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【いだてん】中村勘九郎×阿部サダヲ 大河ドラマ主役インタビュー

 NHKで1月6日からスタートする大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。連続テレビ小説『あまちゃん』の宮藤官九郎のオリジナル脚本による本作は、日本で初めてオリンピックに参加した男・金栗四三(中村勘九郎)と、日本にオリンピックを初めて呼ぶ男・田畑政治(阿部サダヲ)の2人を中心に、“オリンピック”にまつわる秘話もふんだんに描いていく。

■これまでと何もかもが違う/日曜のよる8時にもっと笑いを

【中村】ものすごくいい意味で、これまでと何もかもが違うと思います。大河ドラマらしくない。まず、ちょんまげを結った人が出てきません(笑)。

【阿部】変えたいっていうのはありますね。日曜のよる8時にもっと笑いを届けたいという。ボケやツッコミではなく、宮藤さんらしい脚本で、登場する人々が面白く描かれているから楽しくて笑っちゃう。大河でもこんなに笑えるんだって思ってもらえたらいいですね。

【中村】ただ、明治・大正・昭和の時代やスポーツの歴史はしっかり追っていて、そこはちゃんと“大河ドラマ”なんですよね。明治から大正時代にかけての衣装や髪型にすごくこだわっている。でも、僕が演じる金栗さんは体操着でいることが多くて、大河ドラマ史上、番地味な衣装の主役だと思います(笑)。

【阿部】さらに、ビートたけしさん演じる古今亭志ん生の落語(噺)が加わるでしょう。歴史ドラマと落語をリンクさせるっていう発想もさすがだなって思いました。最終回の、落語でいう“サゲ(オチ)”がどうなるのか今から期待しているんですよ。

<古今亭志ん生>
 明治から大正、昭和を生きた希代の落語家。1960 年、東京。落語の神様・古今亭志ん生70歳が気まぐれにテレビ寄席でしゃべりだした落語は、『東京オリムピック』だった…という設定で、ドラマの主役・金栗四三と田畑政治が繰り広げるオリンピック物語を笑いと涙で、志ん生がナビゲートしていく。「オリンピック」を語るうちにいつしか志ん生自身の人生や、庶民が見た歴史、東京の姿が浮かび上がってきて…。

■金栗四三は「とつけむにゃあ」人/方言の使い方がうまい

<金栗四三>
 故郷・熊本の往復12キロの通学路を走り抜ける姿からいつしか“いだてん”と呼ばれるようになる。ストックホルムオリンピックのマラソン予選会で当時の世界記録を27分も更新し、日本最初のオリンピック選手としてストックホルムに旅立つ。

【中村】金栗さんは偉人というよりも、熊本弁でいえば「とつけむにゃあ」(とんでもないなどの意味)人だと思います。走ることしか頭になくて、とにかく純粋なんですよね。それが周囲の人たちを引きつけて、みんなが支えてくれる。だからマラソンの事だけ考えていられるというのもあって、演じていても楽しいです。

【阿部】久しぶりに勘九郎さんにあったら、すごく痩せて、日焼けして真っ黒になっていて、本当にアスリートみたいになっていたからすごいな、って。

【中村】マラソンを走るための体づくり、食事の管理、ランニングフォームなどの一切を指導していただいて、金栗さんが走っている映像も残っているのでそれも参考にしながら撮影に臨みました。それに、金栗さんは冷水浴を日課にしていたので、そのシーンのたびに裸になるんですよ。締まっていない体は見せられないので、体型を維持しています。でも、大丈夫なんですかね? こんなに脱いで(笑)。

【阿部】本当に衣装いらずですね(笑)

【中村】金栗さんの娘さんたちに、ごあいさつに伺った時に「お父さんが帰ってきたごたる(帰ってきたようだ)」と言われ、また、僕の脚を見て、「お父さんの脚に似ている」って、言ってもらえたのはすごくうれしかったです。

【阿部】金栗さんのキャラクターでいいな、って思うのは、宮藤さんらしい、「じぇじぇじぇ」じゃないけど、方言の使い方がうまいところ。「とつけむにゃあ」ですか? それに所々で「ばっ」っていうのもかわいい。はやりそうなチョイスするんですよね。

