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『いだてん』でビートたけしが演じる古今亭志ん生とは?

 今年のNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)』で、語りではなく「噺」、いわゆる筋ふり、狂言回し的な役割を担当しているのが、ビートたけし演じる古今亭志ん生だ。戦後の東京落語界を代表し、「天衣無縫」とも言われた芸風で愛された落語家で、当時はプロ野球の王貞治長嶋茂雄に匹敵する人気と知名度があった。

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■古今亭志ん生の略歴

 本名・美濃部孝蔵は、1890年(明治23年)6月5日、東京・神田の生まれ。生粋の江戸っ子だ。10歳の頃より酒と博打を覚える悪童ぶりで、素行不良で小学校を退学になる。警察官の父親から勘当され、放蕩生活を送っていたが、ひょんなことから橘家円喬と出会い、落語に魅せられていく。

 1910年(明治43年)頃、二代目三遊亭小圓朝の門に入って朝太と名乗る。1917年(大正6年)圓菊と改名して二つ目に昇進。まもなく六代目金原亭馬生(4代目古今亭志ん生)門下に移って馬太郎、武生と改め、1921年(大正10年)に金原亭馬きんを名乗り、真打に昇進する。しかし、売れない日が続き、志ん馬、講談に転じて小金井芦風、また志ん馬に戻り、馬きん、馬生、初代柳家三語楼門下に移って東三楼、ぎん馬、甚語楼、隅田川馬石、甚語楼、志ん馬と改名を続けた。

 1934年(昭和9年)に七代目金原亭馬生を襲名してから、ようやく日があたってくる。1939年(昭和14年)に五代目古今亭志ん生を襲名してからは人気上昇。戦時中、1945年(昭和20年)に満州へ行き、1947年(昭和22年)に帰国してからは、落語会の第一人者として寄席はもちろん、ラジオ番組出演なども多くこなし、活躍した。

 1957年(昭32年)、落語協会の会長に就任(1963年まで)。1961年(昭和36年)暮れ、読売巨人軍優勝祝賀会の余興に呼ばれるが、口演中に脳出血で倒れる。一年で高座に復帰したが、往年の元気はなく、1968年(昭和43年)10月の精選落語会が最後の高座となった。1973年(昭和48年)9月21日、83歳で亡くなった。

■志ん生はたけしが「最も尊敬している落語家」

 ちなみに、『いだてん』第1回は、五輪招致目前の1959年(昭和34年)の東京・日本橋のシーンからスタート。寄席に向かう途中、日本橋あたりで大渋滞にはまっていた志ん生(たけし)。その日の高座で50年前の日本のオリンピック初参加にまつわる噺(はなし)を語り出し、大河ドラマはスタート。

 たけしにとって古今亭志ん生は「最も尊敬している落語家」。『いだてん』の出演者発表会見でたけしは「志ん生さんの落語は、子どもの頃にラジオでよく聞いていて、脳出血で倒れた前後だと思うですけれど、親と一緒に見に行ったこともあって。全盛期のものはDVDなどで持っています。最も尊敬している落語家さんなので、その役が来たのがうれしくてしょうがない」と語っていたほどだ。

 売れるまで改名を、借金から逃げるために引っ越しを、繰り返したという古今亭志ん生の半生は、『いだてん』の中でも描かれる。若き日の志ん生、美濃部孝蔵(みのべ・こうぞう)を森山未來、志ん生の最初の師匠・橘家円喬を松尾スズキ、志ん生の長女・美津子を小泉今日子、そして志ん生の妻・おりんは、志ん生の孫である池波志乃が演じる。

 たけしは「自分のほとんどの仕事にプレッシャーがかかったことがないのですが、今度は久々に夜中に落語をやってみたりなんかして、一応頑張ってます。雰囲気が出ればいいと思うんですが。とにかく国宝みたいな人だったから少しでもそんな感じが出ればいいな」と、励んでいる。

■古今亭志ん生のすごさは本物の落語を聞くに限る

 昭和のお茶の間をとりこにした楽しさ、名人芸の素晴らしさと破格のセンスのすさまじさを知るには、本物の古今亭志ん生の落語を聞くに限る。きょう9日には、『五代目古今亭志ん生 落語ベスト箱(CD5枚組)』(1万円+税)と『五代目古今亭志ん生 落語ベスト“入門編”』(2000円+税)が発売。たけしも「志ん生は落語の最高傑作」との推薦コメントを寄せている。

 『五代目古今亭志ん生 落語ベスト箱』は、全盛期といわれる口演の数々をたっぷり15席収録した、落語通にも入門者にもおすすめのCD5枚組。別冊解説書には、池波による特別寄稿「祖父 志ん生の思い出」を所収。『五代目古今亭志ん生 落語ベスト“入門編”』は「火焔太鼓」ほか全盛期の十八番が4席そろった“入門編”CDとなる。



関連写真

  • 五代目古今亭志ん生 (写真:田島謹之助)
  • 古今亭志ん生の孫で女優の池波志乃(夫は俳優の中尾彬)。大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)』では志ん生の妻・おりんを演じる
  • 『五代目古今亭志ん生 落語ベスト箱』(COCJ-40611〜5)
  • 『五代目古今亭志ん生 落語ベスト 入門編』(COCJ-40655)

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