなことからオレオレ詐欺に手を染めることになります。今作は事実を基にしたドラマで劇中には実際詐欺をした方の証言なども出てきますのでとても説得力のある作品になるのではと思います。そしてその中にある家族愛や登場人物の葛藤などにも注目していただけたらなと思います」と呼びかけている。

 そのほか、高橋ひかる、濱津隆之、坂井真紀、イッセー尾形も出演する。

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