【中村】驚いたときに「ばっ」と言うんですが、いろんな「ばっ」が出てくるので楽しみにしていてください。

■田畑政治はどこか憎めない人/前後半で主役のキャラが違いすぎる

<田畑政治>
 1964年の東京オリンピックを組織委員会事務総長として成功に導く。もともとは水泳をこよなく愛し、世界と戦える選手の育成に燃えていた指導者。大学卒業後、新聞記者として政治家たちと渡りあいながらスポーツの地位向上をめざしていく。

【阿部】田畑さんはとても頭の回転が速い人で、言葉で攻めていくタイプ。相手が大物政治家でも直談判に行っちゃうようなことがあって、今の感覚からすると常識外れなところもあった。でも、どこか憎めない人なんですよね。

【中村】せりふの量が違いますよね。僕は走ってばかりいますが、田畑さんは1回で僕の24回分はしゃべっている感じですよね。

【阿部】金栗さんは、「スースーハーハーッ」という呼吸法で走っているんですが、田畑さんは呼吸を忘れてしゃべり続けてる。それで息切れしてしまうっていうシーンもあるぐらいですから。こんなキャラクター、なかなかいないでしょ!

■2人の共通点は情熱プラス行動力

【中村】前後半で主役のキャラクターがこんなに違うというのも、本当におもしろい作品だと思います。

【阿部】田畑さんは金栗さんより10歳くらい年下で、田畑さんは水泳で、金栗さんは陸上だから接点がないと思っていたんです。ところが、金栗さんと田畑さんが一緒に写っている写真があったんですよ。田畑さんは浜松市のご出身で、市内の施設で『水泳ニッポンの父 田畑政治展〜2019年大河ドラマ「いだてん」主人公の一人〜』という展覧会をやっていると聞いて、観に行ったんです。そこに展示されていました。浜松では「徳川家康(※)から田畑政治へ」という看板があったりして、盛り上がっているかな、と思っていたらまだ早かったみたいでした(笑)。(※阿部は2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』に徳川家康役で出演した)

【中村】阿部さんが、田畑さんについて「常識外れなとこがあった」とおっしゃったけれど、それくらいのパワーないと何事も成し遂げられないんじゃないか、と思います。それは金栗さんも一緒で、とにかく何でもやってみる。今では絶対にやっちゃダメな練習法もいろいろ試しているんですよね。一途に、情熱を持っているだけじゃなく、そこに行動力があるか。金栗さん、田畑さんからは、とても勇気がもらえると思います。

【阿部】そうですよね、周囲が思わず“ウソでしょ?”ってツッコんでしまうぐらいの行動力が、金栗さんにも田畑さんにもあった。僕もそういうところは大事に演じていきたいです。

【中村】日本、そして金栗さんが初めて参加したオリンピックの開催地、ストックホルムで約1ヶ月、ロケをしました。金栗さんの結果は大惨敗とわかっていながら、マラソンのシーンを撮影しましたが、僕は負けるのが悔しい、勝ちたかったって、思いました。実際に、オリンピックに出場するアスリートは本当にすごいと思います。いろんなプレッシャーの中で戦って、勝ち負けを競っているんですから。このドラマをやらせてもらって、僕自身のスポーツの見方が変わりましたし、視聴者の皆さんにも何か感じていただけたらうれしいです。

【阿部】劇中では、1964年のオリンピックに至る前の東京が描かれるんですが、例えば首都高を作っているところとか、そういうのを見るとワクワクします。ちょうど、いま新国立競技場とか、2020年に向けて東京がどんどん変わっているところなので、当時の人たちのワクワク感を今の皆さんにも共有していただけるんじゃないでしょうか。



関連写真

  • 1月6日からスタートする、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』金栗四三役の中村勘九郎(左)、田畑政治役の阿部サダヲ(右) (C)ORICON NewS inc.
  • 前半の主役は金栗四三(中村勘九郎)(C)NHK
  • 後半の主役は田畑政治(阿部サダヲ)(C)NHK

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